Google広告は、どんどん進化していきます!しかし、進化が速すぎて、実際に、Google広告の機能をまだ使い切れていないケースは、非常に多いと感じます。
今回の記事は、Google 広告設定 で カスタマーマッチ 機能 について解説していきますが、要するに、カスタマーマッチ 機能 は、自社データを活用した広告配信の機能です。つまり、CV獲得に、より付与する機能なのですが、多くのGoogle 広告では、活用されていない機能です。
自社の広告CVをもっと高めたい!そんな方におすすめのGoogle 広告設定 なので、この機会に、自社のGoogle広告で、導入されているか、チェックしてみてもいいかもしれませんね。運用型広告なので、広告代理店に依頼されている場合は、広告代理店側に確認してみてくださいね。
Google 広告設定 カスタマーマッチ とは
カスタマーマッチ とは、Google 広告 にある広告配信設定の方法です。
実は、すごくわかりやすい広告配信の方法です。
カスタマーマッチは、自社の顧客データ(メールアドレス、電話番号)を、Googleにリストとしてアップロードすることで、そのユーザーにだけ、Google広告を配信することができる機能です。
つまり、カスタマーマッチ なら、
- 過去の購買顧客
- 過去のリード情報
- セミナーなどで獲得した情報
これらをもとに、既存顧客にのみ、Googleから、広告を配信できるのです。
どんなときに、カスタマーマッチ を活用するのが良いのでしょうか?
たとえば、カスタマーマッチは、こんな利用シーンで活用できます!
- 既存顧客向けに 新商品 PR
- 既存会員向け 機能改善 PR
- 動画広告で、セミナー告知
こんな利用シーンが、カスタマーマッチでは考えられます。
ECサイトなら、すでに、会員登録しているので、ログインだけで、購入をしてくれる可能性が高まります。
BtoBビジネスでも、1度リードをとっているユーザーなので、自社への興味関心を、再度持ってくれるようになるかもしれません。
カスタマーマッチは、広告主が保有する顧客データ(メールアドレスや電話番号)を使うため、基本的には、インハウスでの広告運用をしている企業の方が、利用はしやすいかもしれませんね。
これは情報セキュリティの観点からです。
ただ、問い合わせフォームや、リード獲得のデータを活用するのであれば、そのデータと連動しての広告運用ができるので、そういった運用パッケージを展開している企業にアウトソーシングしているのであれば、代理店にお願いするのも1つの方法かもしれませんね。実際、カスタマーマッチは、webサイト運用との相性が高い広告商品だと思われます。
カスタマーマッチの詳細な情報は、以下のGoogleのホームページでも掲載されていますので参考にしてください。
参考)Google 広告 ヘルプ
カスタマー マッチについて
https://support.google.com/google-ads/answer/6379332?hl=ja
カスタマーマッチは、こんな方におすすめのweb広告
カスタマーマッチは、前述のように、自社の顧客データを活用できます。
それゆえ、カスタマーマッチ を 活用 した Google 広告は、
こんな方におすすめです!
BtoBでも、BtoCでも、おすすめです!!
- より多くのコンバージョン(CV)獲得を目指したい
- 既存顧客からの売上を高めたい
- 広告効果の即効性を求めたい
- 既存会員向けのオプション商材を販売したい
- 既存会員の方が反応が高いセミナーをPRしたい
こんな方に、おすすめのweb広告 になっています。
顧客データを活用するので、自然な形で、誘導しやすいですよね。
それゆえ、
- リスティング広告
- ディスプレイ広告
- ショッピング広告
との相性は高いと想定されます。
カスタマーマッチ が 利用できるweb広告は
もともと、2020年1月時点で、カスタマーマッチは、以下のGoogle広告で利用が可能でした。
- 検索(リスティング)
- ショッピング(ショッピング広告)
- Gmail
- YouTube
また、ベータ版として、ディスプレイキャンペーンでも利用できました。
ただ、2020年5月28日から、正式に、ディスプレイキャンペーン(ディスプレイ広告)にて、カスタマーマッチ を活用した、Google広告ができるようになりました。
参考)Google Extends Customer Match to the Display Network
https://www.wordstream.com/blog/ws/2020/05/28/google-extends-customer-match-display-network
ちなみに、カスタマーマッチ の 機能の、もう1ついいところをご紹介します。
カスタマーマッチ 類似配信 が 可能
Googleのカスタマーマッチ機能なら、類似ユーザーへも広告を配信できます。
つまり、自社顧客以外のユーザーで、似た属性、行動をするユーザーへのPRが可能になります。
これは、精度の高い自社データの類似データを活用しての新規顧客獲得プロモーションになるため、非常に、効果が高いと考えられます。
カスタマーマッチの 類似ユーザーリスト は、カスタマーマッチのユーザーリストをGoogleに登録して、カスタマーマッチの最低要件を満たした場合に、類似ユーザーのリストが自動的にできるので、まずは、カスタマーマッチのデータを登録することが重要です。
あるある!カスタマーマッチ Google 広告 配信ができない事例
よくあるGoogle広告で、リマーケティング配信ができない!と同じような事例で、カスタマーマッチ にて、Google広告を配信できない事例があります。
- アップロードしたデータの形式が違う
- 顧客データをハッシュ化(暗号化)していない
- リストデータが 1,000 ユーザー以下
多くはこの3つです。
そして、この3つ目のデータ数の問題があるかもしれませんね。
たとえば、月間のお問い合わせ数が、30件のホームページがあります。
この30件が重複したメールアドレスでなくても、カスタマーマッチの機能を活用するには、年間で360件なので、約3年間、かかるわけです。
それゆえ、オンラインでのリード獲得情報だけではなく、オフラインでの名刺交換をしたデータなどを活用することが求められます。
顧客データが、webマーケティングで、重要度を増しているといわれるのは、こういう点にもあるわけですね!
参考)Google 広告 ヘルプ
カスタマー マッチの問題(リストのアップロード失敗、リストサイズが小さい、ボリューム不足)の解決
https://support.google.com/google-ads/answer/7474166?hl=ja&ref_topic=6296507
そして、大事なことですが、カスタマーマッチを使うには、Googleからの承認が必要な場合もあります。
原則として
- これまでポリシーを遵守してきた実績があること
- これまで支払いに関して問題が発生していないこと
- 90日以上の Google 広告の利用実績があること
- 利用金額が全期間で5万米ドルを超えていること
この条件を満たして、Googleのアカウント担当にリクエストする必要がある場合があります。
カスタマーマッチ 利用方法
カスタマーマッチの設定方法について、解説しますね。
今回は、わりと、簡単に、リスト化できる、メールアドレス、電話番号、住所のデータををGoogle広告にアップロードする方法をご紹介します。
- Google 広告 管理画面 から オーディエンス マネージャー をクリック
- +ボタンから、顧客リストをクリック
- オーディエンス名を登録
- ハッシュ化データをアップロードする
or ハッシュ化なしのデータをアップロードする - 最後にポリシーの許諾と、期限切れがしていない!という選択をする
という感じです。
ところで、ハッシュ化データとはなんでしょう。
ハッシュ化した顧客データの作り方
ハッシュ化したデータとは、暗号化をした顧客データのことです。
顧客データなので、Googleとはいえ、第三者に、ただ提供するのは、セキュリティ的に怖い!というケースも多いと思います。
そんなときに、このハッシュ化ツールを使って、アップロードするデータをハッシュ化します。
ハッシュ化にあたっては、Googleは以下のツールを用意してくれています。
カスタマー マッチ リスト フォーマット ツール
https://storage.cloud.google.com/support-kms-prod/56WZenukNVs2XYYElVja45gmbIEIAhWTsuSj
以下に使い方が書いてありますので、参考にしてくださいね。
参考)Google 広告 ヘルプ
カスタマー マッチの問題(リストのアップロード失敗、リストサイズが小さい、ボリューム不足)の解決
https://support.google.com/google-ads/answer/7474166?hl=ja&ref_topic=6296507
まとめ Google 広告 カスタマーマッチ の 活用 で CPAの最適化を!
いかがでしたでしょうか。
カスタマーマッチ 広告 便利そうですよね!
既存顧客へのアプローチですからね。
- CVの獲得増加
- CPA 最適化
どちらの期待も高まると思います。
そもそも、顧客データを活用できるので、精度の高い広告展開ができそうだと、感じていただけると思います。
自社の顧客データなら、メルマガを配信すればいい!と思う方もいらっしゃるでしょう。
しかし、自然な形で流入させることができるので、CV効果は、より高くなることが期待できます。
そもそも、メルマガで、既存顧客の掘り起こしができるのは、メルマガを読んでくれている既存顧客だけですしね。