Google 広告 P-MAXキャンペーンとはメリット設定方法注意点 P-MAX広告解説

2022年5月23日
2022年4月20日
web広告
youtube, プロモーション, トレンド, 初心者向け, ネット広告, BtoB, google, マーケティング

Google 広告 P-MAXキャンペーンについて解説します。P-MAXキャンペーンとは 2021年11月ごとから一般開放された機能で、パフォーマンス最大化のための広告です。まだ、耳にしたことのない方向けに、P-MAX広告メリットデメリット P-MAXキャンペーン設定方法注意点を解説していきます。

P-MAXキャンペーンは、Google広告のプロダクトの1つですが、P-MAX広告とも呼ばれます。パフォーマンスマックスを目指す、Google広告からの提案です。P-MAXキャンペーン自体は、実際、Googleの掲載面への配信を1つのキャンペーンからできるという機能なので、そこにおける手軽さは面白いですね。

そもそも、P-MAXキャンペーンは、Google 広告の自動化の流れに大きく沿った広告プロダクトだと思いますので、活用しない手はありません。今のうちから、チャレンジしても面白いかもですね。

P-MAXキャンペーンの記事では、Google 広告 P-MAXキャンペーンとは何か？そして、P-MAXキャンペーンメリットデメリット、設定方法解説していきます。

広告担当、広報、マーケティング部、経営企画室、web担当者の方、広告代理店で、キャンペーンの提案をされる方。ぜひ、P-MAXキャンペーン学んでみてください。P-MAXキャンペーンで、パフォーマンスマックスと、Googleの描く未来を体験していくのもいいと思いますよ。

1 P-MAX キャンペーンとは
2 P-MAX キャンペーンできること
- 2.1 Google広告すべての掲載面に配信
- 2.2 Google 機械学習 AI による広告配信の最適化自動化
3 P-MAXキャンペーンメリット
4 P-MAXキャンペーンデメリット
5 P-MAXキャンペーン誰向け？
6 P-MAXキャンペーン設定方法
- 6.1 P-MAXキャンペーン設定注意点
7 P-MAXキャンペーンクリエイティブサイズ
- 7.1 P-MAXキャンペーン画像サイズ
- 7.2 P-MAXキャンペーン動画サイズ
8 P-MAXキャンペーンオーディエンスシグナル
9 P-MAXキャンペーン広告表示オプション
10 Google広告 P-MAXキャンペーン解説動画
11 まとめ Google広告 P-MAXキャンペーン自動化の仕組み活用で CV 獲得強化へ
12 リスティング広告関連記事

P-MAX キャンペーンとは

参考）Google 広告ヘルプ
 P-MAX キャンペーンについて
 https://support.google.com/google-ads/answer/10724817?hl=ja

P-MAXキャンペーンとは、Google広告の新商品で、知識や経験が必要だった設定や調整なしで、1つのキャンペーンから、Google 広告の全ての広告枠広告配信面にデジタル広告を配信できるキャンペーンです。

P-MAXキャンペーンは、2021年にベータ版が登場して、2021年11月から、すべての Google 広告のアカウントで利用が可能になりました。

P-MAX とはパフォーマンスマックスすなわち、パフォーマンスの最大化を狙えるキャンペーンという意味合いのネーミングです。べたなので、もしかしたら、このP-MAXという名前は変わるかもですね。

以下は、Google広告が、P-MAX キャンペーンリリース時に、告知で出したブログです。

Performance Max campaigns launch to all advertisers
https://blog.google/products/ads-commerce/performance-max/

P-MAXキャンペーンの特徴は、前述のとおり、

Google広告すべての配信面への広告配信が可能
Google 機械学習と、これを活用した AI により広告配信の最適化自動化

になります。

P-MAX キャンペーンできること

P-MAX キャンペーンでできることを明確にしていきますね。

Google広告すべての掲載面に配信

P-MAXキャンペーンは、Google 広告すべての掲載面に広告配信が可能になることと、それが、１つのキャンペーンから配信可能なことです。

しかも、設定などは難しくない。調整も自動。

という面ですね。

Google広告の配信面といえば、

検索エンジン
Youtube
ディスプレイ広告
gmail
Googleマップ
Google アプリ
google discover

と、とてつもない量があります。

Google 機械学習 AI による広告配信の最適化自動化

Googleを信用するか、しないかは別として、Google の叡智ともいわれる機械学習と、これを活用した AI により web広告の配信を最適化してくれます。それも、自動的に、最適化してくれるのです。

P-MAXキャンペーンなら、大量の広告配信面に対して、広告配信できるので、データの蓄積量がとてつもないです。

Googleの機械学習なら、その大量の広告枠を、自動的に管理して、予算などにあわせて、広告配信量などの調整をしてくれます。

そもそも論、P-MAXキャンペーンは、全部配信なので、今まで、人間、広告代理店のプランナーや、社内の広告担当者が恣意的に決めてきた広告配信を、機械と数値化で行えるようになります。

つまり、合理的なweb広告配信が、可能になるんですよね。

これが、P-MAXキャンペーンのできることです。

P-MAXキャンペーンメリット

P-MAXキャンペーンメリットをまとめます！

幅広い面への配信で、多種多様なユーザーへアプローチ
キャンペーン管理の手間が減る
広告活用のスキルが不要
CV獲得成果の出せる広告配信へ

といったところでしょうか。

従来だと、人間の思い込みによって、広告配信されてなかった広告枠に配信されるようになるので、結果的に、見つけられなかったCVにつながるユーザーへのアプローチができるようになります。

これって、大きいですよね。

もちろん、P-MAXキャンペーンなら自動的に、そんなユーザーの発見ができるようになります。

P-MAXキャンペーンデメリット

逆に、P-MAXキャンペーンのデメリットについて、解説していきます。AIなので、デメリットないでしょう。と思う方もいるかもですが、あります。

セグメントできない
改善しにくい
大量のクリエイティブが必要
ある程度の広告予算が必要

この4点がデメリットです。

P-MAXキャンペーンデメリット細かく、解説すると。

セグメントできない

広告が全配信のP-MAXキャンペーン。当然ですが、絞り込みをして、広告を配信できません。

ネット広告の長所の1つは、絞り込んだターゲットに広告を配信できることです。

TV広告などの、いわゆる、マス広告との違いが、これでした。

しかし、このメリットを捨てる覚悟が必要です。

改善しにくい

P-MAXキャンペーンは、自動化がメインです。しかも、その自動化も、AIによるものですから、人間がコントロールしないので、改善がしにくいのです。

もちろん、抜け道はあります。

クリエイティブを変えていく
広告アカウントで、配信面を絞る

という方法はありますが、これはこれで弊害がありますからね。

大量のクリエイティブが必要

P-MAXキャンペーンデメリットといっていますが、昨今のネット広告の共通点で、広告クリエイティブを大量に用意して、いいものに絞っていくことが重要です。

そのため、大量に広告クリエイティブを作る必要があります。

画像バナー
テキスト
動画

種類だけでも3つありますが、訴求方法などを考えると、この3倍くらいは用意が必要になります。

さらに、広告効果を高めるためには、LP（ランディングページ）も、訴求パターンごとに必要になるでしょう。

ざっくり、クリエイティブだけで試算しても、

3パターンの訴求で考えても、

3種類の広告クリエイティブ⇒30万円×3パターン⇒90万円
3パターンのLP：30万円×3ページ⇒90万円

これだけで、180万円。

しかも、効果が悪ければ、あるいは、時間が経過し続ければ、そのクリエイティブは変えていく必要があるので、年間で考えると、広告クリエイティブだけで、300万円くらいの予算は考えておいた方がいいでしょうね。

ある程度の広告予算が必要

P-MAXキャンペーンデメリットとして、お金関係が続きますが、P-MAXキャンペーンデメリットとして、広告配信費をある程度持っていないと厳しいです。

全配信するので、それだけの予算も必要です。

データを収集するためには、時間も必要です。

機械学習も、いつ終わるかわからないので、1日の予算が１万円で足りるかどうかもわかりません。

ゆえに、ある程度の広告予算が必要となってきます。

機械学習の最適化ができないと、広告経由でのCV（コンバージョン）を獲得できないまま、予算だけ喰ってしまうというリスクがあります。

広告代理店が提案するなら、ハイリスクですね。

P-MAXキャンペーン誰向け？

P-MAXキャンペーンはどんな広告主向けなのでしょうか。

基本的には、

広告予算はあるが、人件費を下げたい⇒Googleに任せたい
リスティング（検索連動型）広告しかやっていない
クリエイティブ作成が内製で可能な会社

には、P-MAXキャンペーンは、相性のいい広告といえましょう。

広告代理店に、Google広告の運用を任せているが、うまくいかない！というときにも活用できると思いますが、そもそも、広告費用が数万円しかない、というような場合は、P-MAXキャンペーンで展開しても、CV獲得が難しいと思われます。

P-MAXキャンペーン設定方法

ここからは、P-MAXキャンペーン設定方法を解説します。設定は難しくありません。P-MAX広告は、設定方法が簡単！というのもセールスポイントですから。

P-MAXキャンペーン設定手順

Google広告管理画面にログイン
新規にキャンペーンを作成
特定の目標を選択　例）販売促進
キャンペーンタイプで、パフォーマンス最大化を選択
日予算設定、広告目標値設定
地域言語最終ページURL 設定
アセットで広告クリエイティブ入稿
入金の設定

というかんじで、広告配信が可能になります。

もちろん、広告クリエイティブ、LPの審査も行われます。

地域は絞れます。ちゃんとエリアセグメントも可能です。

なお、P-MAX広告が設定できる目標は、

販売促進
見込み顧客の獲得
ウェブサイトのトラフィック
来店数と店舗売上の向上
目標を指定しない

の5つです。

P-MAXキャンペーン設定注意点

P-MAXキャンペーン設定で注意点としてあげたいのは、最終ページURLの拡張を設定するときです。

初期設定では、P-MAXキャンペーンは「関連性が最も高いご自身のURLにトラフィックを送信する」となっていて、リンク先を設定していても、ほかのページに、広告からの遷移先を変えられてしまいます。

これは注意してください。

最終ページURLの拡張設定はオフに設定しなおしてください。Google広告は、この初期設定を推奨していますが、危険です。

P-MAXキャンペーンクリエイティブサイズ

P-MAXキャンペーンで推奨される、広告素材のサイズについて解説します。

P-MAXキャンペーン画像サイズ

P-MAXキャンペーン画像サイズは

1200 px × 628 px
1200 px × 1200 px
960 px × 1200 px

※横：縦　単位はピクセル

が推奨されます。

1つの画像のファイルサイズは、5MBまでです。

なお、1200 px × 628 px、1200 px × 1200 px の、アスペクト比 1.91:1 と 1:1 は必須のサイズになります。ご注意ください。

P-MAXキャンペーン動画サイズ

P-MAXキャンペーン動画クリエイティブは YouTubeにアップされている動画を利用する形式になります。

なので、Youtubeの動画のサイズが対象となります。

そのため、

1080p（1920 x 1080）
1440p（2560 x 1440）

といったところの動画サイズはあった方がいいですね。

YouTube アップロードできる、１つファイルサイズは、128GBまで

YouTubeにあげられるファイル形式は、
MOV、MPEG、MP4、AVI、WMV、FLV、WebM、3GP
になります。

P-MAXキャンペーンオーディエンスシグナル

P-MAXキャンペーンでも、オーディエンスの設定は可能です。

しかし、ディスプレイキャンペーンと異なり、あくまで、P-MAXキャンペーンの機械学習による配信を最適化するための指標として利用されるだけです。

配信先のセグメントにはなりません。ご注意ください。

P-MAXキャンペーン広告表示オプション

なんと、P-MAXキャンペーンでも広告表示オプションは利用できます。

電話番号表示オプション
サイトリンク表示オプション
コールアウト表示オプション
プロモーション表示オプション
価格表示表示オプション
リードフォーム表示オプション

が利用できます。

リードフォーム表示オプションは、いつものとおり、予算の制限によって、使えるアカウント、使えないアカウントがありますが。

Google広告 P-MAXキャンペーン解説動画

Google広告 P-MAXキャンペーンを解説している Youtube 動画のご紹介です。Google広告 P-MAXキャンペーンを解説している、Youtubeは、意外と多いのですが、わりと、あおった内容で、Google広告 P-MAXキャンペーンを解説している動画がなく、せっかくなので、Google広告 P-MAXキャンペーンについて、すごい！って思ってもらえるような動画を紹介してみました。

とはいえ、Google広告 P-MAXキャンペーンをわかりやすく解説している動画ですので、視聴してみてください。Google広告のすばらしさである、自動化、初心者でもCVを出せるという観点からも、P-MAXキャンペーンについて、紹介されています。

この動画でも解説していますが、初心者でも、広告を簡単に設定できて、それで、お金がもうけられるようになる。このコンセプトが、Google広告 P-MAXキャンペーンには、生きているんだと解説しています。個人的には、この意見に同意で、自動化の流れはここにあります。運用代行などのビジネスモデルは、いずれ、消滅するビジネスモデルなんでしょうね。

Google広告 P-MAXキャンペーンは、機能やコンセプトが明確なので、クリエイティブをしっかりと考えて進めていきましょう。動画での解説の通り、Google広告 P-MAXキャンペーン配信面には、スマホの配信面も多いので、スマホのクリエイティブを重視していきたいところですし、何よりも、動画のクリエイティブも重要です。

PC スマホどちらでも、Google広告 P-MAXキャンペーンについて、学べる、Youtube動画になっていますので、ぜひ、参考にしてくださいね。