株式会社の目的は収益を出すこと。その目的を出すために必要なことは、顧客を獲得し、利益を上げていくことです。ということは、顧客とは何か?利益が出ることとは何か?顧客獲得の方法は何がいいか?といった分析が重要ですよね。
近年、データドリブンという言葉が、webマーケティングやDX化などで取りざたされてきています。マーケ領域の言葉である、このデータドリブン。これこそが、まさに、データを読み解き、そして、その読み解いたデータから、アクションを起こしていくことを指す言葉です。大量データの貯蓄+分析+アクションをしますのが、データドリブンです。
今回は、そんなデータドリブンについて、いろいろと解説していきます!
データドリブンは分析のことだと思っていた人も、しっかりと知識習得していってくださいね。
データドリブンとは?
データドリブンとは、英語で書くと、Data Drivenと書きます。
データドリブンは、複数の種類のデータ、かつ、膨大な量のデータを集約させ、特定のロジックによって分析された結果をもとに、アクションをしていく、ことを指します。
つまり
- 大量のデータ集積
- 分析
- アクション
といった業務プロセスを指す言葉になります。
データドリブンは、アクションの精度を高めるために、データを大量に集める必要があります。それゆえ、データドリブンは、ビックデータの分析だと勘違いされやすいです。しかし、実際は、そのあとのアクションを含めた行動までを指しています。
データドリブン メリット
データドリブンのメリットは、
- 勘に頼らない
- 俗人的にならない
ここが最大のメリットといえるでしょう!
基本的に、データを大量に扱うため、マーケティング分野での活用がイメージしやすいですが、実際は、販売計画などに使われているケースが多いのが現状です。
データドリブン 具体的なイメージ
データドリブンを、簡単に理解するために、具体例を解説します。
200店舗持つファミレスがあります。
ここで、ある食材の仕入れの意思決定をする際のデータドリブンをイメージしてみましょう。
- お客様の注文データ
- 天候情報
- 商品ラインナップ
- 付近のお店の競合情報
- 価格
- 在庫量
これらのデータをミックスして、仕入れを決定していきます。
たとえば、ハンバーグを作るたまねぎの仕入れ。
本部で一括で仕入れた方が、大量買い上げで、仕入れ価格を下げられます。
それゆえ、データドリブンで、どのくらいの数量を、1か月の間に、買い付けすればいいかを測れるようになるわけです。
データの分析は、俗人的になりがちです
もし、お店1つ1つに任せていると、俗人的になるでしょう。
しかし、このように、大量のデータをもとに、データドリブンすれば、正解に近い精度で仕入れを行えるようになるのです。
ただ、かつては、ここのデータ解析が、わかりにくかったので、着目されていなかったのですが、最近はこのデータドリブンと、DX(デジタルトランスフォーメーション)が密接に絡みあってきたために、非常に、有効視されてきています。
データドリブン 因数分解 データドリブンの要素
データドリブンの要素を因数分解すると
- データ収集
- 分析
- 可視化
- 意思決定
になります。
しかし、意思決定するには、目的が必要ですよね。
それゆえ、実際には、目的も要素ですね。
データドリブンは、原則、アクションまでのプロセスです。
それゆえ、結果が出ます。
出された結果に対して、悪ければ、変更をしていきます。
PDCAのサイクルです。
- プラン
- DO
- チェック
- アクション
のPDCAです。
つまり、webサイトの運用など、身近なところでいうと、
webサイトのPVを増やす目的で、
データを集積(Googleアナリティクスを活用)
コンテンツが不足しているのかどうかを分析
課題解決のコンテンツや、キャンペーンを企画
アクション!
そして、再度、それの効果検証をする。
これも、データドリブンなんですよね。
データドリブン ツール
データドリブンのできるツールについて、ご紹介していきます。
- BI(ビジネスインテリジェンス)
- DMP(データマネジメントプラットフォーム)
- MA(マーケティングオートメーションツール)
- アクセス解析ツール+CMS
- CRM(カスタマーリレーションシップマネジメント)
- SFA(セールスフォースオートメーション)
これらが、データドリブンのできるツールとなっています。
イメージ膨らませてみてくださいね。
いずれも、データを集め、そして、データを見える化してくれるツールです。
特に、DMP、BIツールは、そういう部分に特化しています。
データドリブン 事例
データドリブンの事例は、実は結構たくさんあります。
いくつか簡単にご紹介します。
- USJ(ユニバーサルスタジオジャパン)
- ソフトバンク
- 日清食品
1つずつ解説します!
USJ データドリブン 事例
USJは、とにかくデータドリブンが上手でした。
施設内での行動データをとるために、
施設内にビーコン、GPSを活用したサービスを展開!
これによって、ユーザーの動向を把握します。
このデータに基づいて、次に扱うアトラクションや、施設内導線を考えていきます。その結果、多くのお客様が来場してくれています。
また、お金を払ってでも、快適に過ごしたい人がいるなら、そのようにできるようにする!という姿勢も、こういったデータをもとに実施しているのでしょうね。
ソフトバンク データドリブン 事例
ソフトバンクといえば、3キャリアの1つですね。
かつては、つながらないソフトバンクと思われていました。
しかし、最近は、ドコモでもつながらないお店でも、電話がつながったりします。
これは、データを集めて、どのエリアでつながらないと不満がでているのか?などを調査していって、そこに電波がとおるように、していった成果です。
データドリブンを通して、顧客の体験をより快適にしていったんですよね。
日清食品 データドリブン 事例
日清は、カップラーメンが有名ですね。
実は、日清には、シニア層のマーケットに弱い!という課題があったんです。
おじいちゃん、おばあちゃんが積極的に食べているイメージないですもんね。
しかし、そこをどうにかしようと考えて、、、
まずは、SNS(ソーシャルネットワーク)で、カップラーメンを食べているシニア層について、大量にデータ収集したそうです。
その結果、写真などであがっているカップラーメンに共通項を見つけたんだそうです。
なんと、カップラーメンに豪華な食材をプラスしていたんだそうです。
そこで、健康+カップラーメンではなく、豪華でおいしい食材+カップラーメンというマーケティングに切り替えたところ、一気に、挽回できたそうです。
7か月で、1,400万食のセールスにひもづいたそうです。
すごいですね。
SNSもこういった活用があると、目からうろこのマーケッターもいるかもですね。
まとめ データドリブン 実はやっていることだが・・・
データドリブンについて、いかがでしたか?
実際は、業務などでやっていること、なのかもしれません。
しかし、データドリブンは、誤解されていることも多いのが事実です。
目的に沿って
データを集め
アナライズして
意思決定し
行動する
ここをしっかりと、把握してこそのデータドリブン経営ですね。
ただ、実情は、データに基づいて、課題を発見すらできないことも多いので、まずは、そういった課題の発見から、始めるのもいいかもですね。