SSL 証明書 は、Let’s Encrypt、StartSSL、WoSingなどといった無料の証明書サービスが台頭してきたことにより、一気に、無料のイメージが強くなりました。
10年前は、SSL証明書がないと、大手企業は、お問い合わせフォームなどは展開できませんでした。しかも、SSLは、昔、そこそこ高額でした。暗号化の安心感を出すために、企業や大手団体の場合、SSL証明書はマストのものとされていましたね。
しかし、SEO対策の観点からも、httpが必須となったことで、企業ユースだけでなく、中小企業でも、SSLの利用が促進されましたね。ただ、無料のSSL証明書ばかりです。
しかし、それでも、有料のSSLが、今でも、推奨されているということですね。これは、大切なことで、セキュリティ観点、そして、設置の利便性によって、有料のSSLがもてはやされるからですね。
この記事では、有料 SSL について、証明書提供している、おすすめブランドについてご紹介していきます。
有料 SSL おすすめ ブランド 3選
個人的に、有料 SSL おすすめブランドは、3つのブランドです。
- デジサート
- GlobalSign(グローバルサイン)
- JPRS Secom SSL セコム SSL証明書
個別に解説していきます。
老舗ベリサインの血を引く デジサート
デジサート公式ホームーページ
https://www.digicert.com/jp/
ウィルス対策ソフト「ノートン」で有名なシマンテックの100%子会社 デジサート・ジャパン合同会社が提供しているSSL証明書。
もともとは、ベリサインです。
2010年に、シマンテックに売却されたため、名前が変わっています。
有料SSLの契約、1年で、5~10万円くらいするサービスです。
なんといっても、ブランド名の高さですね。
世界ブランドであるデジサートが一番知名度が高いです。
その分、値段も一番高いですが、予算があるなら
デジサートのEV証明書がおすすめです。
デジサートでDV証明書にするくらいなら、ほかブランドで、EV証明書の方が安心はあんしんですが。EV証明書は、EV(Extended Validation)のことで、取得している企業や団体が法的に、物理的に実在して、ドメインの所有者であることを認証してくれるものです。
ちなみに、デジサートの実績ですが、三菱UFJ銀行は、デジサートです。
楽天銀行、セブン銀行、ソニー銀行、日本銀行もデジサートのSSLですね。
圧倒的SSLブランド、デジサードには、SSLサーバ証明書のインストールチェッカーもあります。
SSL証明書チェックツールの詳細は以下の記事を参考にしてください。
デジサート SSLサーバ証明書 インストールチェッカー CSR作成ツール
サクッとお試しできますし、無料で使えます!
国産SSL GlobalSign(グローバルサイン)
グローバルサイン 公式 ホームーページ
https://jp.globalsign.com/
国産で世界展開をがっつりしている、攻めのSSL提供ブランド、グローバルサイン。
いまでは、GMOグローバルサインとなっていて、GMO傘下の会社になっています。
東証1部上場企業傘下なので、安心ブランドですね。
SSL 電子証明書といえば、お手軽価格のグローバルサインというイメージでしたが、無料のSSLの登場で、わきに追いやられましたね。
それでも利用者数、利用サイトは、国内で最多だそうです。
SSL 国内シェア No.1
SSL発行実績 770万枚
電子証明書 発行実績 2,500万枚
引用
GMOグローバルサイン 企業サイト
https://www.globalsign.co.jp/
2021年8月10日時点で、上記のように、グローバルサインの公式ホームーページで主張をしています。
クイックSSLなら、年額15,000円くらいから、利用できるので、料金は、お手軽ラインのままですね。
即日発行可能な証明書もあって、スピーディーです。
また、国産なのでサポート力も自信をもっているそうです。
- 株式会社アイ・オー・データ機器
- 株式会社イノベーション
- 株式会社エス・エム・エス
- 関西大学
- 株式会社コーセー
といった、さまざまな企業での導入実績もありますね。グローバルサイン
セコム ブランド SSL証明書 JPRS Secom SSL
セコム SSL証明書 公式 ホームーページ
https://www.secomtrust.net/service/pfw/index.html
ホームセキュリティなど、セキュリティ企業で、有名なセコム社のSSLサービス。
セコムの子会社 セコムトラストシステムズ株式会社が提供しているSSL証明書のブランドになっています。
セコムトラストシステムズ株式会社 企業サイト
https://www.secomtrust.net/index.html
国内のSSLサービスなので、サポート力に秀でています。
また、2004年に日本で初めて国際基準「Web Trust認定(国際的認証局監査ブログラム)」を取得しており、2021年8月10日現在も、国内唯一のパブリックルート認証局です。
高度なセキュリティ基盤で、安心、安全の電子証明書などを提供しています。
JPRS (Secom) FastSSL なら、年間で1万円以下で、取得可能です。
申請後、短時間で発行可能なので、SSL証明書を急ぎで設置することもできるので、ありがたいサービスです。
実際、私も今年、ほかブランドではできなかった、SSL設置を、このセコム社のサービスに助けられました。
そのときは、クロスドメイン、かつ、ドメイン管理会社によるDNS書き換えができないという状況で、非常にレアな状況でしたが、ワイルドカード証明書&セコム社のサポート力(パブリックルート認証局だからできる設定)によって、SSL証明書を発行してくださり、その結果、無事に、SSLの実装ができました。
ワイルドカード証明書が使えるのは、ほんとうに便利なサービスだと思います。
イオン銀行などがセコムのSSL使っていますね。
無料 SSL と 有料 SSL 違い
無料 SSL と 有料 SSL 違いは、個人的には、
- 料金
- サポート
- できること
の違いです。
無料のSSL、Let’s Encrypt、お金がかかりませんが、有料のSSLであれば、年間1万円でも、10年で10万円です。
でも、無料だと、怖いよね?という話を質問されることもあります。
Let’s Encryptの場合、無料でサービス提供されていますが、運用コストは企業からの寄付金です。なので、無料=不安と捉えなくてもいいと思います。
そもそも、暗号化強度は、基本同じです。
EV証明書のようなものは、企業などの存在証明なので、そこが、無料のSSLとの大きな違いにもなっていますね。
サポート力は、無料と有料とでは、全く違います。手動でSSL証明書を発行してくれる認証局でないと、SSL証明書ができないこともあるからです。
ここは1つのニーズだと思っています。
TLSって何のこと?
SSLの話をしていると、たまに、耳にするTLS(ティーエルエス)。
実は、TLSは、SSLと同じで、ネット上の送受信される情報を暗号化する仕組みのことになります。1999年にSSLのバージョン3から、TLS1.0に移行した経緯があり、今、SSLといっているものは、基本的に、TLSのことで、TLSのバージョンアップによって、セキュリティが上がっています。
ちなみに、TLSは、Transport Layer Security の 略称になります。
SSL 動画 解説
SSLについて、解説している動画も、Youtubeで、探しておきました!
学術的なお話しで恐縮ですが、ご覧くださいませ。
まとめ 有料 SSL ブランド 安心感 ネームバリューがポイント
いかがでしたでしょうか、有料SSL ブランド。
このほかにもたくさん、有料SSLブランドは存在します。
有料SSLを選ぶ基準は、ネームバリューとサポートだと思います。
もちろん、予算にも依存しますが、いまでは、どこのブランドのSSL証明書でも、ほとんどのブラウザが対応しています。
無料SSLでも、Let’s Encryptなどは、暗号化強度は高いですし。
知識を持って、SSL選びはしていくようにしていきましょう!