地味に、最近、増加しているwebマーケティングの手法であるリブランディング。
ご存知ですか?
たとえば
スペースキー、リブランディングに伴いコーポレートロゴを刷新
出典:PRTIMES
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000072.000007764.html
カネボウ化粧品の「スイサイ」がスキンケアから“洗顔特化”ブランドに刷新
出典:WWD JAPAN
https://www.wwdjapan.com/articles/1009863
上記は、いずれも2020年の話です。
このように、もともとの事業から派生して、新しいビジネスに展開をしていくときなどに、ビジョン、ミッション、ゴールといったVMGや、顧客への体験価値を明確にする、といった点で、リブランディングは、webマーケティングで、じわりと人気な方法になってきています。
企業や商品、サービスのブランド価値向上だけではなく、マーケティングコミュニケーションとして活用されはじめている、リブランディングについて解説します!
リブランディングとは
リブランディングは、企業や商品、サービスのブランド価値を高め、企業の利益を向上させるための方法です。
リブランディングすることで、顧客とのコミュニケーションが明確にして、売上拡大や、利益の拡大をはかる企業戦略なんです。
マーケティング上、ブランドを育て、価値を高めることで、価格をあげていくという企業戦略があります。
もともとは、ここに失敗をした、あるいは、なかなかうまくいかなかった企業が採用していく戦略ですね。
ただ、最近は、既存のブランドを再構築して、webコミュニケーションを明確にして、ECサイトや、コミュニケーション数、コミュニケーション人数の最大化をはかる、といった戦略も増えていると感じます。
リブランディングする理由とリブランディングの目的
リブランディングの目的は、ブランド価値の最大化ではなく、あくまで、企業の利益拡大です。その1つの過程として、ブランド価値を高める、ということがあります。
では、リブランディングする理由は、ブランド価値を高めるための方法なのでしょうか。
これは、1つの方法として、正しいと思います。
では、リブランディングをしていく理由を具体的に解説します!!
既存ブランドの再構築
既存ブランドでは、ブランド価値が上がらない、と感じてきたとき。
これは特に顧客とのコミュニケーションで明確になることが多いですね!
たとえば、サービス名とかです。
プリントシステム というサービスがあったとします。
印刷のシステムのイメージですよね。
しかし、このプリントシステムというサービスは印刷ではなく、3Dプリントに特化したサービスだった場合、サービス名を変えた方が、より明確になっていいですよね。
このように、既存ブランドを踏襲して、ブランドの再構築することで、
サービス説明がしやすくなり、ユーザーコミュニケーションがとりやすくなります。
結果、わかりやすいから、売上の拡大につながることもありますね。
顧客の購入単価が減少
実は、リブランディングをする理由として、見落としがちなのですが、わかりやすい理由はこれなんですよね。
顧客の購入単価が落ちてきているとき、リブランディングすることで、ブランド価値を高め、結果的に、購入単価をあげていくという戦術があるからです。
ターゲットの変更
ブランドのイメージを変化させて、顧客のターゲットを変える、新しい市場を開拓するというのも、リブランディングの理由にあがってきます。
ただ、新しい市場開拓という視野で考えると、リブランディングは微妙ですよね。
むしろ、新ブランド展開をしていく方が、利益拡大につながると考えられます。
新しいブランドイメージを作ることで、新しい顧客を呼び込むのも重要ですが、それは、リブランディングではなく、新しいブランドで、チェレンジしていくほうがいいでしょうね。
リブランディングのメリット
上記のリブランディングの理由、リブランディングの目的を踏まえて、メリットについて解説します。
リブランディングのメリットは、主に以下の5つだと思います。
- 顧客の購入単価向上
- 顧客コミュニケーションの増加
- コミュニケーション内容の明確化
- スタッフのモチベーションアップ
- 新ブランド立ち上げよりも低いコストでの展開
になります。
5番目のスタッフのモチベーションアップは、リブランディングすることで、より企業やサービスのミッションなどが明確になります。そうなると、行動もしやすくなり、モチベーションが高まります。
もちろん、わかりにくくなるリブランディングという前提ですが。
リブランディングの方法
リブランディングの方法は、いろいろとありますが、基本は、振り返り、どこに進むかを決めて、適切な場所に表現する、ということになります。
抽象的ですね。
具体的には、
- 既存ブランドの良い点の調査
- 既存ブランドの強みを調査
- 新ブランドでアピールしたいターゲットの決定
- 新ブランドで表現したい内容の決定
- 新ブランドで、アピールするクリエイティブのベースを作成
- 新ブランドの運用方針、ガイドライン作成
- 新ブランドの発表
- 新ブランド ロゴ、webサイト、SNS、店舗、名刺、カタログでの展開
という手順だと思います。
なお、注意点ですが。。。
リスティング広告などを実施している場合、過去のブランド名も、引き続き、キーワードを購入しておき、そこからの流入状況も調べられるようにしておいた方がいいですね。
リブランディングの成功事例
リブランディングの成功事例としては、参考情報を記載しておきます!
マツダのリブランディング事例
エスエス製薬「ハイチオールC」のリブランディング事例
引用
Mission Driven Brand
https://www.missiondrivenbrand.jp/entry/kaitai_brandingcasestudy
「フランセ」リブランディングの成功事例に学ぶコンセプトの立て方
引用
VISUAL SHIFT
https://visual-shift.jp/13640/
具体例は、イメージがつきやすいので、リブランディングの成功事例として、見ておいて損はないはずですね!!
ちなみに、2020年3月4日には、株式会社グローバルキャストという会社も、CIの見直しなどをしています。
この度、CI(コーポレート・アイデンティティ)を刷新いたしました。それに伴い企業のミッション・ステートメントと、ロゴやサービスサイトをリニューアルいたしました。
引用:PRTIMES
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000051.000033366.html
このように、最近では、CIの変更を行い、プレスリリースなどでPRしていくマーケティング手法も増えています。
リブランディングの目的をわかって、進めている証拠の1つですね。
まとめ:リブランディングは、あくまで戦術。目的を忘れない。
リブランディングは、企業の利益を拡大させるための戦略です。
ブランドを変えることで、アピールすることが目的ではありません。
ブランド価値を高めていけるようにしていくのが、リブランディングですが、
しっかりとした振り返りも大切です。
顧客の購入単価をあげる手法としても、検討してみてはいかがでしょうか。