【市場データ】2018年オンライン動画広告予算は前年比10~20%増加。でもまだ、不満

2018年12月27日

2018年、動画広告は非常に大量に出てきているイメージがしていましたが、実際に動画広告の出稿は増えていたようです。

国内の動画広告の市場は市場規模で言うと、約1,000億円といわれています。その規模感からしてもかなり大きい広告市場になってきた状況です。

今回はそんなオンライン動画広告における動向、調査の結果のご紹介です!

6割以上が動画広告の予算を拡大/広告主の約半数は金額設定の透明性に不満【パブマティック調査】

パブリッシャー向けにセル・サイド・プラットフォーム(SSP)の提供などを行う米パブマティックは、デジタルインファクトと共同で、広告主および広告代理店を対象とした国内市場の動画広告に関する意識調査を実施した。

企業の6割以上がオンライン動画広告の予算を拡大

はじめに、オンライン動画広告の市場規模を調査。その結果、63%の広告主および広告代理店が、2018年のオンライン動画広告予算を前年比で増加させたことがわかった。ネット広告予算全体における動画広告予算の割合については、「20%以上」という回答が30%にのぼった。

約4割がプログラマティック広告を活用

次に、「動画広告予算におけるプログラマティック広告(※)予算の割合」を調査。すると、広告主および広告代理店の40%がプログラマティック広告を利用していることがわかった。そのうち、プログラマティック広告予算の割合が動画広告予算全体の10%未満と回答したのは45%で、20%以上の割合でプログラマティック広告に予算を割く企業は30%だった。

※同調査では、DSPを通して買い付けを行う動画広告のみをプログラマティック広告と定義し、アドネットワークやソーシャルメディア経由での広告はこれに含まない

プログラマティック広告とは

簡単にいうと、自動で出稿枠を買い付ける方法で出稿された広告のことを言います。AI(人工知能など)による効果や、設定で自動入札がされて購買された広告です。

プログラマティック広告とは、複雑になりがちな広告取引を自動化する方法です。リアルタイムのインサイトにもとづいてオーディエンスや地域、デバイスなどのターゲティングを自動化でき、メディアバイイングを迅速かつ的確におこなえます。

引用元 ADOBE
https://www.adobe.com/jp/experience-cloud/topics/programmatic-advertising.html

動画広告を出稿する目的はブランディング

動画広告を出稿する目的を尋ねたところ、広告主はダイレクトレスポンスよりもブランディングを重視していることが明らかになった。逆に、広告代理店においては、ダイレクトレスポンスを重視する声が多かった。

動画広告出稿先の約6割は大手プラットフォーム(Youtube、facebookなど)

動画広告の掲載先となるプラットフォームの利用率を調査。その結果、60%以上が「YouTube」「Facebook」「Twitter」に動画広告を掲載しており、グローバルのプラットフォームが動画広告市場の大きなシェアを獲得していることが浮き彫りになった。

広告主の約半数が金額設定の透明性に不満

また、「動画広告の請求額に関する透明性」についての意識調査では、金額設定に関して広告主と広告代理店の間で相違があることが判明。広告代理店の69.5%が「満足している」「やや満足している」と答えたのに対して、広告主の51.2%が「満足していない」「あまり満足していない」と答えた。

PMPの利用率は2割程度

最後に、PMP(プライベートマーケットプレイス)の利用率を調査。その結果、PMP経由で動画広告を買い付けたことがあると答えたのは、広告主では12.2%、広告代理店では25.4%だった。なお、PMPを利用したことがない理由としては、広告主の47.8%、広告代理店の37%が「利用するメリットを認識していない」と回答した。

プライベートマーケットプレイスとは

言葉の通り、取引先を限定したRTB(Real Time Bidding ※オンライン上でのリアルタイム入札)のことを指します。facebookや、youtubeのような広告マーケットではなく、むしろ、レップを通した買い付けになるようなイメージですね。

現在プライベートマーケットプレイスにおいて自動入札を行うRTBは、DSPなどがメインの商流として存在するイメージですね。

【調査概要】
調査対象:国内動画広告出稿者100名(広告主および広告代理店)
調査期間:2018年9月
調査主体:米パブマティック
調査機関:デジタルインファクト

考察:動画広告の目的をブランディングとするなら、単価アップ戦略

動画広告の目的は、認知拡大、購入促進、ブランディングといろいろありますが、本来的に、動画広告の強みは、認知拡大や、ブランディングにあると思われます。

他の広告クリエイティブのタイプに比べて、動画広告はクリック率が高いといわれます。通常のバナー広告と比べると、約4倍のクリック率になるといわれています。

クリック率が高い分、購入促進で考えると、厳しくなりますが、反面、認知度アップや、PR、ブランディングという領域では効果的です。

また、ブランディングへの意識が高まっていることが、動画広告市場の伸びと関連性はあると思われます。企業も必死にブランディングを行っていくことで、商品の単価アップにつなげていこうとしているんだと思われます。

そう考えると、2019年もこの動画広告市場は、より伸びていくものと思われますね。さて、2019年はどうなるのでしょうか?

出典 MarkeZine編集部
6割以上が動画広告の予算を拡大/広告主の約半数は金額設定の透明性に不満【パブマティック調査】
https://markezine.jp/article/detail/30009