インタースティシャル広告とはホームページアクセス直後に、コンテンツの一部を覆って表示される広告のことで、クリックされやすいので、よく使われる広告です。
しかし、広告を見たくて、サイトに来ているわけではないので、インタースティシャル広告は、いい広告の見せ方ではないです。ユーザビリティが悪くなりやすいです。
しかも、インタースティシャル広告は、Googleから敬遠され、SEO的には微妙な見せ方です。検索エンジンの検索結果のランキングで影響があります。基本的には、順位を低くされがちです。
そんなインタースティシャル広告も使い方次第。インタースティシャル広告とは何か、基礎知識を解説して、インタースティシャル広告の例や、イメージ、SEOでの影響、Googleの動き、バナーサイズや単価、効果、インタースティシャル広告のいい使い方などを解説していきます。
インタースティシャル広告とは
インタースティシャル広告とは、ページ遷移時に表示される広告としてとらえておくといいと思います。ページ遷移で、コンテンツの一部を覆って表示される広告のことです。
ページのメインコンテンツよりも、モーダルなどで、全面に表示される広告で、ユーザーにとっては、使いづらい!と不評な広告です。
スマホゲーム、アプリなどでも、よくある広告表現です。ページ内ポップアップとして全画面に表示されます。
インタースティシャル広告はスプラッシュページと呼ばれることもあります
ちなみに、インタースティシャルについては、以下のように、ウィキペディアではまとめられていたりしますよ。
インタースティシャルウェブページ (英: interstitial webpage)は、ウェブ上では予想されるコンテンツページの前後に表示されるウェブページであり、多くの場合、広告を表示したり、ユーザーの年齢を確認したりする(年齢制限のある資料を表示する前)。ほとんどのインタースティシャル広告は、広告サーバによって配信される。これらは、EUのデータ保護指令によって設定されたCookie同意ページ指令とは異なる。
引用:インタースティシャルウェブページ
フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%82%BF%E3%83%BC%E3%82%B9%E3%83%86%E3%82%A3%E3%82%B7%E3%83%A3%E3%83%AB%E3%82%A6%E3%82%A7%E3%83%96%E3%83%9A%E3%83%BC%E3%82%B8
インタースティシャル広告は、もともと海外で始まった広告形式です。今はあまり見かけなくなりましたが、オンラインカジノのバナーなど、海外の広告でよく出ていました。
また、海外で配信されているネイティブアプリなどでは、いまだによく見かけます。
インタースティシャル広告 例
インタースティシャル広告が表示されるタイミングの例です。
- ユーザーがスマホサイトのスクロール中
- Webサイトを一定時間開いている場合
- 画面遷移
- 動画と動画の合間
- ゲームのステージの合間
などです。
インタースティシャルの表示位置は、ホームページやアプリ制作者、アプリ提供者側で調整が可能です。
画面中央部分に表示されることが多いです。
インタースティシャル広告 google
インタースティシャル広告を、Googleでは、利用者に悪影響を及ぼす仕組みと認識しています。それゆえ、検索結果で影響を与えています。
インタースティシャルはページエクスペリエンス シグナルの一要因
煩わしいインタースティシャルがないことは、ページエクスペリエンス シグナル要因の 1 つです。
ユーザー体験を損ねるインタースティシャルを表示するページはランキングが下がることがあります。煩わしいインタースティシャルは、現在はモバイル検索だけで対象になっています。
しかし、来年の 2 月からは PC 検索でも評価(を下げる)対象に組み込まれます。
引用:海外SEO情報ブログ
https://www.suzukikenichi.com/blog/google-converted-old-blog-post-about-intrusive-interstials-into-guidelines/
というかんじで、インタースティシャル広告 google は、厳しい扱いです。
ユーザリビティを配慮せずに使用しているスマホ向けwebサイトだけでなく、今後は、PCでも、影響がでますし、一層、モバイルフレンドリーテストにおいて悪影響となっていくと考えられます。
参考:google AdMob ヘルプ
導入に関するガイドライン
インタースティシャル広告に関するガイドライン
https://support.google.com/admob/answer/6066980?hl=ja
グーグル自体、インタースティシャル広告を推奨する面もありますが、そもそも、インタースティシャル広告 は、UX上、微妙ではありますよね。
インタースティシャル広告は、Googleが提供しているGoogle アドセンスでも、Google Chromeが提供している広告ブロック機能で、ブロックしていたりします。
しかし、それでも、Googleは一部、インタースティシャル広告を認めていまして。
たとえば、Google AdMob という無料の広告プラットフォームが紹介する動画です。
スマホアプリで、インタースティシャル広告を設定するための方法を解説しているYoutubeの動画です。
実際、インタースティシャル広告を導入して、ユーザーに不満を持たせない方法について、まとめている動画なんですよね。
オーバーレイ広告との違い
インタースティシャル広告は、そもそも、技術的な観点で言いますと、オーバーレイ広告の1つの種類です。
ただ、インタースティシャル広告は、メインコンテンツの前に、ばーんと、大きく、フルスクリーンで表示される広告ですが、オーバーレイ広告は、基本、スマホページの下部などで、バナーが出たりする広告で、あまり、邪魔になりません。
とはいえ、追従型の、オーバーレイ広告であれば、結局、インタースティシャル広告と同じで、ユーザビリティを損ねるため、扱いとしては同じことになるでしょうね。
そもそも、オーバーレイ広告でも、バナーサイズが大きければ、ユーザビリティを損うわけですからね。
インタースティシャル広告 メリット
インターステイシャル広告のメリットです。
- 広告効果が高い(クリックされやすい)
- 広告表示スペースがいらない
この2つがインターステイシャル広告のメリットです。
フルスクリーンで、表示される、インタースティシャル広告は、クリックされやすいのは、自明の理ですね。
ただ、CVまでつながるかというと、微妙な気がするかもしれませんが、インタースティシャル広告が根絶されない理由は、CVまでつながるから、やっかいなのです。
実際に、インタースティシャル広告によって、アクセスが増え、収益を増やしている媒体などもあります。
知っている事例ですが、ユーザーの興味関心が合致している場合、ECなどの購買にもつながります。
また、インタースティシャル広告の場合、スマホサイト、スマホアプリ上で、広告枠を用意しなくていいため、メインコンテンツ内で、デザイン上の考慮が不要になります。
結果、たくさん、広告を掲載しやすくなりますよね。
記事サイトなどであれば、インタースティシャル広告は、収益を作りやすい、そういう広告スペースになります。
インタースティシャル広告 seo 影響
参考:google AdMob ヘルプ
インタースティシャル広告に関するガイドライン
インタースティシャル広告の導入における禁止事項
https://support.google.com/admob/answer/6201362?hl=ja
2017年1月から、インタースティシャル広告を表示するスマホサイトのSEOにおける評価、掲載順位への低下が発生するようになりました。
これはGoogleが、モバイルサイトの検索結果をコントロールするアルゴリズムを導入したからです。
メインコンテンツにアクセスしにくくする広告は、インタースティシャル広告だけでなく、SEO上、ペナルティになるとしているのです。
基本的に、意図しないクリックを招く、あるいは、繰り返しインタースティシャル広告が出て、コンテンツが見えない!といった状況を作るのは、やめましょう。
ちなみに、スマホサイトで、インタースティシャル広告を使うと影響するか?については、Googleのジョンさんは以下のように回答していました。
侵入型インタースティシャルをランク要素に使う
ユーザーが検索結果からWebページにアクセスしたときにコンテンツ表示後、操作できるようにする必要がある
引用 Google: Interstitials are Fine Under this Condition
https://www.searchenginejournal.com/interstitials-and-google-rankings-2021/417825/
翻訳しているので、少し変わっていますが。
インタースティシャル広告 例
インタースティシャル広告 掲載例として、こんな使い方なら、一般的に許されるよ~という例を掲載しておきます。インタースティシャル広告は、方法次第では、ユーザービリティを上げてくれる可能性もありますからね。
- 法律やプライバシー保護などを注意喚起するインタースティシャル
- 会員限定コンテンツへの誘導
この2つについて説明します。
法律やプライバシー保護などを注意喚起するインタースティシャル
このパターンは、cookieの利用などのインタースティシャルでの表現になります。そのため、インタースティシャル広告ではないかもですね。
しかし、必要性をベースとするうえ、注意喚起につながるので、ユーザービリティ的にはいいですよね。年齢確認なども同じです。
インタースティシャルとして表現することで、もう1段階↑の告知表現ができればと思います。
会員限定コンテンツへの誘導
会員限定コンテンツへの誘導方法として使うのも、ありだと思います。
会員限定コンテンツなので、SEOへの影響もありません。そもそも、Googleなどの検索エンジンでインデックスされないのですから。
ちょっとした説明文とログインボックスをインタースティシャルとして表現することで、無駄なページ遷移がなくなる場合、ユーザビリティ的にもいいですよね。
ただ、基本的には、ユーザビリティを阻害しない程度のサイズのバナーを表示させる方が良いとされています。
Google広告が取り扱っているサイズであれば、Googleから許容はされると思いますので、それ以上大きくしないことで、比較的、ユーザビリティが損なわれないと思います。
インタースティシャル広告で、デバイスの画面全体を表示するようなものは、ぜったい、避けた方がいいです。
インタースティシャル広告 単価
インタースティシャル広告 単価についてですが、Google AdMobでのクリック単価は、ざっくり15~30円といったところでしょうか?
意外とクリック単価は高めになっています。
インタースティシャル広告 サイズ
インタースティシャル広告のバナーサイズですが、いくつか用意することがスタンダードになっています。
Google AdMobは、スマホ向け広告のバナーサイズとして
- 300×250
- 320×480
- 480×320
タブレット向けのバナーサイズは
- 1024×768
- 768×1024
※すべて単位はピクセル
を推奨しています。
閲覧するデバイスやブラウザによって異なります。
インタースティシャル広告 CTR
インタースティシャル広告 CTR は、結構高いです。当然ですよね、UI的に考えると、クリックされやすくなります。
CTRは、平均で3%前後といったことが多いと思います。
インタースティシャル広告自体のコンテンツにも依存しますが、クリックはされやすいです。しかし、インタースティシャル広告 うざい と思うユーザーも多いです。
インタースティシャル広告 ブロック 方法
広告ブロッカーなどを活用するケースが一般的です
たとえば
AdGuard 広告ブロッカー
https://chrome.google.com/webstore/detail/adguard-adblocker/bgnkhhnnamicmpeenaelnjfhikgbkllg?hl=ja
インタースティシャル広告やフローティング広告をブロックしてくれます
ちなみに、インタースティシャル広告は、Google chrome 広告ブロック機能でも、非表示になったりしますが、完全ではありません。
また、Brave のような、広告ブロックができるブラウザでも、ブロックしてくれたりしますね。
Brave 公式ホームページ
https://brave.com/ja/
最近、利用者も増えているブラウザで、オンラインでのプライバシー保護でおすすめのブラウザです。
まとめ インタースティシャル広告 使い方 意識 SEO対策の知識が重要
Googleも意識しているインタースティシャル広告について、解説しました。まずは、インタースティシャル広告の意味を解説し、イメージをまとめました。
インタースティシャル広告は見せ方です。基本的に、インタースティシャル広告を活用する場合は、ユーザーの立場になって考えて、UIUXの設計をしましょう。モバイルアプリにインタースティシャル広告を導入するときでも同じです。
ユーザーにとって、自然な流れを作っていくことは大事です。とにかく誤解をまねくような操作を誘導したりはしないようにしましょう。
今後、SEO対策においては、スマホだけでなく、PCでも、インタースティシャル広告に対しての影響は出てきます。インタースティシャル広告を活用するときには注意してくださいね。
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