潜在層からニーズの顕在層まで、幅広くアタックできる、Google広告といえば、ディスプレイ広告キャンペーンです。バナーとテキストの組み合わせをベースに、web広告を配信できるので、実に多くの広告主のいらっしゃる、デジタル広告になっています。
2020年にいたっては、リスティング広告(検索エンジン広告)についで、2番目にweb広告で予算が使われた広告が、ディスプレイ広告キャンペーンです。
WEBマーケティングによる集客では、当たり前になっているディスプレイ広告ですが、Googleには、スマート ディスプレイ キャンペーン というサービスがあるのもご存知でしょうか?
スマート ディスプレイ キャンペーン は、自動的に配信設定を最適化してくれるディスプレイ広告キャンペーンです。そのため、運用の手間をあまりかけたくない、広告予算が少ない企業にとっては、実は、おすすめのweb広告なんですよね。クリック数などは、Googleによる自動配信の最適化で、すばらしいほどの数を稼ぐ、そんな集客手法となっています。
この記事では、そんな運用の自動化が可能なGoogle広告の、スマート ディスプレイキャンペーンについてご紹介します。
スマート ディスプレイ キャンペーンとは
参考:Google広告ヘルプ
スマート ディスプレイ キャンペーンについて
https://support.google.com/google-ads/answer/7020281?hl=ja
スマート ディスプレイ キャンペーンとは、Google の 膨大な広告データをもとに、機械学習アルゴリズム により、ディスプレイ広告キャンペーンの設定を自動で最適化してくれるGoogle広告の1つの手法です。
具体的には、スマート ディスプレイ キャンペーンとは、広告のリンク先、広告用バナーなどの画像、テキスト広告文を設定すれば、あとは、Googleが、自動的に、いいかんじに、ディスプレイ広告を運用してくれます。
つまり、スマート ディスプレイ キャンペーン は、
- 配信対象のユーザー属性
- 配信エリア
- 配信時間
- 配信曜日
- 広告クリエイティブの組み合わせ設定
などの設定が必要ないので、手間いらずなのです。
もちろん、広告主側が設定した目標とするコンバージョン単価にたいして帳尻をあわせられるように、広告配信をしてくれます。
その結果、より多くのユーザーに、お得なクリック単価で、そして、できるだけ多くのコンバージョンが得られるように、ディスプレイ広告を配信できるんです。
いいかんじですよね スマート ディスプレイ キャンペーン。
スマート ディスプレイ キャンペーン 課金方式
スマート ディスプレイ キャンペーン の 課金方式は、クリック課金だけでなく、なんと、「コンバージョン課金」も可能です。
スマート ディスプレイ キャンペーンまたは標準のディスプレイ キャンペーンを使用している場合は、クリックではなくコンバージョンに対するお支払いが可能です。コンバージョンに対して費用を支払うということは、ユーザーがお客様のサイトやアプリでコンバージョンに至った場合にのみ費用を支払うということです。
引用)Google広告
ディスプレイ キャンペーンでコンバージョンに対するお支払いを使用する
https://support.google.com/google-ads/answer/7528254
これもすごいですよね。ある意味、アフィリエイト広告ですよね。
ただし、気を付けないといけないのは、あまりにコンバージョンが出ない場合や、「目標コンバージョン単価」の金額が低い場合は、露出されません。表示回数が減少するため、結果的に、クリック数も減って、CVも減少します。「目標コンバージョン単価」の金額は、高めに設定するようにしましょう。
こんなにすばらしいスマート ディスプレイ キャンペーン なのですが、利用できるようになるのは限られています。特定条件をクリアしないと、スマート ディスプレイ キャンペーン は利用できません。
スマート ディスプレイ キャンペーン 条件
スマート ディスプレイ キャンペーン は、以下の条件を超えないと、そもそも、利用ができないweb広告になっています。
- 過去30日間に、ディスプレイ広告で50 件以上のコンバージョン発生 or
- 検索ネットワークで 100 件以上のCV発生
- コンバージョン トラッキング タグ の設定
- デイリー広告予算 2万円くらい
というかんじです。
まぁ、結構高いかんじですが、利用できるようになれば、回収の見込みも出てきますよね、きっと。
スマート ディスプレイ キャンペーン メリット
スマート ディスプレイ キャンペーン を 利用するメリットは、やはり、多くの集客が可能になることです。しかも、Google広告のAIを活用して。
メリットをまとめると、
- より多くのユーザーを集客
- 成果の出る広告クリエイティブの発見
- 運用の手間がない
この3つです。
もう1つ、伝え忘れましたが、スマート ディスプレイ キャンペーンは、CV率も上昇します。場合によっては、CV数が、2倍に増えるなども期待できますよ!
スマート ディスプレイ キャンペーン 注意点
スマート ディスプレイ キャンペーン には、大きく2つ注意点があります。
1つは、広告クリエイティブは、最初に多くの素材を投入しておくこと。
これは、広告バナーなどを変更すると、AIが学習をし直すため、結果、効率が悪くなります。学習をし直している期間は、さまざまなトライ&エラーが繰り広げられるため、CV数も減少する可能性があります。
しかも、この学習期間は2週間かかるときもあるので、結構、広告予算を使ってしまいます。もったいないので、最初から、バナー、テキスト広告は、たくさん入稿しましょう。最低でも、5セットずつ、広告クリエイティブを用意しておきましょう。
2つ目は、スマート ディスプレイ キャンペーン は、リターゲティング広告ではないので、リターゲティング広告のキャンペーンは、別途用意しましょう。
リターゲティングについては、以下の記事などを参照にしてくださいね。
Google 広告 リマケ リストの作り方、種類、広告配信ネットワークを徹底調査
https://saras-wati.net/web-ad/google-ad-remarketing-list-howto2004/
配信精度アップ!広告IDの活用でGoogleリマーケティング広告の効率化
https://saras-wati.net/knowhow/google-adid1906/
リマケ施策は、別途展開できるようにしておいた方が、CV数の獲得にはつながると思いますよ!
ディスプレイ広告キャンペーン 最初に考えるべきこと
上記のように、スマート ディスプレイ キャンペーンは、自動的に、いろいろな最適化をしてくれるのですが、そもそも、ディスプレイ広告キャンペーン を 開始する場合は、何を最初に考えるべきなのでしょうか?
基本は、
- 目標、CV
- ユーザーターゲット 決定
- 広告クリエイティブごとのSTORY
この3つです。
目標は決めやすいと思いますが、ユーザーターゲットをGoogle広告の画面から決めているなどをしていると、本末転倒な広告プランニングになってしまいます。
最初から決めていきましょうね!
最後に、広告クリエイティブのSTORYを決めておきましょう。
- このバナーは、安いものを探す人用
- このバナーは、高級感好きの人へ
- このバナーは、男性向き
- このバナーは、子供向き
など、バナークリエイティブにも、STORYを持たせておくことで、誰向けに作っていくかができてきます。
まとめ スマート ディスプレイ キャンペーン 使えるかどうか 確認しよう
スマート ディスプレイ キャンペーン、ご理解いただけましたでしょうか?
メリット、結構ありますよね。
Google広告で、スマート ディスプレイ キャンペーンの配信条件を満たしているかどうか、さっそくチェックしてみてください。
もし利用可能であれば、速攻スマート ディスプレイ キャンペーンの運用を始めてみましょう。
スマート ディスプレイ キャンペーンの条件を満たせるということは、それなりに広告予算も使えるはずですので、効果も期待できるはず。
ただ、AI、機械学習ベースのため、大きな自然災害、人災、コロナのような病災といった突発事項には、対応しにくいので、そこは理解して活用、運用してみてくださいね。