自動化、デジタル化が促進されるビジネスシーンで、システム開発は重要な売上拡大、コスト削減の要素となっています。そして、そのシステム開発を円滑に進めるためのドキュメントがRFP(アールエフピー)です。
RFPは提案要望書と言われ、要するに、こういうシステムを作ろうと思っているから、費用はいくらくらいで(見積もり依頼)、構築期間はどのくらいの期間で、そもそも、この内容で進めて問題ないですか?と、SI(システムインテグレーター)、システム開発会社、広告代理店、web制作会社などに依頼するためのドキュメントです。
しかし、RFP制作は、そんなに簡単にはできません。なぜなら、今はないシステムを想像しながら作るため、システム開発の知識がない人だと、記載項目や内容に抜け漏れが発生するからです。
この記事では、そんなRFPを簡単に作れるようになる、webサービス、palanRFPについて解説していきます。palanRFPとは?どんなサービスなのか?どうして、palanRFPがあると、円滑にRFP制作ができるのか?palanRFPの料金や、メリットなどをあわせて、まとめていきます。
palanRFPとは
palanRFP 公式ホームページ
https://rfp.palan.jp/
palanRFPとは、株式会社palan(本社: 東京都渋谷区)が2021年9月8日にベータ版の提供を開始したRFP制作のオンラインツールです。
palanRFPの最大の特徴は、web上で、RFP制作ができ、信頼性の高い内容のRFPを作れるところです。
多くのRFPは、エクセル、ワード、パワーポイント、スプレッドシート、googleドキュメントで作成されます。スプレッドシートやGoogleドキュメントで作っている場合は、バージョン管理できますが、そのほかのツールの場合、バージョン管理や社内の他者との共有が面倒だったりします。
その結果、RFPの内容が先祖返りしたり、あるいは、他者がチェックをしないことで、精度の低いRFPができたり、そもそも、RFPの内容の抜け漏れが発生したりする課題があります。この課題を解決できるツールが、palanRFPです。
palanRFPなら、web上で、RFPが作れて、共有が簡単ですし、そもそも、テンプレート機能を持っているので、RFPの内容の抜け漏れが発生しにくくなります。つまり、システム開発の必須事項を網羅しているから、RFP制作が速く、そして、網羅的に、精度よくなります。結果的に、システム開発の業務をスピーディに進められるようになります。
もともと、株式会社palanは、多くの企業と一緒にシステムを活用したプロダクトを作ってきたところ、多くの企業から、網羅されていて、情報の正しいRFP制作は難しい!という話を聞いていて、このpalanRFPが必要だと認識して、palanRFPの開発、サービスインを進めたんだそうです。
こういった開発背景があるからこそ、palanRFPには、RFP制作をかんたんにするノウハウが詰め込まれているんでしょうね。
そもそも RFPとは
ここでは、RFPって、なんのことか、とお思いの方向けに、おさらいてきに、まとめておきます。
RFP( Request for Proposal)とは、システム開発を依頼する会社、団体が、システム開発側(システム開発会社、広告代理店、web制作会社など)へ提出する提案依頼書です。
RFPでは、システムの要件、システムの目的、機能、要件、背景、それによって解決したい課題、画面イメージ、開発環境などを記載するドキュメントなので、ある程度、システム開発の知識がある人が書いた方が、内容としては、網羅的な内容で、制作することができます。
RFPを制作することで、システム開発側に、正確な条件、情報を伝達できるため、要望に合った提案をもらうことができます。また、複数の企業にあい見積もりの依頼をするときに、条件を統一化することが可能になります。
その結果、システム開発のコストダウンにつながったり、最適なシステムを提案してもらえたりするようになるため、システム開発の生産性や業務効率が上がります。また、そもそも、システム開発側も、情報を多くもらえるため、モチベーションアップにつながったり、変な提案をしてこなくなるため、システム開発のプロジェクトを進めやすくなります。開発を円滑に進めるための書類として、RFPについて把握をしておきましょう。
せっかくなので、RFPの作り方をまとめた動画もご紹介しておきます。
RFPの作り方の5ステップ【デジタル化 -中級-】
5ステップでわかるような動画になっているので、わかりやすいと思います。
RFP 項目
RFPで、掲載しておきたい項目について、触れておきます。具体的なイメージがついた方がわかりやすいですからね。
- システム開発 依頼目的
- プロジェクトの背景
- 納期
- 予算
- 結果 どんなシステムが欲しいか
- プロジェクト範囲
- 商材情報
- 依頼元の会社情報
- 現在のシステム構成
- 開発 環境情報
といった項目があると、一般的には、RFPとして成立しやすくなります。ホームページ制作の場合、これに、サイトマップや、ページ構成などがあるといいと思います。
RFP制作のイメージがついたところで、具体的に、palanRFPでできるRFPの種類について、まとめていきますね。
palanRFP 作成可能 RFP 種類
2021年9月8日時点での、palanRFPで制作ができるRFPの種類は、以下になります。
- Webシステム開発用RFP
- モバイルアプリケーション開発用RFP
- ホームページ制作用RFP
- ARシステム開発用RFP
ただし、上記はpalanRFPが対応している作成可能なRFPの一部のもとなりますので、あくまで、事例として把握してください。
palanRFP 利用シーン
palanRFPで、RFPを制作する場合の利用シーンについてですが、こんなケースでご利用いただくのがよいのではないかと思っています。
- RFPの制作に時間がかかる
- RFPがよくわからない
- 関係者が多く、整理する内容が煩雑
- RFPを共有する際のセキュリティが気になる
- RFP制作のノウハウがない
- RFP制作に高いコストがかかっている
こういった場合に、palanRFP 利用 が、検討されると思われます。
palanRFP メリット
そもそも、RFP制作で、palanRFP を 使うメリットとは何でしょうか?
メリットをまとめると
- web上でRFP制作ができる
- テンプレートが用意されていて速い
- 複数人での共同作業が可能
- セキュリティが高い
この4点です。
なかでも、RFP テンプレート は、うれしいサービスですよね。
RFPの書き方ガイドなどのコンテンツも用意されているpalanRFPですが、ベータ版リリース時から、10種類以上のテンプレートが用意されています。
これによって、作りたいRFPのテンプレートを呼び出し後、項目を選択するだけでカスタマイズされたRFPが作成できます。
しかも、このテンプレートは、政府CIOやIPA(情報処理推進機構)などから発行されたドキュメントを元に作成した、信頼性の高いRFPのテンプレート。
もちろん、RFPのテンプレートから、自社、自団体にあわせたカスタイズも可能なので、業界に最適化されたRFP制作が可能です。
ちなみに、RFPの制作ガイドから、RFPを手軽に制作することも可能です。
セキュリティ対策も、しっかりしているpalanRFP。
- 二段階認証
- ログイン履歴
- 変更履歴管理
の機能をもっていますので、機密情報に類するRFPの管理にも、しっかりとしたセキュリティ対策が施されています。安心、安全は、大切ですね。
palanRFP 料金
基本プランとビジネスプランがあります。
基本プランは、月額5万円(税抜き)
ビジネスプランは、お問い合わせベースになっています。
基本プランでも、以下はできます。
- RFPの作成
- 10種類以上のテンプレート
- 複数人での共同作業
ビジネスプランになると、
- バージョン管理
- 2段階認証機能
がついてきます。
セキュリティが高くなるイメージですね。
※料金は2021年9月8日時点のもの
palanRFP 運営会社は 株式会社palan
palanRFPの開発、運営会社は 株式会社palanです。
株式会社palan
企業ホームページ 公式URL
https://palan.co.jp/
ほかにも、こんなサービスサイトも展開します。
DXサイト
https://dx.palan.co.jp/
2016年設立の会社で、webサイトやwebシステムの企画開発、保守やコンサルティングを行っている企業になっています。
出典 PRTIMES
DX時代のRFP作成ツール「palanRFP」のベータ版の提供を開始しました
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000068.000028239.html
考察 RFP 良いシステム開発 マスト ドキュメント
この記事では、RFPを制作することが簡単になるpalanRFPをご紹介してきましたが、実際、RFPは、システム開発においては、要ともなるドキュメントです。
代理店などの提案書の場合、内容が目立っていても、実際の実情が抜けていたり、開発環境やセキュリティへの配慮などがなかったりします。
それは、システム開発の提案書ではないからではなく、RFPができていなかったりすることが多いからです。
RFPで、しっかりと、作りたいシステムの概要を伝えましょう。
そして、RFP作成によって、そのメリットを享受しましょう。
計画書のない事業展開がうまくいかないのと同じように、RFPは、システム開発のプロジェクトの計画書のようなものです。
RFPで、作りたいシステムの言語化を行い、生産性の高いシステム開発を行っていくことが、デジタル化のひとつのテーマだと思います。
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