Criteo(クリテオ)というインターネット広告サービスについて解説します。Criteo(クリテオ)は、リターゲティングによるディスプレイ広告サービスです。
Criteo(クリテオ)は2010年ごろに日本で基盤を構築して、2021年12月現在も、facebook広告やtwitter広告などのSNS広告などと肩を並べるほど知名度もあり、そして、多くの広告主をかかえるネット広告になっています。
Criteoで広告を配信する理由は、CV(コンバージョン)獲得を期待できるネット広告だからです。Google広告や、Yahoo広告のように、ネット広告経由での購買につながるところがいいですよね。それもそのはず。Criteo(クリテオ)広告は最先端のAI技術を活用した広告配信サービスだからです。
この記事では、Criteo(クリテオ)とは?Criteo(クリテオ)メリット、料金、Criteo(クリテオ)の仕組み、日本法人などをまとめて解説していきます!
Criteo(クリテオ)とは
Criteo(クリテオ) 公式 ホームページ
https://www.criteo.com/jp/
Criteo(クリテオ)とは、ユーザーをAIで判別して、その人の興味関心・行動履歴に基づいて、最適な広告を配信するインターネット広告の1つです。いわゆる、アドネットワークなのですが、フランスで開発された人工知能の技術が有名なんですよね。
Criteo(クリテオ)なら、広告をユーザーにあわせて表示するので、クリックされやすくなります。
Criteo(クリテオ)は、こういったパーソナライズ型の広告配信なので、クリエイティブの見せ方も考慮しているダイナミック広告です。
クリテオについて解説している、おすすめ動画を見つけたので掲載しておきます。ショッピファイでクリテオの広告を出せる!という動画です
この動画は、冒頭から、クリテオについて、しっかり解説されている動画で、セミナー動画として、非常にわかりやすいyoutubeの動画ですよ。
ところで、ダイナミック広告ってなんなのか、イメージがつくように、軽く解説しておきますね。
そもそも ダイナミック広告とは
ダイナミック広告とは、ユーザーが閲覧した商品、サービスなどに合わせて、1人1人に最適な広告を配信する広告のことです。
ダイナミック広告は、動的広告とも呼ばれます。
逆に、どのユーザーにも同じ広告バナーを配信する、いわゆる、新聞広告のような、昔からある広告を、スタティック広告、静的広告と言います。最近は、予約型広告が、このスタティック広告であることが多いですね。
脱線しましたので、クリテオについて解説を続けます。
クリテオ 魅力 AI ビックデータ
Criteo(クリテオ)の魅力は、ひとりひとりにパーソナライズして広告を配信できることですね。そして、その精度が高いことです。
これは
- Criteoエンジン 機械学習
- 大量の消費者データ 行動データ(ビックデータ)
を活用した、いわゆる、AI ビックデータ という2つのトレンドキーワードの重ね着がすごいんだと思います。
Criteo(クリテオ)なら、
- 誰に
- 何を
- どんなクリエイティブで
を瞬時に判断して、バナークリエイティブを掲載してくれます。
それゆえ、広告に無駄が減ります。
よく、インターネット広告のメリットは、セグメントがしやすいこと!と言われますが、Criteo(クリテオ)では、自動的に可能なんですよね。
通常、インターネット広告でも、広告配信ターゲットをセグメントしすぎると、広告が露出されなくなります。しかし、広告配信ターゲットを絞らないと、インターネット広告の効果が落ちます。それゆえ、この絶妙なバランスをコントロールしていかないと、効果の出るデジタル広告の運用になりません。
しかし、バランスだけでなく、入札単価や刻々と変わるユーザーの気分、社会情勢、そして、広がり続ける多様性に対して、インターネット広告を、人間がうまく操作しきれるかというと、それは無理があります。
Criteo(クリテオ)は、ビックデータ×AIで、システム化して、表示すべき広告バナーを適切に露出してくれるので、無駄が減るんですよね!
Criteo(クリテオ) 広告配信 システム
Criteo(クリテオ)の広告配信システムの基本は、リターゲティングです。
リターゲティングは、1度、ホームページにアクセスしてきたユーザーに対して、そのホームページに関係する広告バナーを表示して、再訪問を促す仕組みです。
リターゲティングは、Google広告では、リマーケティングとも呼ばれます。このリターゲティングについては、以前に書いた記事を参考にしてください。
配信精度アップ!広告IDの活用でGoogleリマーケティング広告の効率化
https://saras-wati.net/knowhow/google-adid1906/
もともと、ホームページにアクセスしてきてくれているので、ユーザーの興味関心は高いはず!というロジックから、効果的だとされているのが、Criteo(クリテオ)の広告配信システムなんですよね。
具体的に、ユーザーの動きを絡めて、Criteo(クリテオ)の広告配信システムについてまとめてみると!
まず、靴のECサイトにCriteo(クリテオ)のタグが張ってあることを前提にします。
- 靴のECサイトにアクセスした私。メンズのブーツを見ました。
- このデータをCriteo(クリテオ)が拾って、アクセス解析します
- 私は、野球のブログが好きで、野球のブログを見ます。
- Criteo(クリテオ)が、そのブログに広告を配信している場合
- この野球ブログで、上述の靴のECサイトのブーツのバナー広告が配信されます
というようなアルゴリズムで、Criteo(クリテオ)の広告は配信されます。
実際は、もっと複雑なロジックで、ユーザーの情報を解析しますが、大枠、このようなイメージで、Criteo(クリテオ)広告を理解しておくといいと思います!
ちなみに、このとき、Criteo(クリテオ)が配信する広告バナーは、靴のECサイトが事前に広告素材として用意した商品データフィードから、自動で、広告バナーを配信してくれます。
もちろん、Criteo(クリテオ)は、クリック率やコンバージョン率の高いバナーを自動で表示してくれるので、効果を期待できるんですよね。
criteo dsp
Criteo(クリテオ)は前述のように、バナー型の広告です。
なので、ディスプレイ広告というジャンルにもなります。
しかし、単純に、バナーを出すわけではないです。
少し説明しましたが、商品データフィードから、最適なバナーとリンク先をAIが自動作成してくれるのもセールスポイントです。
なので、単純なバナー広告ではありません。
たとえば、先程の靴のECサイトの場合、私が見たのは、メンズのブーツです。
それであれば、メンズのブーツのデータを、バナーの中で表示してくれます。リンク先も、以前に私がアクセスしたページ、あるいは、コンバージョンの出やすいページへの誘導をしてくれます。
そうなんです、商品情報に連動した広告クリエイティブを表示してくれるのも、Criteo(クリテオ)がDSP広告として優秀な部分なんですよね。
仮に、靴のECサイトで、セールスしている靴の種類が10種類なら、10種類のバナーを作ることは簡単です。しかし、数百種類の商品があって、さらに、それが数か月単位で入れ替わるのであれば、Criteo(クリテオ)が真価を発揮します。なぜなら、商品の画像データを、Criteo(クリテオ)に入稿しておけば、自動で、バナーを作ってくれるからです。
これによって、広告バナーのクリエイティブを作成する費用は、一気に圧縮されます。仮に1つのバナー制作費が5,000円だったとしても、100個作れば、50万円です。しかし、Criteo(クリテオ)なら、商品やサービスごとに広告バナーを作る必要がないので、バナー制作費は0円。大きなコストカットにつながります。
クリテオ 広告 クリエイティブ
Criteo(クリテオ)は、たくさんの広告配信先、広告枠を持っています。それゆえ、広告のレイアウトや配信サイズ、ボタン配置など、広告クリエイティブの表示にも、気を使っています。
Criteo(クリテオ)は、このクリエイティブの表示パターンは、10数兆のパターンにもなるんだとか。
この数を聞くと、人間では、ぜったい無理ですよね。管理するのは。
CriteoのAI(人工知能)が機械学習を行っているので、この無数ともいえる、広告クリエイティブの配信パターンで、最適化した広告配信が可能になるんですよね。
criteo 日本法人
criteo は パリのスタートアップ企業から、大きく開花した広告サービスです。それゆえ、いわゆる、外資企業です。なので、日本には、日本法人があります。
日本法人は、CRITEO株式会社。
CRITEO株式会社 日本法人 公式ホームページ
http://www.criteo.com/jp
2010年2月に設立された会社で、100名以上のスタッフが働いている企業です。
2021年12月現在、東京都渋谷区恵比寿4-20-3、そう、恵比寿ガーデンプレイスタワーに会社があります。ガーデンプレイスといえば、大手企業が入るオフィスビルですから、さすがですね!
criteo 認定 代理店 制度
Criteo(クリテオ)は広告なので、広告代理店が、販売会社として活動しています。そんな中で、2021年3月に、Criteo(クリテオ)は、代理店制度を大きく変えています。
Criteo新パートナープログラムのご紹介 スターランクからパートナーステイタスへ
https://www.criteo.com/jp/blog/criteo%E6%96%B0%E3%83%91%E3%83%BC%E3%83%88%E3%83%8A%E3%83%BC%E3%83%97%E3%83%AD%E3%82%B0%E3%83%A9%E3%83%A0%E3%81%AE%E3%81%94%E7%B4%B9%E4%BB%8B-%E3%82%B9%E3%82%BF%E3%83%BC%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%82%AF/
上記は、Criteo(クリテオ)の公式ブログでの発表です。
認定代理店制度がもともとあるCriteo(クリテオ)でしたが、さらに、その中でも、年間の販売額によって、ランク付けをしたんだそうです!
またCriteo(クリテオ)の認定代理店になれるのも、年間の売上高が3,000万円以上に引き下がりました。以前は5,000万円だったので、大きく下がりましたね。
年間3,000万円だと、ひと月で、250万円、Criteo(クリテオ)を売っていると、認定代理店になれる計算ですね。
Criteo 代理店
Criteo(クリテオ)認定代理店で、大手の企業は、以下です。
- サイバーエージェント
- アイレップ
- オプト
- セプテーニ
- ソウルドアウト
- GMO NIKKO
- Speee
- デジタルガレージ
- トランス・コスモス
- メディックス
- 朝日広告社
- フルスピード
などになります。
参照)Criteo 認定パートナー
https://www.criteo.com/jp/criteo-certified-partners/
中でも、サイバーエージェントは、Criteoをめちゃくちゃ販売しているようですね。
Criteo Certified Partners(認定代理店制度)において 最上位ランクであるDiamondを獲得 ~Criteo製品における年間売上高、11期連続ナンバーワン代理店に~
https://www.cyberagent.co.jp/news/detail/id=25833
11年連続の№1はすごいですよね。
Criteo 一致率
Criteo(クリテオ)をはじめとするダイナミック広告の運用では、
タグとデータフィードの一致率が重要な指標となります。
タグとデータフィードの一致率とは、掲載している商品やサービスが、連携するデータフィードとマッチしているかを確認する指標です。
当たり前ですよね。広告タグで取得したデータが、あらかじめ、Criteo(クリテオ)側に渡している商品データフィードと一致しなかったら、Criteo(クリテオ)の人工知能が、どんなに優れていても、最適な広告効果は出ないでしょう。
そのため、Criteo(クリテオ)でも、このタグとデータフィードの一致率を高めることが、広告効果最大化につながります。
そのため、基本的には、
- データフィードを管理するツールの導入
- 在庫情報の共有
- 広告タグの発火タイミングの調整
が重要です。
データフィードを管理するツールを導入すれば、商品やサービスをホームページに追加しても、もれなく、データフィードにも情報が連携されます。
また、在庫情報をECサイトが、データフィードに連携できれば、Criteo(クリテオ)などで在庫のない商品の表示をしないため、無駄がなくなります。
最後に、ECサイト、ホームページ上で、Criteo(クリテオ)のタグを発火させるタイミングの調整です。商品詳細ページにアクセスしてから、少したってから、Criteo(クリテオ)のタグを発火させるように設定しておくといいかもしれません。なぜなら、ただ回遊してきたユーザーに対して、Criteo(クリテオ)で広告を配信するよりも、商品詳細ページを少し読んだユーザーに対して、Criteo(クリテオ)で広告を配信した方が、購買活動につながる可能性があがるからです!
これは重要なポイントで、Criteo(クリテオ)だけでなく、ダイナミック広告、フィード系の広告においては共通したノウハウになりますので、覚えておいて、損はないです。
Criteo バナー
Criteo バナーとは、どんなものがいいの?どんなバナーがあるの?という疑問を持つ方向けに、Criteo が、実際のバナーで、デモを表示してくれています。こういうデモは、STEP数も少なくていいですね!
Criteo デモ
https://www.criteo.com/jp/demo/
実際に、クリテオのバナーが見れるので、とってもわかりやすいですよ。
また、Criteo バナーフォーマットについては、以下から、情報を取得できますので、参考にしてください。
クリテオ 広告画像 サポートページ
https://support.criteo.com/s/article?article=About-Image-Ads&language=ja
さらにさらに!Criteo バナーは、こういうのがいいですよ~という広告のクリエイティブフォーマットも、Criteo は 紹介してくれています。
広告クリエイティブの目的、サービスなどで検索も可能です!
Criteo バナー クリエイティブフォーマット
https://www.criteo.com/jp/digital-ad-formats/
広告クリエイティブのデザインの参考になりますよ!
Criteo(クリテオ)のバナーって、こんなにおしゃれなんだ!!って気づく方も多いはず。ですね。
Criteo 料金
Criteo 料金 の 課金形態は、クリック課金型です。いわゆる、CPC課金。
ただ、これも、Criteo(クリテオ)の涙ぐましい努力があります。Criteo(クリテオ)は、インプレッション課金(CPM課金)で、広告配信先から広告枠を買付ています。仕入れは表示回数で行っていて、売るときには、CPC課金なんです。
これは、Criteo(クリテオ)のAIが優秀でないと、赤字の垂れ流しになりますから、すごいことですよね。
実際、Criteo(クリテオ)のクリック料金、クリック単価は、平均して、15~40円ほどになります。それゆえ、Google広告や、Yahoo広告のディスプレイ広告よりも、若干高めか、同じくらいといったところですね。
Criteo 最低 料金
Criteo(クリテオ)は、最低料金が決まっています。最低で、1回、50万円~になっています。
しかし、通常、50万円の予算では、配信は難しいです。
なぜなら、運用経験がない人が、Criteo(クリテオ)を運用して、広告配信することは難しいからです。
そのため、通常は、これに、広告代理店の運用手数料が発生します。実施する広告予算にもよりますが、Criteo(クリテオ)の運用手数料は、別途で20~30%程度がプラスされると考えておいた方がいいでしょうね。
つまり、1回100万円くらいの予算はCriteo(クリテオ)の料金として把握しておきたいところになります。
Criteo 配信条件 サイト訪問者数
Criteo(クリテオ)は、リターゲティング、リマーケティング広告なので、そもそも、ホームページやECサイトにアクセスするユーザーがいないと意味のない広告になります。
そのため、Criteo(クリテオ)で広告を配信するには、最低でも、ホームページへのアクセス者数が1日1,500人、あるいは、月間4万ユニークユーザー(UU)、必要とされています。
仮に、1人の平均PVが2だとすと、月間8万PVくらいのホームページ、ECサイトでないと、Criteo(クリテオ)の広告を出すことすらできないのです。
まとめ Criteo(クリテオ) 優秀な DSP ダイナミック広告 おすすめ
Criteo(クリテオ)は、優秀なAIを擁するすばらしいインターネット広告です。基本は、リターゲティング広告で、webサイトにアクセスしてくれたユーザーにだけ、表示をしてくれる広告です。
最低の広告費用は1回50万円~となっていて、クリック単価は15~40円程度のクリック単価になります。
Criteo(クリテオ)は、優れた広告商品なので、多くの企業で導入されています。日本法人も100人規模の会社になるほどです。
商品数の多いECサイトや、不動産サイト、求人サイトなどは、Criteo(クリテオ)を活用すると、効果を期待できそうですね!
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