webサービス の立ち上げや、webアプリケーション 開発 をしていると、突如出現する VPS という名前のサーバ。
VPSって、何?という方も多いと思います。
この記事では レンタルサーバ ならわかるけど VPS って何なの?という方向けに、簡単に VPSについて 解説します。
AWS や Azule などの クラウドサーバ と、VPSサーバ との 違い などもご説明しながら、その メリット などをご紹介します。
VPSサーバとは
VPSサーバは、VPSのVirtual Private Serverの略称です。仮想専用サーバーという意味になります。
これでもわかりにくいですよね。
VPSは、1台の物理的なサーバの中に、仮想的に複数のサーバを構築することができるサービスのことです。
たとえば、AというVPSの中に、
- OS
- HDD
- メモリ
- CPU
- ソフトウェア
をわけて、サービスを提供することができます。
そのため、他のユーザーの利用によって障害などが発生したり、サーバの動作が重くなってしまうことは基本的にはありません。
VPSは、物理的に1台のサーバを専用で借りるわけではなく、大きなサーバの中で、間仕切りするようなイメージです。
そのため、仮想で、サーバが複数できるようなイメージです。
その結果、回線速度については、VPSは影響を受けます。
専用サーバとの最大の違いは、ここで、専用回線ではないので、回線速度は、分けられてしまう分、影響が出ます。
その分、VPSは、価格が安いです。
VPSは
- メールサーバの設定
- OSの変更
- アプリケーションのインストール
なども自由にできるので、そこが非常にウケのいいサービスになっています。
VPS サーバ メリット
VPSサーバのいいところ、利用メリットについて、書いていきますね!
- 管理者権限が持てる
- OSも選べる
- アプリケーションも自分で選べる
- レンタルサーバよりも他者の影響を受けにくい
- 自由度の割りに、コストが低い
といったところがメリットです。
管理者権限(root権限)をもてるために、エンジニアの場合、VPSサーバがあれば、さまざまなプログラムを構築して、動作させることができます。
これが、レンタルサーバでは、なかなかできません。
たとえば、以前にご紹介した webで顧客データのDBが作れるアプリケーションなどは、VPSサーバでないと動きません。
ノンプログラミング オープンソースWebデータベースExment(エクスメント)
メールなどの設定がしやすいので、そこも強みですね。
VPS サーバ 提供会社とサービス
おすすめのVPS サービスをいくつかご紹介します。なお記載の料金などは、2020年9月14日現在のものです。
Pro-Web
Pro-Web 公式サイト
https://cspw.jp/pages/
WebサイトやECショップの構築、運用に最適なVPSサービスです。
次世代型セキュリティソリューションImunify360搭載しているので、セキュリティに関しては、他社より、優れています。
また、AI検知でさまざまなアタックからも防御できるようになっています。
管理者アカウントの乗っ取り防止のGoogle Authenticatorも搭載していますし、WordPress Smart Update、ToolkitでWordPressのセキュリティ脆弱性に対しての対応も考えられています。
Let’sEncryptで、無料SSLもOKです。
バックアップも二重で可能。しかも、インフラ環境&仮想サーバーの二重です。
標準的なプランで、月額12,000円。
ConoHa VPS
ConoHa VPS 公式サイト
https://www.conoha.jp/vps/
初期費用なしで、月額500円くらいから利用できる!というコスト面でのメリットの大きいVPSサービスです。
直感的に操作可能なコントロールパネルが人気で、実は、個人のアフィリエイターなどもよく使っているVPSサーバです。
スピードが特徴で、WordPressの実行時間が世界最速級の実行環境「KUSANAGI」を標準搭載しているのも1つの売りです。
なお、サーバの監視・管理ができるモバイルアプリもあるので、業務利用にも、実は適しています。
さくらのVPS
さくらのVPS 公式サイト
https://vps.sakura.ad.jp/
さくらインターネットが提供するVPSサービスです。
やはり、信頼のさくらインターネットブランドですね。
現在では、VPSの全プランともSSDを搭載しているため、とても速いスピードで、サーバを動かすことが可能です。
もちろん、ストレージの追加ができるので、容量のアップデートも強み。
そして、価格ですね。
料金が、メモリ512MBプランで月額585円~と低コストで、コスパがいいです。
サポート体制もしっかりしているので、そこが、さくらインターネットのいいところだと思っています。
VPS クラウド との 違い
こうやってみると、VPSとクラウドサーバーの違い?って何?という感じですよね。
実はクラウドサーバはVPSとほぼ同じなんですよね。
仮想サーバが割り当てられている仕組みなので、ほぼ同じです。
VPSとの違いは、クラウドサーバは後からマシンスペックの拡張ができることです。
サーバのスペックが追いつかなくなったとき、クラウドサーバは、引越ししなくても、スペックの拡大ができます。
VPSの場合は、サーバの引越しが必要になります。
それゆえ、VPSのほうが、コストメリットがあり、安いんですよね。
ですが、将来的に、サーバの引越しを考えると、高くつくかもしれません。
またクラウドサーバには、負荷分散の機能があったり、クラウドサーバが提供するアプリケーションが豊富にあります。
ここも、VPSとクラウドサーバの違いですね。
たとえば、AWS。
- OCR用のAIの機能があったり
- ノーコードプログラム用のキットがあったり
- 監視用アプリケーションがあったり
VPSには、ない、アプリケーションの用意がされています。
まとめ VPS メリット コスパ!期限が決まっているサービスならVPS
いかがでしたでしょうか?vps
VPSは、レンタルサーバに似ていますが、実際は異なります。
いろいろなことができるように、自由度が高くなっています。
知識も必要ですが、自由度の高いサーバが、VPSです。メール配信プログラムも、設置しやすいですし、バッチなどの設定も、他の共有サーバを借りてる人に気にせず、設定できます。
また、高機能だけでなく、ConoHa VPS のように、ワードプレス利用だけで、考えるなら、サクッと使えるVPSもあります。
コストメリットも高く、500円の月額費用なら、いいですよね。
CentOS、FreeBSD、FedoraといったOSも使えます。
Docker、GitLab、Jenkinsといったアプリケーションも標準でインストールされているので、意外と使いやすいです。
とはいえ、VPSの欠点は、拡張性のなさです。
ある程度、リニューアルやサイト移転を見越しているサーバ利用なら、VPSで、構築していくのもありです。
しかし、アクセス数の大きくなることを見越すなら、AWSなどのクラウドサーバのほうがいいかもしれませんね。