株価が非常に好調で、2月には3万円の日経平均も超えました。特に好調なのは、やはり、IT系の企業です。そんなIT系企業の決算資料を見ていると、登場するのが、DAU WAU MAU といった3つの指標。
この「DAUとは?」というので、気になる方もいらっしゃるでしょう。
DAUは、ネイティブアプリや、ウェブサイトのユーザー数を評価する指標なんです。ということで、今回は、この、DAU WAU MAU それぞれの意味を解説しながら、その違いも比較しながら解説していきます。
この記事では、さらに DAU を 指標としておすすめする理由も掲載します!
DAU WAU MAUは人気度合いを調べる、大切な指標ですからね。
DAUとは
DAUとは、ツイッターや、LINE、Youtube、facebookといったSNSをはじめとするソーシャルメディア、アプリにおける、1日のサービス利用ユーザー(アクティブユーザー)の数を指します。
DAUは、Daily Active User(デイリーアクティブユーザー)の略称なので、これを覚えておけばわかりやすいですね。
そして、WAU MAU は、この指標が、デイリーではなく、weeklyになったものが、WAU。そして、マンスリー(月次)になったものが、MAUです。
要するに、利用者の人数がどのくらいいるかを示す指標です。
会員登録人数は、累計で100万人いても、ログインする人が1万人であれば、そのサービスのDAUは、1万になります。
ちなみに、このDAUを率で計算することも多いです。
なお、決算短信などをみると、MAU率の方がよく登場します。
計算方法も記述しておきます。
MAU率
MAU率は、1か月にサービスを利用した数÷登録者数 で計算します。
つまり、1か月のサービス利用者が10万人
登録者数が100万人なら、
MAU率は10%になります。
なぜ、DAUやWAU、MAUが大切な指標なのか?
これはわかりやすい話で、DAUやWAU、MAUは、今の生きている利用者の数を表現する指標だからです。
過去の数字に比べて、DAUやWAU、MAUが落ちてきている場合、そのサービスが衰退してきていることを示します。
たしかに登録者の数よりも、実際の利用ユーザー数は大事ですからね。
特に、DAUは、デイリーログイン、すなわち、毎日の利用者数に直結するため、そのサービスの特性なども図れる指標となります。
平日はいいけど、土日が。
などのデータは、DAUでないと調査できません。
反対に、MAUで、季節ごとの状況を調べることもできますが、MAUよりも粒度の細かいDAUのほうが、精度の高い仮説を立てられます。
DAU どんなサービスで活用すべきか?
DAUは、デイリーログインを意識すべきサイト、ネイティブアプリなので、
- SNS
- スマホゲーム
- 動画、音楽のサブスク
- 占い
- 懸賞
などが主なサービスでしょう。
ECサイトなどは、DAUを指標とする必要はないです。MAUで十分ですね。
DAU 指標が高いと、どうなる?
DAUやWAU、MAUが高いということは、サービスの利用、継続率が高いことになります。
DAUの場合、わかりやすく 毎日使ってくれている!ということになります。
継続率が高いということは、課金もされやすいですし、そもそも、アプリを削除されなくなります。
いわゆる、ファン化ですね。
ファン化の目安として、DAUを活用する場合、どのくらいを考えるべきなのでしょうか?
その答えは、DAU率、40%です。
アプリプラットフォーム「Yappli(ヤプリ)」が提供してくれた情報で、
せいぜいアプリのアクティブ率は、リリース1年後には、40%台となります。
参考)
アプリの規模別にみる、DL数の推移とアクティブ率調査データ / リテール・EC業界、300以上のアプリを対象に調査
https://news.yappli.co.jp/n/n64fb06355e9e
すなわち、継続率が、40%を超えるようにしておけば、競合サービスに勝てる!という指標でもあるのです。
つまり、DAU率で40%が最低ラインとして、アクションをしていくことが重要です!
ただ、これは、webサイト、webメディアにはあてはまらないので、そこは、意識しておきましょうね。
もちろん、ネイティブアプリも持っているwebサイトなら、話は別です。
基本は、ネイティブアプリの計測指標として考えましょう。
ただ、毎日の利用率は、もちろん、WEBサイトでも知りたいですよね?
そこで、次に、webサイトのDAUの調べ方を書いてみます。
webサイトのDAUを計測する方法
webサイトのDAUを計測する方法としては、Googleアナリティクスです。
これが、把握する方法としては、1番簡単です。
なぜなら、Googleアナリティクスには、
- 1日のアクティブユーザー数
- 7日のアクティブユーザー数
- 28日間のアクティブユーザー数
の指標が最初から装備されています。
非会員制のWebサイトでも、この指標で、事足ります。