ビジネスでは、商標は大事な武器です。その反面、リスクでもあります。無意識にでも、他の企業や人が登録している商標を使用すると権利侵害でトラブルになりえます。最悪、法的訴訟や、賠償などの話に発展する可能性もあります。
大企業の場合は、法務がいるので、まだいいですが、スタートアップ企業やベンチャー企業、零細企業にとって商標はメリットのようで、正直、リスクの問題になりうるものです。
では、弁理士に頼めばいいですはないですか?みたいな話になりますが、弁理士に頼んだ場合、数万~十数万円かかったりします。
社長自ら、特許庁の特許情報プラットフォーム(J-PlatPat)を使うというのも1つの方法です。
特許庁の特許情報プラットフォーム(J-PlatPat)
https://www.j-platpat.inpit.go.jp/
ですが、意外と使いにくいわけです。
それに、専門分野ならいざ知らず、そういうものを専門としている起業家も少ないでしょう。
ということで、今回ご紹介する商標検索エンジン Toreru(トレル)は、実に画期的です。
まず、無料で使えます。
しかも、AI(人工知能)で文字、画像からGoogleのように、簡単に商標の登録状況を調べることができます!
商標検索エンジン Toreru(トレル)とは?
商標検索エンジン Toreru(トレル)とは、株式会社Toreru(東京都世田谷区)が、2019年6月25日に公開したサービスです。
無料の商標検索エンジン Toreru(トレル) URL
https://search.toreru.jp
商標検索エンジン Toreru(トレル)は、日本で始めて、AIで簡単に、文字やロゴ商標を検索できるサービスです。
しかも、この商標検索エンジン Toreru(トレル)は、特許出願済の類似画像で絞り込みできる機能も搭載したスグレモノな検索サービスなんです。
無料の商標検索エンジン Toreru(トレル)のメリット
無料の商標検索エンジン Toreru(トレル)の利用メリットはいくつかあります!
- 誰でも気軽に商標検索できる
- 新たに作るブランドが権利侵害しないかを確認できる
- ロゴのように、検索しにくい画像情報でも確認可能
といったメリットがあります。
もちろん、逆に、商標登録している企業や、人からすると、商標が守られやすくなる、といったメリットもありますね。
そもそも、商標とは?
商標は、簡単に説明すると、
自社商品、サービスと他者のものとを別のものだと認識させるためのマークです。
たとえば、商標は、
- ロゴなどの図柄
- 名前・ネーミング
です。
一般名称になっているものはもちろん登録できませんが、知的財産として、識別するための登録ができるのです。
2019年のゴールデンウィーク前に、TVのニュースで、令和 を商標登録できません、としていたニュースは記憶に新しいかもしれませんね。
細かい商標の説明は、特許庁のページから引用します!
商標とは、事業者が、自己(自社)の取り扱う商品・サービスを他人(他社)のものと区別するために使用するマーク(識別標識)です。
私たちは、商品を購入したりサービスを利用したりするとき、企業のマークや商品・サービスのネーミングである「商標」を一つの目印として選んでいます。そして、事業者が営業努力によって商品やサービスに対する消費者の信用を積み重ねることにより、商標に「信頼がおける」「安心して買える」といったブランドイメージがついていきます。商標は、「もの言わぬセールスマン」と表現されることもあり、商品やサービスの顔として重要な役割を担っています。
このような、商品やサービスに付ける「マーク」や「ネーミング」を財産として守るのが「商標権」という知的財産権です。
商標には、文字、図形、記号、立体的形状やこれらを組み合わせたものなどのタイプがあります。
また、平成27年4月から、動き商標、ホログラム商標、色彩のみからなる商標、音商標及び位置商標についても、商標登録ができるようになりました。
引用 特許庁
https://www.jpo.go.jp/system/trademark/gaiyo/seidogaiyo/chizai08.html
商標登録の現状
商標登録の出願件数は、国内で年約19万件と増加傾向にあるそうです。
つまり、商標登録の出願ニーズは高まっている状況なんです。
しかし、2017年に商標登録出願をしたことがある中小企業は全体の0.82%。
平たく言うと、ほぼ中小企業の多くが商標登録をしていないわけです。
これが背景として、無料の商標検索エンジン Toreru(トレル)は、サービスを開始したわけですね。
無料の商標検索エンジン Toreru(トレル)の機能
無料の商標検索エンジン Toreru(トレル)の機能で、すごいのは、やはり、AIによるロゴ商標の「絞り込み機能」ですね。
- AIの類似画像検索により、似ている商標を順番に表示
- 検索結果から、ユーザーがより似ている商標を選択
- 絞り込み機能で、さらに似ている商標を検索可能
文字ならともかく、画像だと、調べるのが大変です。紙で印刷してみていくにしても。。。という状況になりかねません。
無料の商標検索エンジン Toreru(トレル)サイトでは、ロゴ商標を登録、入力するだけで、似ている商標を表示させて、さらに、絞り込めるんです。
これがすごいですよね。
もちろん、このAIのシステムを活用することで、無料の商標検索エンジン Toreru(トレル)の本来のビジネスモデルである、申請の部分も、工数を削減しているようです!
無料の商標検索エンジン Toreru(トレル)の運営会社は、株式会社Toreru(トレル)
無料の商標検索エンジンToreru(トレル)は、株式会社Toreruが運営しています。
株式会社Toreruは、
設立は、2017年で、東京にある会社です。
Toreru コーポレートサイト
https://toreru.jp/
2018年は年間1900件以上、商標登録の出願をしているそうです。
すでに、6,000ユーザー以上が利用しているサービスだそうです。
出典:PRTIMES
AIを利用した無料の商標検索エンジン「 Toreru商標検索 」正式リリース
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000006.000035800.html
オンラインで簡単に商標登録申請!Cotobox(コトボックス)
ちなみに、せっかくなので、オンラインで商標登録できるサービスも1つご紹介します。
Cotobox(コトボックス)
https://cotobox.com/
Cotobox(コトボックス)は、誰でも簡単に商標登録をオンラインで申請可能なサービスで、現役の弁理士が申請をしてくれます。
また、自分で類似商標やバッティングをしないかを探すのも面倒だということであれば、Cotobox(コトボックス)のほうでしてくれます。
Cotobox(コトボックス)は、印紙代、手数料込みの金額で、1区分5年で、約5万円から対応をしてくれるそうです。クレジットカード決済で利用できます。