テレワークが増加している2020年3月。グループウェアの導入は重要な経営課題になってきています。中小企業でも、これは当然のような経営課題となっていて、導入されていない企業は、急速な導入がのぞまれています。
実際に
「これからグループウェアを導入するつもり」
「グループウェア導入済みだが、もっと便利なものを導入したい」
というニーズは、2020年3月になってから、あちらこちらから聞こえてきます。
コロナウィルスの影響が大きいとは思います。
グループウェアは、組織や企業の情報共有を効率化できるツールです。
しかし、当然ながら、コストもかかります。
今までかかっていなかったコストにプラスオンされて、毎月かかるようになるので、せっかくなら、コストが無料のグループウェアから導入していって、運用をしていきたいですよね。有料のグループウェアを導入したけど、使われない・・・となったら、意味がないですからね。
そこで今回は、おすすめのグループウェアとなるLark(ラーク)をご紹介。シンガポールで展開していたツールなのですが、日本市場導入にあたり、なんと、無料提供を開始しました。
グループウェア、統合型コミュニケーションツール Lark(ラーク)とは
Lark(ラーク)公式webサイト
https://www.larksuite.com/ja_jp/
Lark(ラーク)は、シンガポールに本社のある Lark Technologies Pte. Ltd.(本社:シンガポール)が提供する統合型コラボレーションツールです。
コラボレーションツールというと、なかなかなじみがない方もいらっしゃると思いますので、言葉を置き換えると、人とのコラボレーションができるツール、ということのようですね。
となると、要するに、コミュニケーションツール、グループウェアになります。
このLark(ラーク)は、2020年3月5日に日本市場に導入を発表しました。
そして、日本市場進出のタイミングで、Lark(ラーク)の無料提供を始めたのです。
Lark(ラーク)でできること、主な機能
Lark(ラーク)が無料版で、提供している機能は非常に豊富です。
- 200GB のクラウドストレージ
- カレンダー管理、スケジューラー
- ビデオ会議(最大24時間)
- ビデオ会議でのスクリーン共有
- ビデオ会議での録画機能
- チャット
- デジタルワークフロー
- 各種アプリとの連携(JiraやSalesforceなど)
という機能が無料で提供されています。
ほかの無料のグループウェアと比較して、珍しいところでは、デジタルワークフローの管理を、無料で提供しているところですね。
デジタルワークフローでは、勤怠管理、レポート確認、精算承認などを一元管理できるんだそうです。
すごい便利ですよね。
しかも、Lark(ラーク)の対応OSは、
- Windows 7以上
- macOS 10.10以上
- iOS 10.0以上
- Android 5.3以上
となっているので、
パソコンのアプリケーションとして、windows、macどちらでも利用可能な上、iphoneでも、アンドロイドのスマートフォン、タブレットでも利用できるんです!
無制限のビデオ通話時間もいいですよね。これがzoomなら、3名以上だと、有料プランになってしまいますが、LARKには、それがありません。
しかも、最大100名の参加者でミーティングを開催できるんです。
Lark(ラーク)のおすすめポイント
Lark(ラーク)はさすが、海外の企業なので、スケールが大きいです。
無料版でも、グループチャット5,00名まで対応しています。
朝礼をチャットでもできそうですね。
さらに、スタッフサポートが営業日(10:00-19:00)でついています。
利用方法がわからない場合なども、
サポートがついているので、すぐに聞けます。
これは、導入するにあたって、大きいメリットですね。
通常、無料やオープンソースのグループウェアは、サポートがないですからね。
文書作成、表計算の機能もついています。
もはや、GoogleさんのGoogle ドライブに匹敵するといっても過言ではないですね。
Lark(ラーク)のカレンダー機能
Larkのカレンダー機能は、以下のことが可能になっています。
- 複数のカレンダー表示
- 共有カレンダー表示
- グループでのスケジュール招待
効率的な運用がすでにできるようになっているので、人数が少ないから効率を重視せざるをえない、中小企業でも使いやすそうですね。
スケジュールボード機能は、基本的には、サイボウズなどと同じようなUIで、会議室などの登録も可能になっています!
セキュリティが高いLARK
LARKは、セキュリティが高いんです。
ログインも基本2段階認証ですし。
また、ISO/IECも取得されています。
ISO/IEC 27001、27018、27701の情報セキュリティ認証をとっています!
さらに、あまり有名ではないですが、SOC 2/3も取得でしていて、
顧客データを管理するためのSystem and Organization Control(SOC)の体制もばっちりです。
また、データのバックアップもAmazon Web Services(AWS)によって、しっかりと対応されています。
Lark(ラーク)の活用事例
海外企業での導入事例、そして、利用者の声なども、公式ホームページに掲載されています。ちなみに、電通Xでも導入されて、利用されていたようです。
また活用の場面としては、
テレワークでの利用
社内と変わらない業務環境をテレワークで実現。
- ビデオ会議、電話会議をワンクリックで開始可能
- 会議はカレンダーにセットするだけ
- ビデオ会議も可能
- 会議の議事録はテンプレートからメンバー全員で議事録作成可能
プロジェクトについてのチャットもできるから、コミュニケーション、共有がばっちり。
在宅学習での利用
いまや、在宅学習でも、こういうグループウェアは活用され始めています。
- Lark(ラーク)は教材をLarkのクラウドにアップ
- アクセス権に応じ、教材を提供
- ビデオ会議機能によるオンライン学習サポート
- チャットのアンケート機能で簡単な小テストも実施可能
こういう意味でも、グループウェアでも、実に、利用シーンが大きくなっているのが、2020年3月の状況ですね。
出典:PRTIMES
Lark Technologies 統合型コラボレーションツール ”Lark” の日本市場での無料提供開始
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000001.000054814.html
まとめ:Lark(ラーク)は無料で高機能!使いやすいグループウェア
海外で展開されていただけあって、Lark(ラーク)は、非常に高機能です。
サイボウズなどは、かなり脅威に感じるかもしれませんね。
Lark(ラーク)の公式webサイトを見ても、日本語も、非常に上手で、まともな製品になっているとかんじます。
そして、Lark(ラーク)は、クラウドも活用しているグループウェアですが、基本、ソフトウェア、アプリになっているのもミソですね。
現在では、サーバーを必要としないクラウド型が主流となっており、約1,050億円と言われるグループウェア全体の市場の85%以上のシェアをクラウド型が占めています。
引用:アイミツ
https://imitsu.jp/matome/intranet/2429321031216796
このようなクラウドがメインストリームのグループウェアの中で、アプリケーション提供というのが、面白いですよね。
アプリケーション提供のメリットである、利用スピードがはやいというのがあります。スピードを意識して、オペレーションできてこそ、ビジネスはうまくいくと思いますので、非常に大きな一石をグループウェア市場にもたらすと思います。
Lark(ラーク) 体験!リモートワークに使ってみた
実際に、Lark(ラーク) をリモートワークで使ってみました。
体験の結果を、レビューとして、記載をしていきます。
セキュリティについて
メールの2段階認証ができるので、比較的安心
スタッフがスマホや、ノートパソコンを落としても、
基本的には、ログインされにくい
インシデントが起きにくいセキュリティ
ただ、不便に感じるケースもあるかもしれないですね。
リモートワーク時は、webメールとセットでの扱いになりました。
ただ、メールのチェックを強制的に、できるので、そこはいいかな?とも思いました。
使い勝手について
アルバイトレベルのITスキルの方でも、入力は簡単。
わりとさくっと使いこなせました。
添付ファイルも、ドラッグ&ドロップでいけるので、ここもOK!
画面のUI的には、アイコンメニューがわかりにくかったです。
ITリテラシーの低い人だと、
データの保存や、カレンダーメニューへの遷移ができなかったです。
またウィンドウを動かすのも、どこを触ればいいかがわからなかったです。、
そこは課題ですね。
ダッシュボードを、アプリのTOPで置いても良かった気がしますね。
速さについて
アプリを使っていますが、Lark(ラーク) 自体の重さはそんなに感じません。
スマホでも、そこそこ、さくさく動きました。
LARK(ラーク):グラミン日本と共同で非営利団体の業務効率化支援を強化
2020/5/12のプレスリリースで、LARK(ラーク)が、
一般社団法人グラミン日本と提携して、非営利団体の業務効率化支援を強化していくというニュースが発表されていました。
一般社団法人グラミン日本公式サイト
https://grameen.jp/
この一般社団法人グラミン日本は、グラミン銀行の日本版を推進している社団法人です。
そもそも、グラミン銀行は、
- 生活困窮者に対する自立支援
- 小規模な融資
- 無担保融資
をする銀行です。
参考:gooddo マガジン
https://gooddo.jp/magazine/npo_ngo/grameen_jp/2659/
こういうところと組んで、業務効率化支援を強化していくのは、グループウェアのLARKとしても、進めやすい形ですよね。
出典:PRTIMES
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000004.000054814.html
そのほか、過去にご紹介したグループウェアについての記事
ファイル共有、ファイルの保存もできる!無料でも使えるChat&Messenger
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