中小企業のweb担当者から相談される話の1つで、SEOとリスティング広告、どっちをやればいいですか?というのがあります。
広告予算やリソースがあれば、両方やるべき!なんですが、なかなか難しい。というケースも多いですよね。
特に運用型広告と呼ばれる検索エンジン広告(リスティング広告)の場合、それができないケースもあります。
しかし、リスティング広告の運用をとおしてこそ、実は、SEO対策がうまくいくケースも、多いと感じています。
この記事では、リスティング広告とSEO の 相互効果 運用について、おすすめの施策などを解説していきます。
リスティング広告でテスト検証して、SEO対策したコンテンツ制作
いきなり、答えから記述すると、リスティング広告で、CVの出るキーワードの発掘をして、それをもとに、対象のキーワード・検索クエリを絞って、SEO対策したコンテンツを作っていく、これが、リスティング広告とSEO対策の連携運用の答えだと思います。
というのも、リスティング広告は、お金を使って、たくさんのキーワードの検索結果の上位表示が可能です。
その結果、どのキーワードがCVが出やすいか?というのがわかりやすくなります。
もちろん、広告文などの運用をしっかりしたうえでの話になりますが。
CVの出たキーワードに対して、SEO対策のベースとなるキーワードととらえて、SEO対策を考えていくのは、とてもロジカルな結果だと思います。
それゆえ、インハウス、つまり、社内での広告運用を推奨しますし、それができないのであれば、方向性を社内でまとめることが重要だと思っています。
しかし、そうもいかない、そういうデータにならないケースというのもあります。
たとえば
社名キーワードしかCVしないケース
ですね。
この場合は、どう考えるか。
- キーワードを増やしていく
- 自動運用のスマートキャンペーンで、検索フレーズをチェックする
などの方法があります。
これによって、CVの出るキーワードを発掘していくのです。
もし、これをSEO対策で、試そうとしたら、すごく大変です。
ニッチなキーワードを対象にしたwebページを、何ページも作らないといけません。
仮にニッチなキーワードが50個。
ページ制作1ページで、4時間。
もう、これだけで、200時間です。
圧倒的に 費用対効果 悪いですよね。
だから、リスティングで、いいかんじに、CVの出るキーワードを探す方がいいんです。
テスト検証をリスティングでして、あたりのキーワードに対して、SEO対策をした方が、
かかる時間が圧倒的に、少ないです。
また、リスティング広告から計測できるデータから、SEO対策の対象キーワードにするかどうかの足掛かりも作れます。
表示回数が多いが、クリック数が少ないキーワードへの対策
リスティング広告を行っていると、仮に、ビックワードを購入している場合であれば、表示回数は多いが、クリック数が少ない、というケースもあります。
また、ビックワードでなくても、いわゆる、クリック率(CTR)の低いキーワードというものがあります。
このキーワードも、SEO対策として、狙っていくキーワードになっていきます。
なぜ、こういったキーワードが、SEO対策の対象キーワードになりうるのでしょうか?
それは、表示回数が多いのに、クリックされない理由が、
- 広告文
- 掲載順位
- ブランド
にあるからです。
広告文が悪ければ、当然、クリック率は下がります。しかし、一方で、クリエイティブを変えて、クリック率が上昇するのであれば、それは、トライしていくべき、キーワードにはなります。
SEO対策の対象キーワードになる!といったのは、ここで、表示される広告文が悪いだけで、キーワードの検索数が多いのであれば、うまく、SEO対策の結果で、上位表示されれば、クリックされる可能性が高まるからです。
意外と、この施策は試されていません。
また、広告文、タイトルのクリエイティブを変えて、クリック率が上昇するのであれば、その広告文や、タイトルを、現在あるページのタイトルタグや、コンテンツのテキストとして組み込むのもいいと思います。
検索エンジンからの流入を増やす施策なので、ここは共通ですからね。
また、
- 掲載順位
- ブランド
についても、同様で、SEO対策するために、コンテンツを増やしていくことで、サイト内のコンテンツと、キーワードとのマッチ率が上昇する可能性があります。
その結果、掲載順位も上昇する可能性が出てきて、これによって、CTR(クリック率)の上昇もしていくことでしょう。
ブランドについても、コンテンツが増えれば、消費者など、ユーザーのブランドイメージが変わってきて、クリック率は上がってくるかもしれません。
いずれにしても、ホームページ内のコンテンツが増えることで、クリック率は高まる可能性はあるのです!
SEO対策のために、被リンクを増やす。そのために、広告で認知度をあげる
Google、Yahooのディスプレイ広告を活用することで、サービスの認知度をあげることができます。
ただ、サービスの良さを前面に出すのではなく、認知度をあげて、被リンクを増やしていく!という施策もありだと思います。
たとえば、単館の映画館の集客プロモーション。
ディスプレイ広告で、単館のいいイメージを訴求したり、単館の映画館の写真集などのページへの誘導などで、認知度を上げていきます。
その結果、オーガニックにリンクを張ってくれる人を増やしていき、結果的に、被リンクを増やし、SEO対策の効果を高めていく!
そういうのもありですよね。
広告を単純に、販売に結びつけるのではなく、SEOのアシストとして活用する。これも1つのテクニックだと思います。
そして、これは、BtoBのビジネスなどでは、有効な施策だと思われます。
なぜなら、BtoBの商品、サービスは、すぐに売れるものではありません。単価も大きいものが多いです。
それであれば、SEO対策の効果を高める被リンク増加を狙っていくことに意識をもって、広告を活用した方が、長い目で見たときには、費用対効果が高まる!というロジックになるからです。
まとめ 広告 より SEO という議論 は 不毛!?
上記のように、いろいろと記載してきましたが、
広告とSEO対策は、リンクするのです。
それゆえ、いかに、まとめられるか、というのが、ポイントですし、社内で、これを統括できるようになった方が、効果を発揮できます。
つまり、広告よりSEOが大事だ!とか、SEOより、広告がいいんです!!という議論は不毛だと思います。
昔というか、今でも、広告代理店の人が、ネット広告しないと、無理ですよ!
というのがありますが、
言葉足らずではありますが、正論です。
告知しないと、売れないのはそのとおりですから。
しかし、それだけではなく、戦略を考え、SEO対策との連携をしつつ、広告を出していかないと、この時代、広告効果は、なかなか、あげにくい!という時代だと思っています。単純に、宣伝するから、web広告しよう!
web広告なら、検索エンジン広告だ!
という発想で、広告を運用するのは、もったいない時代なんです。
webマーケティング、デジタルマーケのプロなら、こういったリスティング広告と、SEOについて、セットで考えられる視野があるはずです。
そういう人こそ、自社にとって、有益なパートナーです。
俯瞰して、Googleや、Yahooといった検索エンジンの趣旨、関連性、つながりを理解しておくことも、大事なんだと思いますよ!
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