近年 bot を活用したメールフォームへのアタック、あるいは、自動での営業メールお問い合わせなどが増加しています。これは、ホームページにあるメールフォームに対して、プログラムで記述をする仕組みです。
その結果、大量のスパムメールが届いたり、ウィルスメールが届いたり、不要なメールが届くようになりました。大事なメールとの切り分けや、メールソフトの負荷が高くなっていきます。
Googleのgmailなどを業務で活用していれば、迷惑メールとして、自動で振り分けてくれるケースも多いですが、1分で30通も迷惑メールが届くようになると、gmailもさばききれなくなってきます。
そこで、この記事では、自社のお問い合わせフォーム、メールフォームのセキュリティ対策についてまとめてみました。どのようにすれば、自社のメールフォームのセキュリティをアップできるか?その方法を11つ、おすすめの対策として解説していきます。しかも、なるべく、自分でできるレベルの、お問い合わせフォームに対するセキュリティ対策をご紹介していきますので、セキュリティに予算をさけない中小企業でも実践できます。
メールフォーム セキュリティ対策 おすすめ 11選
さっそくですが、お問い合わせ メールフォームのセキュリティ対策について、列挙していきます。
- ホームページ の SSL化
- フォーム URL わかりにくくする
- 海外アクセス ブロック
- Google reCAPTCHA 導入
- WAF 導入
- IPS 導入
- 有料 メールフォーム ツール 導入
- Google フォーム 利用
- CRM MA ツール 導入
- セキュリティ 知識 を 高める
- ファイアウォール設定
以上、11個のセキュリティ対策です。個別に解説していきます。
ホームページ の SSL化
SSLは、インターネットで通信する際に、データを暗号化して送信してくれる仕組みです。自動的に暗号化してくれるため、メールフォームを利用するユーザーには、あまり負担がありません。そのため、ユーザーにとって、利便性の高い、セキュリティ対策です。
例をあげると、Googleの提供するサービスのホームページはすべてSSL化されています。しかも、どのページに行っても、https(SSL化)されたページになります。
それは、もちろん、メールフォームにおいても同じです。この結果、利用者に安全安心の配慮ができます。
SSLを設置するのも、基本は、ホームページ全体に、そして、常時httpsになるように設定しましょう。ホームページ全体をSSL化して、セキュリティが脆弱なページからの情報漏洩をブロックしましょう。
常時SSL化(https化)は、ホームページのSEO対策にも効果的です。
セキュリティは Google の最優先事項です。
引用)
2014年8月7日
Google ウェブマスター向け公式ブログ
https://webmaster-ja.googleblog.com/2014/08/https-as-ranking-signal.html
Googleが、SEO上、セキュリティを重視して、https(SSL化)を、検索結果のランキングシグナルに使用することを明言しているものです。
SSL化は、今では、サーバによっては、無料で、簡単に導入できるようになりました。活用しない手はありませんね。
過去に 常時SSL化 の 方法 について ご紹介しています!
常時SSL化対策:SEO評価を引継ぐhtaccessでhttpsリダイレクトさせる方法
https://saras-wati.net/web-make/htaccess-always-ssl1907/
ホームページのSSL化の参考にしてみて下さい。
フォーム URL わかりにくくする
アナログ的ですが、効果のある方法が、この、フォームのURLをわかりにくい、推測されにくいURLにする方法です。
一般的に利用される
- /info/
- /contact/
- /form/
といったディレクトリ名をやめましょう。
できれば、数字を入れて、かつ、上記のinfo contact formをいった名前をつかわないで、メールフォームのURLを作るようにしましょう。
最近は、部分一致で、検索できるbot もあるので、それ用の対策になります。
ディレクトリ名の変更は、名前を変えるだけなので、ほとんど、コストもかからずに進められます。
海外アクセス ブロック
地味に効果のある施策の1つが、ホームページへの海外アクセスのブロックです。
大企業や、海外との取引がある企業の場合は、導入が難しいかもですが。
IPアドレスをもとに、海外のネットアクセスをブロックできるサーバや、ツールも増えています。しかも、たいがい、無料で利用できます。
たとえば、ワードプレスのプラグイン、IP GEO BLOCK
IP GEO BLOCK 公式ホームページ
https://www.ipgeoblock.com/
簡単に設定できて、海外からのホームページへのアクセスを遮断できます。
もちろん、腕のあるハッカーなどにかかれば、IPアドレスの偽装は簡単なので、セキュリティ対策としては万全ではないですが、多くの bot のブロックにはなりますね。
Google reCAPTCHA 導入
これも以前に紹介しましたが、Googleの提供するスパムブロックツールです。
【迷惑】問い合わせフォーム スパム対策 Google reCAPTCHA か Google form 導入か
Google reCAPTCHAがあれば、お問い合わせフォームを、がっちり変なアクセスから守ってくれます。スパム防止に最適です。
しかも、無料で利用できます。
カスタマイズして作ったメールフォームの場合、Google reCAPTCHA の 設定は若干むずかしいかもですが、ワードプレスであれば、導入は簡単です。
WAF 導入
最近は、多くのレンタルサーバで、無料で、利用できるようになったWAF。WAF(Web Application Firewall)は、インターネット用のセキュリティです。
WAFについての紹介動画です!
ネットワーク経由の攻撃をブロックしてくれるツール、機能なので、ファイアウォールと併用して利用するものになります。
レンタルサーバでも標準装備され始めているので、導入していない場合は、レンタルサーバの管理画面から設定をしてみてください。
さくらインターネットや、Xサーバなどが標準装備されているレンタルサーバです。
ちなみに、AWSや、GCPにも、WAFは用意されています。クラウドサービスでも活用は可能なサービスだと思ってください。
IPS 導入
IPS(Intrusion Prevention System)は、不正アクセスを検知システムのことで、また、そんなに市民権を得ていないツールかもしれません。
ただ、IPSの場合、ファイアウォールで防げない不正アクセスも検知して、ブロックしてくれるので、より高い安全性を期待できます。
ただし、WAFとは異なり、レンタルサーバベースでは、あまり導入できません。また、個別にIPSを導入すると、結構な予算がかかるケースもあります。だいたい、IPSの料金は、30万円くらいから始まって、100万円単位、下手すれば、1,000万円単位のツールです。
IPSについては、まだまだ、これからですね。
有料 メールフォーム ツール 導入
根本的な話になりますが、自社で作ったメールフォームのプログラムをやめて、有料で提供されているメールフォームに切り替えよう!というセキュリティ対策です。
有料メールフォームを提供している企業は、たいてい、大手企業になるので、ちゃんとしたセキュリティ対策が行われています。それゆえ、お問い合わせフォーム1つにしても、安心ですし、デザイン性もあり、かつ、さまざまな機能が用意されています。メールの文言や画面内の文言も、自分で更新できるようになっています。
たとえば、tayori、フォームランといったサービスが、有料のメールフォームサービスになります。
大手企業がある程度予算を割いて開発したツールなので、セキュリティ対策として、その点は評価できると思いますよ。
Google フォーム 利用
そもそも、メールフォームを、自社のプログラムで運用するのでなく、Googleのものを利用するという方法です。
セキュリティはバツグンのグーグルフォームなので、その点は安心です。
また、誰でも、サクサクと、メールフォームを作れるカスタマイズ性も、Googleフォームの魅力の1つです。もちろん、無料で使えるのもうれしいですね。
ただ、デザインの反映には、CSSの知識が必要だったり、アクセス解析がしにくかったり、自動返信メールの設定がややこしかったり、メールフォームの入力後の完了画面の設定が難しかったりします。
それでも、無料で使えて、ほかプログラム、SLACKなどとの連携が取れる機能性は高いものだと思っています。
CRM MA ツール 導入
これも、結局は、他社のツールを活用するセキュリティ対策です。セールスフォースや、zoho、ハブスポットなどのCRMを導入することで、お問い合わせフォームを、自社のものではなく、CRMのツールベースにできます。
また、バウナウのようなMAツールにすることでも、同じようなメリットが発生しますね。MAツールなら、後追いメールなどもしやすくなりますし。
ただ、CRM、MAツールも、費用が発生します。無料のMAツールは、バウナウしかないので、これを利用するというのも1つの方法です。
【無料】BowNow で MA! バウナウとは 料金 評判 機能 解説。マーケティング 自動化へ
また、CRMやMAツールの場合、使いこなすのが、難しいという声もありますね。
セキュリティ 知識 を 高める
自分で勉強する。これに勝るセキュリティ対策はないですね。たしかに。
エンジニア並みの知識を持てれば、当然ながら、お問い合わせフォームのセキュリティ対策も手が回るようになります。
勉強コストなので、直接のキャッシュアウトがないのもいいですよね。
ただ、時間もかかりますし、面倒!といった声もあります。
しかし、ある程度は、セキュリティについての勉強をしていった方がよいです。イタチごっこの部分や、技術の進歩もありますが、学んで損はありません。
ファイアウォール設定
最後に、お問い合わせフォームから来たメールによって、PCがおかしくなることを損害とするならば、PCがおかしくならないようにする対策として、PCに、ファイアウォールを設定しましょう。
ファイアウォールなら、不正なプログラムやウイルスが侵入するルートをブロックしてくれます。たいていのセキュリティ対策ソフトに入っていますしね。
最近のセキュリティソフトは、ネットで、アップデートもされるので、ファイアウォールも日々進化してくれます。少なくとも、メールフォームのお問い合わせメールを受信するPCや、顧客情報を扱うPCには、設定しておきましょう。
なお、ファイアウォールはWindows、Mac どちらのOSにも搭載はされていますので、設定自体は、無料で、短時間にできます。しかし、より強固なものは、セキュリティソフトを活用するようにしましょう。
まとめ 信頼 は 重要!お問い合わせ メールフォーム セキュリティ対策 は 万全に
いかがでしたか。お問い合わせ メールフォーム セキュリティ対策
企業、団体、どちらにしても、信頼は重要です。
お問い合わせで活用されるメールフォームのセキュリティ対策をちゃんと行うことで、多くの利用者との信頼関係は守られやすくなります。
セキュリティの脆弱性を突破されて、不測の事態が起きてからでは間に合わないので、事前にセキュリティ対策を行いましょう。
個人のスキルにも依存するセキュリティ対策ですが、本来は、ドキュメント化や、ログ化することで、きちんと徹底できるものです。
失った信頼を取り戻すのは、大変なので、まずは、メールフォーム の セキュリティ対策、始めてみませんか?
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