IT界隈で、2000年初頭から、ずっとなくなる、つぶれると言われ続けているweb制作会社。いわゆる、ホームページの制作をしてくれる会社です。
しかし、web制作会社は、2022年になっても、なくなりません。ECなどの市場拡大も大きいですね。
市場ベースで考えても、レッドオーシャンな市場ですが、参入してくるweb制作会社も多く、また、フリーランスの方が増えているので、価格競争も激しさを増している市場ですが、なくなりません。
2022年現在、web制作会社のビジネスモデルはどのようになっているのでしょうか?
今回は、web制作会社のビジネスモデルについてまとめながら、2022年のweb制作会社のビジネスモデルについて解説していきます。
- 1 web制作会社とは、定義
- 2 web制作会社 主なビジネスモデル
- 3 webサイト コーディング、マークアップ
- 4 webサイト デザイン
- 5 webサイト SEO対策
- 6 webサイト コンサルティング
- 7 webサイト アクセス分析
- 8 webシステム開発
- 9 wordpress(ワードプレス)などCMS導入
- 10 webやDBサーバの保守
- 11 自社ECサイトでの物販、データ販売
- 12 自社メディアでの広告収入
- 13 自社アプリでの広告、課金、データ販売収入
- 14 webサイトに関するドキュメント制作、レポート制作
- 15 SNSサイトの制作・SNS運用
- 16 webサイトの運用・保守
- 17 写真、イラストなどの素材制作
- 18 動画制作、撮影、編集
- 19 クラウドシステム、パッケージソフトの販売
- 20 web広告の販売、運用
- 21 web制作会社に依頼するメリット、デメリット
- 22 web制作会社に依頼するメリット
- 23 web制作会社に依頼するデメリット
- 24 web制作会社の収益構造
- 25 web制作会社で働く人の主な職種
- 26 web制作会社 職種1:Webデザイナー
- 27 web制作会社 職種2:Webクリエイター
- 28 web制作会社 職種3:Webマーケッター
- 29 web制作会社 職種4:webディレクター
- 30 web制作会社 職種5:コーダー
- 31 web制作会社 職種6:グロースハッカー
- 32 web制作会社 職種7:Webプロデューサー
- 33 WEB制作会社 規模
- 34 web制作会社 2022年以降 どんな会社に依頼をするのがよいか
- 35 ■ ビジネスモデル 関連記事
web制作会社とは、定義
web制作会社とは、ホームページの制作、運用、保守を生業としている企業のことをさします。
ホームページの制作、運用、保守のビジネスで、売上をあげている会社を、今回、web制作会社として定義しています。
ただ、昔と異なり、web制作会社のビジネスモデルも、次第に多角化してきています。そして、専門性が高まってきているのも事実です。
実際に、コーディング専門のweb制作会社の検索エンジン広告などを見たこともあるでしょう。
webデザイン専門のweb制作会社のリスティング広告なども、たくさん掲載されています。
今回web制作会社について、解説していく際に、1つのポイントとなるのは、どんなweb制作会社に発注、アウトソーシングしていくのが、良いか?という視点です。
専門性が高まってきている2020年現在、web制作会社によっては、これはできる、これはできない、というのが出てきています。
SEO対策についての知識の少ない会社もあれば、web制作会社といっても、デザインは得意だけど、コーディングやマークアップは得意ではない会社というのも存在します。
結論で言うと、
- 知識
- 経験、実績
- 全体感の把握
- 同じベクトル
- 自社ビジネスの課題解決に踏み込んだ提案
これらの要素を持っているweb制作会社に依頼をしていくことが最低限のラインではないかと思っています。
web制作会社 主なビジネスモデル
主なweb制作会社のビジネスモデルは、以下のものが考えられます。
ここで示すビジネスモデルは売上をあげている、あげられる可能性のあるビジネスモデルについて言及しています。
- webサイトのコーディング、マークアップ
- webサイトのデザイン
- webサイトのSEO対策
- webサイトのコンサルティング
- webサイトのアクセス分析
- 簡易的なwebシステム開発
- wordpress(ワードプレス)などCMS導入
- webやDBサーバの保守
- 自社ECサイトでの物販、データ販売
- 自社メディアでの広告収入
- 自社アプリでの広告、課金、データ販売収入
- webサイトに関するドキュメント制作、レポート制作
- SNSサイトの制作・運用
- webサイトの運用・保守
- 写真、イラストなどの素材制作
- 動画制作、撮影、編集
- クラウドシステム、パッケージソフトの販売
- web広告の販売、運用
こういったところが、web制作会社の主なビジネスモデル、売上のあげられる仕事になると思われます。
もちろん、上記のビジネスモデル以外にも、サンプリングやPRといったビジネスモデルや、印刷、パンフレットの制作をしている、といったものもあるかもしれません。
しかし、これらは、いったん、web制作会社のメイン業務ではないと判断して、主なビジネスモデルから外しておきました。
ちなみに、web制作会社の多くの収益は、受託開発型です。
企業からwebに関する依頼があって、それについての受託をして、企業からお金をもらうというモデルが一般的です。
しかし、近年では、この受託開発モデルは、料金単価の低下も発生しています。
その理由としては、
- 大企業が直接中小企業に依頼
- 社内の内製化
- フリーランス、個人への業務依頼
といったところで、料金単価が下がってきています。
しかし、実際は、一方で、作業者の給与などは、上昇しています。
それゆえ、web制作会社によっては、単価をあげる企業努力も続いています。
もちろん、ただ、料金単価、相場をあげても仕方ないので、付加価値の向上などを行っているのが基本です。
ところで、上記にあげたビジネスモデルについても、いくつかピックアップして、解説していきます!
webサイト コーディング、マークアップ
ホームページを作るために、ホームページのデザイン画像をHTMLなどのレイアウト言語に変換する作業です。
ホームページのコーディング自体は、どこの会社で実施しても同じだと思っている方は多いと思いますが、意外とそうでもありません。
ソースがきれいになる、とか、そういうレベルではなく、
コーディングの方法によって、SEO対策に効果のあるコーディングなどもあります。
たとえば、構造化マークアップをしたコーディング。
Googleが推奨するレスポンシブデザインでのコーディング。
また、コーディング時に、SNSボタンの起動方法や、設置方法なども、会社によって異なります。これによって、ブラウザ内から、SNSの起動速度が変わってきたりします。
もっといえば、metaタグなどのコーディング仕様がない場合に、コーディング記述が抜けていたり、配慮がなく、コーディングされるケースもあります。
canonicalタグの扱いなどは、その最たるものかもしれません。
webサイト デザイン
いわゆる、ホームページのデザインをするお仕事です。
web デザイン は、トレンドもあります。
それゆえ、それを知っている、知らないでいるとでは、大きく異なります。
また、見えやすさと、ブランディング、とのバランスをとることも重要です。
特に、画像で作る場所と、CSSで作る場所の区分けなど、webデザイナーの力量によって大きく変わってきます。
これによって、ホームページ自体が軽くなるケースもありますし、重くて、なかなか使いづらいというサービスになることもあります。
web デザイン は、それゆえ、会社によって、費用感が異なります。
web デザインで、数百万円の費用がかかるケースも存在するのは、別に不思議なことではありません。
クリエイティブなセンスが重要になるからです!
webサイト SEO対策
SEO対策は、ご存知、検索エンジンでの、検索結果で上位表示をさせていく対策です。昔は、リンクをいっぱい張る!という外部施策がメインでしたが、今は、ペナルティを、Googleから受けるケースもあるため、ホームページ内部の導線整理や、タグの書き方などで、SEO対策を行っていくケースが多いです。
SEO対策も、web制作会社が行うものと、内製で行うものとでは、まったく異なるケースがあります。
それは、SEO対策の実験をして、効果を出しているweb制作会社のノウハウと、ネットでかかれたことだけをしているweb制作会社との違いがあるからです。
SEO対策の場合、やはり、ノウハウによって、実施することは異なりますが、結果は、あきらかに変わってきます。
SEO対策は、web制作会社に依頼して、しっかりとやっていくほうがよいと思われます。
webサイト コンサルティング
コンサルティングサービスを提供するのも、web制作会社では、多いですよね。
たとえば、情報設計。
どんな情報を、誰に対して、どう表現するか。
すごく単純なことなのですが、誰にでもできることではないのです。
そして、これを形にしていくことが、webサイト制作会社のコンサルティングによる部分になります。
また、webという分野は、非常に多岐にわたっての知識が要求されるようになってきています。web制作だけでも、SEO対策、アクセス解析、コーディング、サイトの運用方法、そして、インフラ、情報設計、キャンペーン設計、コンテンツ設計、SNS。
こうなってくると、webサイトのプロに声をかけたほうがいいですよね!
webサイト アクセス分析
意外と、依頼が少ないビジネスモデルが、このwebサイトのアクセス分析ですね。
アクセス数を分析することで、結果的に、何をしたらいいか!という情報を提示してもらうサービスですが、内製化されるケースが多いです。
しかし、大きなホームページになってくると、何を重要視していくべきか、指標すら、コンテンツによって変わってきます。
ここも本来的には、web制作会社のほうが、効率的に、結果をレポーティングしてくれるので、依頼をしたほうがよい部分ではあります。
webシステム開発
CMSの導入、お問い合わせフォームや、会員登録などのシステム制作などは、web制作会社のお仕事の1つですね。
複雑なものになると、やはり、システムベンダーなどを入れたほうがよいですが、簡易的なwebシステムであれば、web制作会社に依頼して、既存サービスとの整合性を考えてもらったほうが効率的です。
web制作会社もスキルが上昇していて、PHPなどをベースにいろいろなwebシステムを構築しているので、ノウハウもたまってきています。
wordpress(ワードプレス)などCMS導入
先に記載しましたが、CMSの導入ですね。
CMSが、SEO対策の関係と、コストの問題で、ワードプレスが、流行しているので、ワードプレスの導入が多いです。
スマホサイトも同時に作れるワードプレスは、非常に人気です。
web制作会社も、最近では、ワードプレスサイトを多く作ってきています。
それゆえ、ノウハウもどんどんたまってきています。
プラグインの活用方法や、セキュリティ対策、バックアップの対応など。
ワードプレスの場合、ランキングページも簡単に作れます。
有料のワードプレステンプレートを活用すれば、AMP対応なども簡単にできますし。
AMP対応って?と思った方はこちら
https://saras-wati.net/web-make/amp-howto-stories2004/
ただ、web制作会社によっては、有料のワードプレスのテンプレートを買ってきて、ほぼそのままで、クライアントに提供しているケースもあります。
この場合、ライセンス違反になるケースもあり、webサイト自体が存在できなくなることもあります。
こういうライセンス問題ともなると、web制作会社が信頼のおける会社かどうか、しっかりと見極めておいたほうがいいですね。
webやDBサーバの保守
web制作会社の月額費用をかせぐビジネスモデルの1つがこれです。
サーバの保守のサービスです。
とはいっても、
さくらインターネット、Xサーバなどの共有サーバの保守が多いでしょうね。
ただ、最近では、web制作会社さんのほうで、AWS(アマゾンクラウドサーバ)サーバの保守をすることもあります。というのも、webサイトの高速化に、クラウドフロントなどのサービスを活用するケースがあるからです。
DBサーバの場合、データの更新などのメンテナンスのほうが多いでしょうね。
自社ECサイトでの物販、データ販売
web制作会社も、事業規模が大きくなってくると、BtoBの受託ビジネス以外に、BtoCサービスを展開するケースが増えてきます。
その中でも、古くから、web制作会社が取り組んでいるのが、自社ECサイトでの物販や、データの販売です。
とはいっても、web制作会社の場合、モノをもっていませんので、仕入れてきての販売になるケースが圧倒的に多いです。
いいデザイナーを雇用しているweb制作会社であれば、その目利きで、アパレルや雑貨販売などをしているケースもあります。
また、比較的多かったのは、自社で作成したイラストの販売サイトでした。
今は、多くの素材サイトが商用利用可能になっているため、商売にはなっていないので、アクセス数を稼ぐための自社サービスサイトとなっているケースも多いですね。
自社メディアでの広告収入
実は、web制作会社で、増えてきている取り組み、ビジネスモデルです。
自社のサービスに関連したコンテンツマーケティングのwebサイトを立ち上げて、そのホームページからの広告収入を得るビジネスモデルです。
広告収入目的で作られたものではないですが、LIG(リグ)社さんなどは、記事広告なども販売していたりしています。
それはPVが多いからできることですけどね。
また、幼稚園や介護施設、病院、エステ、脱毛サロンといった施設系との関連性が高いクライアントを持っている場合、そういった施設を集めたポータルサイトなどを運営するケースもあるようです。
最近では、自社メディアとして、ECを展開するケースもありますね。
自社アプリでの広告、課金、データ販売収入
上記のようなコンテンツマーケティングのwebサイトだけではなく、自社で、ネイティブアプリを開発、公開して、広告収益を得る!というビジネスモデルもあります。
以前は、アンドロイドにて、読み物アプリを作成して、そこからの広告収入を得る!というビジネスモデルを展開しているweb制作会社がちらほらいました。
最近では、審査が厳しくなったこと、アプリがたくさんできたことで、そういったビジネスモデルは厳しい状況です。
しかし、サービスとして成立するネイティブアプリを提供している会社の場合は、課金ビジネスや、広告収入、はては、広告IDのデータ販売といった、きちんとしたビジネスモデルの構築もできているweb制作会社もいます。
webサイトに関するドキュメント制作、レポート制作
web制作会社にも、企業によって、得意・不得意があります。
その中でも、大きく違いが出る点が、ドキュメントやレポートかもしれません。
デザインが得意でも、文言がかけない。
文言はかけても、デザインができない。
こういうジレンマがあったりするからでしょうか。
ドキュメント作成が得意なweb制作会社は、非常に多くのドキュメントを、web制作時に作ります。
たとえば、
- WBS(Work Breakdown Structure)
- プロジェクト定義書
- プロジェクト管理シート
- 議事録
- ヒアリングシート
- ビジネス設計書
- SWOT分析
- コンペティターマップ
- ターゲットファネル
- 仕様書
- テストケース
- マニュアル
など、あげていくと、web制作にかかわるドキュメントは、たくさんあります。
上記を見て、知らない!作っていない!!と思うweb制作会社さんも多いかもしれませんね。
そして、これらのドキュメント作成は、当然、料金に跳ね返ってきます。
それゆえ、ドキュメントを簡易的にしているweb制作会社は、比較的、安い料金で、web制作をしてくれます。
しかし、往々にして、ドキュメントがないと、制作されたホームページは、うまくいかないことが多いのです。
ドキュメントはある程度は、最初に作ってもらう想定で、依頼をしたほうがいいと思います。そして、web制作会社も、その対価をしっかりともらうほうがいいと思います。
SNSサイトの制作・SNS運用
Facebook、InstagramやTwitterなどのSNSサイトの制作、そして、その運用などを行うことが、web制作会社の1つのビジネスモデルとなってきています。
そして、専門の会社がでてくるくらい、この領域は、非常に、需要が増加しています。
実際、InstagramやTwitterなどのSNSの運用で行うことは
- SNSへの投稿代行
- ターゲット分析
- アカウント、投稿分析
- コメントの確認、返信
- 投稿画像・動画の制作、編集
- アクセス解析
- イベントや、コンテンツの企画制作
になります。
運用代行をお願いするメリットは、イベントなどや、クリエイティブによって、エンゲージメントが変わってくる点です。
コメントなどは、スパムなどを監視する場合もありますね。
このSNSの運用に関しては、コンサルティングを主とする会社も多いですね。
炎上などもありますからね。場合によっては。
webサイトの運用・保守
webサイトの運用・保守業務は、非常にポピュラーな、web制作会社のビジネスモデルですね。ただ、これも徐々に変わってきています。
- 月額定額制の保守サービス(サブスク)
- プログラムアップデート保守
- インフラのアップデート保守
- SSLの更新のみ
といったサービスも出てきております。
写真、イラストなどの素材制作
地味に、web制作会社のビジネスモデルとして、写真、イラストなどの素材制作のビジネスモデルも、古くからあります。
写真、イラストなどの素材がないと、
- チラシ
- ホームページ
- バナー
では、訴求力が落ちるからです。
写真は、大きいサイズのものがあるのとないのとでは、まったく変わってきますし、SNSの投稿ではイラストなどのほうがわかりやすいこともあります。
また、コンテンツマーケティングの素材として、ホワイトペーパー作成などでも、活用されやすいのがイラストですね!
webセミナーなどの背景などの制作でも、需要がありますね。
動画制作、撮影、編集
動画の制作や、撮影・編集も、web制作会社のビジネスモデルになりましたね。
特に、
- 商品の紹介動画
- webサイトのTOPページで使うサービスイメージ動画
- 採用サイトのインタビュー動画
の撮影などをしているケースを見かけます。
SNS用の動画撮影なども増えていますね。
web制作会社のビジネスモデルとして、動画制作をビジネスとして、うまく展開できている会社は、
- 構成作成が上手
- 料金が安い
- 動画パターンの作成が上手
- Youtube広告の活用ができている
というイメージがありますね。
クラウドシステム、パッケージソフトの販売
以前は、自社で、サイトのカスタマイズというサービス提供をしていなかったweb制作会社でしたが、最近、このビジネスモデルも導入しています。
- クラウドのメール配信サービスとの組み合わせ
- CMSのパッケージソフト活用
web制作会社のビジネスモデルとしては、面白い分野ですが、なかなか、身になっていないweb制作会社のほうが多そうです。
理由は単純で、パッケージの利用に慣れていないから、作れない、というかんじですね。特に、ステップメールなどとの連携になると、異様なほど、高い金額になったりするケースもあります。
web広告の販売、運用
web制作会社のビジネスモデルとして、web広告の販売、運用はよくあるケースです。
- ホームページ作りました!
- でも、露出しないと、意味がないですよね!
- 広告しませんか?
はわかりやすい提案モデルです。
最近では、露出とセットで、パッケージにしているホームページ制作モデルなども存在します。特に、LP(ランディングページ)制作においては、こういうビジネスモデルのほうが多いかもしれませんね。
web広告の場合、バナーの制作も発生するので、静止画でも、動画バナーでも、web制作会社のビジネスモデルの範疇です。
そういった意味でも、セットで販売するノウハウがあったほうが、web制作会社のビジネスモデルとして、売上向上につながる、というところですね。
web制作会社に依頼するメリット、デメリット
web制作会社に、webページの制作などを依頼するメリット、デメリットについて解説します。
実は、メリットも、結構あります。
コストがかかるだけ!という広告代理店サイドの考え方をする企業様もいらっしゃいますが、細かい調整をしてくれるケースも多いので、実際には、web制作会社に依頼をしたほうが、web制作のメリットは大きいと考えられます。
web制作会社に依頼するメリット
web制作会社に依頼するメリットは、主に以下のメリットがあります。
- webサイトの制作が速い
- スケジュールが守られやすい
- 気づかない点を見つけられる
- トレンドにあった制作物を作れる
- ドキュメントが残る
web制作会社に依頼するデメリット
逆に、デメリットは、何があるか、まとめます。
- コストがかかる
- やりとりが手間
- web制作のノウハウが社内に残らない
主なところでは、この3点でしょうか?
上記で考えると、お金を使える場合、予算を計上して、web制作会社に依頼した方がメリットは大きいですね。
ただ、メリットの最初に書いたwebサイトの制作が速いについては、あくまで一般論で、人気のweb制作会社に依頼をすると、時間がかかるケースもあります。
web制作会社の収益構造
web制作会社の収益は、基本、人を使って、その人件費を、企業に請求するという収益構造です。
それゆえ、仕事がないと、結果的に、人件費がかかっていくビジネスモデルです。
そのため、自社メディアや、自社アプリの制作をして、運用を行うことで、広告収入などを増やしていくビジネスモデルのケースもあります。
しかし、そこまでビジネス展開ができてくると、ある程度の会社規模になっていると思われます。
だいたいのweb制作会社は、受託開発だけで、手一杯になるか、経営陣が、ほかのビジネスモデルに手を出して、本業領域以外での展開をするケースが多いです。
近年では、それゆえ、web制作会社が、web広告の運用を受託するケースも出てきています。これは、集客のサポート、という観点からすると、効率もいいですよね。
しかし、web制作会社によっては、web広告や、webマーケティング、SEOの知識やノウハウがないケースもあるので、発注をする際には、気を付けて動いた方がよいですね。
web制作会社で働く人の主な職種
web制作会社 で 働く人は、どんな仕事をしている人がいるのでしょうか?
web制作に携わっていないと、webデザイナーや、プログラマー以外の職種は、イメージがつかないかも・・ですよね。
そこで、web制作会社 職種 について、簡単に開設します!
web制作会社 職種1:Webデザイナー
ロゴや、カンパニーカラー、商品、サービスコンセプトに合わせてWebページをデザインする仕事です。
コーディング、バナーなどの画像作成、webで使う写真、イラスト、素材の選定や制作を行ったりもします。
場合によっては、コピーなどから、クリエイティブをまとめていく役割をすることもあります。
web制作会社 職種2:Webクリエイター
Webのコンテンツ制作を行う仕事で、幅広い仕事内容になっています。
- コンテンツ企画
- 原稿作成
- 素材作成
- 情報設計
などを行っていきます。
web制作会社 職種3:Webマーケッター
Webサイトのマーケティング分析、集客などをするのが仕事です。
web広告の買い付けや、web広告の運用、SEO対策、アフィリエイト広告の運用などをします。
ほかにも、webエンジニア、コーダー、webプロデューサーなど、いろいろな職種の人がいますが、規模の小さい会社であればあるほど、兼務兼務となってきます。
ただ、兼務が悪いわけではありません。
兼務している分、その人が持っている知識や、ノウハウが非常に大きいケースもあります。
web制作会社 職種4:webディレクター
Webディレクターの業務は、以下のことを行う職種です。
- Web制作の進行管理、タイムキーパー
- Web制作時のワイヤーフレーム制作
- Web制作のルール決め
- Web制作における提案書作成
- テストケース、テストリストの作成
- Web制作後のテスト、検証
- 本番化、検証環境へのアップ
などです
ただ、これらの業務は、ベースとなっていて、企業ごとに、他にも、seo対策のキーワードリスト作成、Webサイト運用ガイドラインの作成、デザインカンプのまとめ、コンテンツ作成などもあります。
web制作会社 職種5:コーダー
コーダーは、Web制作において、近年とても重要な職種になりました。
seo対策 において、非常に重要な役割となる内部施策を行えるからです。
マークアップの基本は、テキストベースでのコーディングです。
cssを活用することで、コーダーがいれば、そういうことも可能になります。
また、コーダーがいることで、h1タグやh2タグといった要素の装飾なども手早く行えて、かつ、seoでのキーワードとして、Googleに、ホームページの注目キーワードであることを伝えることができます。
また、Web業界では、2020年になる前から、分業化が、増えてきています。
デザインとコーディングを分業制にすることで、生産効率の向上につながってきています。働き方改革の影響も、少なからずあるとは思いますが。
コーディング自体も、フロント部分として派手ではないものの、seoと直結するため、クリエイティブな仕事になっています。
パンくずのマークアップ方法、FAQのマークアップなど、構造化マークアップ を、Googleがおすすめしているからです。
それ故に、プログラマーが、コーディングをするケースも増えてきています。
web制作会社 職種6:グロースハッカー
グロースハッカーの職種は、2010年ごろから、その役割として登場してきて、2015年くらいにグロースハッカーという言葉で、その職種が定義され始めたという新しい職種ですね。
グロースハッカーは、わかりやすく言うと、自社なり他社のメディアを育てて、収益化をしていく職種です。
メディアの育成だけではなく、0からメディアを立ち上げることをしていく仕事をしている方もいらっしゃいますね。
グロースハッカーの具体的な業務内容は
- Webサイトの企画
- Webサイトの構築監督
- 収益化のためのドキュメント作り
- 収益シミュレーション作成
- 収益化のためのアクションプラン策定
- アクションプランの実行
- メディアへのWeb広告での集客
- SNSでの集客
- 課金管理
- メディアに掲載する広告の運用、営業
- メディアの価値を高める運用
主なところは、こんな業務です。
メディア構築は、なかなか難しい部分もあるため、収益化に至らないケースも多いようですので、責任は大きい仕事ですね。
web制作会社 職種7:Webプロデューサー
Webプロデューサーは、Webを生み出すのが仕事、と思いガチなのですが、実際、Webプロデューサーの仕事のほんの一部です。
そもそも、Webサイトはコミュニケーションのツールの一つです。
作ることが目的ではありません。
Webを通して、ユーザーとのコミュニケーションから、さまざまな課題を解決していくのが、Webプロデューサーの業務です。
それゆえ、Webプロデューサーという業務では、セールス業務もあります。
主に、Webプロデューサーの業務は、
- 課題の発見
- 課題の解決方法の発見
- 解決方法の比較、検討ドキュメント作成
- 解決方法をWebに落とし込む
- Webデータの収集
- Webデータのまとめ
- Web制作の企画
- キャンペーンサイトの制作
- Webサイト、ページのKPI設定
- Webシステムの制作
- Webのアプリ化
- Webインフラの構築
- クライアントやスポンサー探し
- Webへの集客
というようなことが、Webプロデューサーの業務になります。
それゆえ、広くそして、ある程度深い、Webに関する知識が要求されます。
システム開発、開発言語、SQL、Web広告、seo、Web業界のビジネスモデル、ネットリサーチ、インフラ、セキュリティ、ハードウェア。
さまざまなスキル、知識を総合的に持っている方がWebプロデューサー業務をしていることが多いですね。
WEB制作会社 規模
WEB制作会社 規模 について解説しておきます。
基本的に、WEB制作会社は、少人数制が多いです。
WEB制作会社は、会社の規模が小さくても成り立つからです。
結果として経営的に安定しない企業も多いため、あれ、いつの間にか頼んでいたWEB制作会社が倒産した!というケースもあります。
WEB制作会社の規模としては、
1~50人の規模が多いですが、
数百人単位の会社もあります。
- チームラボ
- ミツエーリンクス
- カヤック
- ネットイヤーグループ
などが、その規模感に当たってきます。
WEB制作会社というだけではなく、SI事業などもしているケースもありますからね。
web制作会社 2022年以降 どんな会社に依頼をするのがよいか
上記の情報から、総合して、web制作会社の選定方法について解説します。
先に書いた通り、以下の要素を持っているweb制作会社に発注をするのが、最低限のレベルかと思います。
- 知識
- 経験、実績
- 全体感の把握
- 同じベクトル
- 自社ビジネスの課題解決に踏み込んだ提案
そのうえで、料金、価格感などではないかと思います。
そもそもですが、web制作会社の場合、大手の会社は、専門で行っている会社は少ないです。
というのも、人件費ビジネスだからです。
webサイトの場合、集客や、PR、販売、採用といった目的があって成立するため、プロジェクトごとに、得意不得意があるので、プロジェクトごとに、小回りよく、全体感を考えて、提案してくれる会社の方がよいと考えられます。
ただ、知識や、ノウハウ、経験、実績がないと、不安ですよね。特に大手企業の場合、大手企業との仕事の方法、作法などをしっている会社に頼んだ方が、コミュニケーションがスムーズに運びます。
知識については、正直、日進月歩なので、しっかりと勉強している担当者のいる会社に発注していくことがいいと思うので、たとえば、最近のSEO対策は、どんな状況なのか?といった質問をぶつけてみて判断してみるのも1つの手です。
あるあるなのですが、
料金が安いweb制作会社に、仕事を依頼して、
これは、どうなんだろう。。。というものができたり、
運用ができないものがでてきたりしませんか?
コストが安いから、物はできたけど。。というのは、一番よくないと思います。
もちろん、バランスも大切なので、コストが高いからイイワケでもありません。
- ドキュメントも残り、スムーズにできて、そこそこの価格。
- それでいて、知識・ノウハウもあり、
- 経験、実績のある企業。
- そして、前向きに、提案をしてくれる会社
こういうweb制作会社に、発注をしていくのがよいと考えられます。
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