VPS(Virtual Private Server) サーバについて、以前にご紹介しましたが、反響が高かったので、今回は、amazonが提供するVPSサーバサービス、Lightsail(ライトセイル)について、ご紹介します!
ちなみに前回VPSをご紹介した記事はこちら↓
初心者向け VPSとは クラウド サーバ との 違い メリット を 3分 解説!
https://saras-wati.net/web-make/vps-server/
Virtual Private Serverの名のとおり、仮想専用サーバーのVPSですが、amazonクラウドも仮想サーバですよね。EC2と呼ばれるアマゾンのwebサーバとの違いは何でしょうか?
Lightsail(ライトセイル)の活用方法や、実は、ワードプレスの導入が簡単なLightsailについて、ご紹介していきます。
Amazon Lightsailとは
Amazon Lightsail 公式ホームページ
https://aws.amazon.com/jp/lightsail/
Amazon Lightsailとは、AWS(Amazon Web Services)が提供するVPSサービスです。
VPSなので、EC2やRDSのような高いスペックではございません。
どちらかと言うと、さくらインターネットさんが提供している、共有プランのホスティングサービスに近いですね。
そもそも、Amazon Lightsailのいいところは、
- 手軽さ
- 料金の安さ
- 簡単に使えること
なので、ハイスペックを求めるサービスではありません。
Amazon Lightsailは、原則、Webアプリをさくっと作りたい!環境構築にコストをかけたくない!!というニーズに対して、生まれたサービスだと思っていてください。
以下の動画にもあるように、さくっと、サイトを制作できます!
ただ、VPSの良さは、Amazon Lightsailにも生きています。
たとえば、Amazon Lightsailには、こんな機能があります。
- ドメインのレコード設定が簡単
- SSH接続が簡単
- アプリケーションが入れやすい
また、AWSらしさもあり、
- 簡単にリソース追加可能
- スナップショットでのバックアップ可能
といったところもあります。
Amazon Lightsail 利用シーンは?
先ほども記載しましたがAmazon Lightsailは、ハイスペックではありません。
しかし、さくっと環境構築ができます。
それゆえ、Amazon Lightsailの利用シーンは
- Wordoressで構築したwebサイト
- 単純なwebアプリ
- 単純な業務アプリ
- テスト環境
といったところが、Amazon Lightsailの利用シーンです。
WordPressと相性がよく、誰でも簡単にワードプレスをAmazon Lightsailに導入できます。これは1つの魅力ですね!
サーバに詳しくなくても、セキュリティやバックアップを充実させたい!と思っているワードプレスの利用者の方にもおすすめです。
Amazon Lightsail と EC2 比較
よく質問される話で、
Amazon Lightsail と EC2 何が違うのでしょうか?
という話があります。
AWSというくくりでは同じですが、結構、EC2とAmazon Lightsailは違います。
ではさっそく、Amazon Lightsail と EC2 の違いを比較してみましょう。
まず、料金です。
値段がAmazon Lightsailは、安いです。
最低料金は、月額、3.5ドル。
日本円で考えると、月額500円くらい。
上記の料金で、Lightsailは利用が可能です。
*金額は、2020年12月現在
また、月額費用は、変動ではなく、原則固定です。
安心価格ですね。Lightsailなら。
また、LightsailはVPSなので、もともと、いろいろな機能がインストールされています。ロードバランサーなども設定すれば、すぐ使えます。
比較すると、EC2は、箱に近いので、自分でストレージ機能などを組み合わせていく必要があります。RDSも組み合わせが必要ですよね。
拡張性で考えると、EC2のほうが圧倒的に有利です。
高いCPUパフォーマンスを要求される場合、EC2であらかじめ構築しておかないと、あとで、大変なことになります。アプリが動かない!なんてことにもなりかねません。
それゆえ、効率面を考えると、EC2であらかじめ構築しておくくらいのイメージのほうがいいかもしれませんね。
Amazon Lightsail 導入 メリット
上記で記載したように、Amazon Lightsail 導入 メリットは、単純に
- 安い
- 導入が速い
- 導入が簡単
というところになります。
それゆえ、ワードプレスで作ったコーポレートサイトなどであれば、複雑なアプリケーションもないので、Amazon Lightsailで導入するメリットが出てきます。
ただ、ここにパーソナライズなどの機能を足していくと、難しいかもですね。
Amazon Lightsail ワードプレス 導入
Amazon Lightsail で、実際にワードプレスを導入する手順をまとめます。
すごく簡単に、Amazon Lightsail なら、ワードプレスを使えます。
- AWS マネジメントコンソールにサインイン
- Amazon Lightsail管理画面へ
- インスタンスの作成
- Linux/Unix と WordPress を選択
- 料金プラン選択
- リソース名登録
- ネットワーキング メニューへ
- 静的IPアドレスを作成
- インスタンスへのアタッチ
(先ほど作成のインスタンスを設定) - 静的IPの指定は そのまま
- SSHを使用して接続
- コンソール画面にて、以下を記載
cat bitnami_application_password - ワードプレスの管理画面のパスワードが表示
- 静的IPアドレスをブラウザに入力
- 末尾に/wp-adminと入力
- これで、ワードプレスの管理画面に遷移
- ユーザー名は user で パスワードを入力
というかんじで、ワードプレスへのログインができます。
さくさく進めますよ!
Amazon Lightsail セキュリティ
Lightsail セキュリティは、結構いいものです。
さすが、AWSといったところでしょうか。
たとえば、以下の機能があります。
- ファイアウォール機能
- 自動スナップショット機能
の2つです。
ファイアウォールは、ご存知の方もいらっしゃると思いますが、外部からの攻撃を防いでくれる機能で、サーバの安全性を高められます。
自動スナップショット機能は、バックアップを自動でとってくれる機能です。たとえば、自動で毎日データをバックアップするなどが可能です。
ただし、最新のスナップショットは7枚までとなります。それでも、七世代分のバックアップが、自動的に取れるなら、それはいいですよね。
なお、2020年12月時点では、WAFが使えないので、セキュリティ的には不安かもしれませんね。
まとめ Amazon Lightsail おすすめ VPS?
いかがでしたでしょうか?
Amazon Lightsail。
月々の利用料金、定額というのは、大きいですよね!しかも、500円程度。
WordPressの導入も簡単で、ウェブサイトの構築などには、十分なサービスのVPSです。セキュリティ的にも、バックアップを自動でとってくれる自動スナップショット機能や、ファイアウォール機能などもあるので、安心ですね。
EC2ほど、高いスペックではないので、複雑な仕組みのアプリケーションには向きませんが、さくっと、迅速にアプリを作りたい!とか、テスト環境としての利用にはおすすめですね。