ビジネスにおいてのトレンドは、年単位で変わることも、たくさんあります。特に、2020年は、デジタル、ITにおける変革が多い年とされています。
というのも、以前に2020年のトレンド予測の記事にまとめましたが、2020年は
- 東京オリンピック・パラリンピックの開催
- 消費増税に伴うキャッシュレス化の推進
- 5Gの実用化
- IoT(Internet of Things)の実用化
- AI(人工知能)の実用化
というのがあります。
したがって、広告予算の使いどころも、上記に依存した部分が増えてくると考えられますが、はたして、本当でしょうか?
これを裏付ける調査結果がでていたので、今回は、このビジネスにおけるマーケティングでの広告予算の使い方について、リサーチ結果を解説していきます。
マーケターアンケート2020 の調査
コムエクスポジアム・ジャパン株式会社(本社:東京都港区)は、同社が主催する「ad:tech tokyo」「Summit」に参加した企業の広告、マーケティング担当者に「2020年の取り組み」に関するアンケートを実施しました。
以下、その調査概要です。
調査期間:2019年12月23日~27日
調査方法:インターネット調査
調査対象:
2019年のアドテック、サミットに参加したブランド企業の広告・マーケティング担当者
回答人数:60名
アンケートによる調査結果などについては、以下になります。
2020年度の広告、マーケティング予算
2020年度の広告マーケティング予算は、増加かほぼ横ばいというイメージですね。
- 2019年度と同じ:33.9%
- 微増:19.4%
- 大幅増加(10%以上の増加):12.9%
- 微減:12.9%
- 増加(6~10%増加):11.3%
というかんじでした。
ただ、回答人数も少ないのと、そもそも、アドテックなどに参加する企業なので、そこそこ売り上げに対して、伸びている企業と考えられるため、この数字は、すべからく、多くの企業で活用できるものではないと考えられます。
ポジティブに考えると、43.6%の企業が、2020年度広告予算を増加させる予定ととらえられるようですが。
2020年度:企業マーケッターが取り組みたい、注目テーマ
このテーマについての質問のほうが気になりました。
回答は、3つまで という限定がある中で、その回答は、
- 顧客体験(CX)の充実 62.9%
- デジタルトランスフォーメーション(DX)の推進 33.9%
- ファンマーケティングの実践 32.3%
- OMO(Online Merges Offline)によるビジネス、コミュニケーションの変革 30.6%
という回答が上位を占めているかんじでした。
調査を行ったComexposiumについて
Comexposium Japan
http://comexposium-jp.com/
Comexposiumは、世界で170を超えるB2C/B2Bイベントをプロデュースしている企業です。ます。Comexposium Japanは、2009年に「ad:tech」を日本初上陸させ、「アドテック東京」として10年も、普及、イベント運用をしてきた実績のある会社です。
考察:顧客体験(CX)の充実&デジタルトランスフォーメーション(DX)が課題
顧客体験の充実とは、何をしようと、何を企画しているのでしょうか。
顧客体験という言葉から、関連するところでいうと、パーソナライズでしょうね。
また、カスタマージャーニーという言葉も、キーワードでしょう。
ユーザーがどこでサービスや商品知り、次のアクションに移るか。
どんなデータを収集できるか。
そのうえで、ユーザーに、どんなことを提案して、体験してもらうことができるか。
顧客体験(CX)の充実というものを紐解くと、結局は、データ戦略になってきそうですね。その際に、重要なのは、やはりオートマティックなシステムです。
いかに、顧客体験を、自然な形で提供してもらうか。
それはシステムによって、調和をとれるのか?
体験なので、店舗でも、もちろん良いです。
サンプリングも1つの顧客体験の方法です。
コストはかかりますが、いかに顧客体験を増やしていくか。コストを抑えながら、顧客体験を増やしていくには、webサイトを活用して、イメージや想像が重要ですが、一方では、BtoCでは、ゲームアプリなどを活用する方法も進むのではないか?とも思えます。
お試し購入やサブスクなどは、顧客体験を増やしていくツールでもあります。
ダイソンが行っているサブスクリプションは、そういう面もありますよね。
https://www.dysontechnologyplus.com/
デジタルトランスフォーメーション(DX)については、言うまでもありませんが、データマーケティングと密接な関連があります。
いかに、デジタルトランスフォーメーション(DX)によって、生活をより良い方向に変化できるか、となると、必然的に、データを活用していくことが重要になります。
欲しいときに、欲しいものを、欲しい量だけ
これを、デジタルをとおして、IT技術で、提供していくのが1つの方法ですから。
もちろん、テクノロジー的な部分の要素も大きいです。
パーソナライズされて、タイミングなどを教えてくれる機能など、メールでもありましたが、LINEやSMSで、連携されていくなど、企業での広告、マーケティングでは、重要度が増してきていると考えられます。
出典:PRTIMES
2020年、広告予算を増加する予定する企業は43.6%。注力したいテーマは「顧客体験の充実」「デジタルトランスフォーメーション」「OMO」
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000084.000013647.html
コロナで変える!?DX
DXは、コロナで変わる、といわれています。
対面できないから、というのが理由ですが、
実際は、コストカットや、社内の保守派の一掃などの動きもありそうです。
特に、広告やマーケティングについては、デジタルマーケティング に 完全にシフトしていこうという動きも増えています。
スマホ時代の今。デジタルマーケティング無しでは、語れません。
マスメディアの広告代理店とのつながりなどで、なかなか、社内が変革しないというのであれば、小額でも、DXを進める、ノウハウを、自社につけていくことが大事です。
親身になって考えてくれる代理店やパートナーを使って、会社にいいDX体験を増やしていきましょう。