自社のホームページのリニューアル、コンテンツを追加する際に、競合調査ってされていますか?
私のクライアントでは、競合他社の調査をしていて、どんなページ構成なのかをまとめています。というよりかは、私のほうで調査をして、レポートしたりしています。
これは、UI、UXの観点から、消費者にどう表現するのが適切かを調査するうえで活用するケースが多いです。
ただ、そういった観点以外でも、重要な競合調査。SEO対策の観点、どんなweb広告を実施しているかの観点、webサイトがどういう機能を持っているかの観点、ホームページにあるコンテンツは何があるのか、そして、それがどう受け入れられているのかといった観点。さまざまな観点でも競合調査は重要ですよね。
そして、広告代理店やリサーチ会社であれば、レポートは商品にもなりえますよね。コンサルティングや分析こそが、ある意味、他社との差別化の1つにもなるわけですから。
これは、web制作会社、webデザイン会社にも言えることです。ただ、作る、だけでは、ライバルとの競争に負けます。自社オリジナルの商品があればこそ、強みを出せるわけですから。
そこで、今回が、webサイトの競合調査ツールを調べて、まとめてみました!しかも、無料で使える競合調査ツールばかりを集めてみました。
さっそく、競合調査ツールの紹介をしていこうかと思いましたが、そもそも、大企業やメーカー以外では、競合他社の探し方もわからないケースもあると思いましたので、まずは、競合他社を見つける方法から、記事にまとめていきます!
- 1 意外と簡単!競合他社の見つけ方
- 2 自社サイトのターゲットで見つける
- 3 自社ホームページに来ているキーワードで見つける
- 4 自社ホームページで狙いたいキーワードで探す方法
- 5 商品、サービスの競合で見つける
- 6 無料 競合他社分析ツール まとめ
- 7 競合他社のUIを調べる! インターネットアーカイブ
- 8 競合他社のアクセス分析 SimilarWeb(シミラーウェブ)
- 9 競合他社のSEO分析 eMark+(イーマークプラス)
- 10 競合他社の利用ツール分析 Ghostery
- 11 競合他社のSEO分析 WEBSITE GRADER
- 12 競合他社のキーワード分析 SEOチェキ!
- 13 競合他社のwebスピード調査 GTmetrix(GTメトリックス)
- 14 keywordmap(キーワードマップ)で競合キーワード分析
- 15 まとめ:競合調査分析ツールは無料で使えるが信じすぎないこと
- 16 競合サイトを分析するメリット
意外と簡単!競合他社の見つけ方
競合を見つける方法を解説します。競合他社を見つける手順は、意外と簡単です。
- 自社サイトのターゲットで見つける
- 自社webに来ているキーワードで見つける
- 自社ホームページで狙いたいキーワードで探す方法
- 商品、サービスの競合で見つける
基本的には、上記の方法で競合他社のホームページを見つけることができると思います。では、1つ1つ解説をつけていきます。
自社サイトのターゲットで見つける
自社の集客したいユーザーの特定です。これによって、そのユーザーが見るであろうサイトは、競合になるわけです。
もちろん、中小企業と大企業では違うから難しい、競合とは言えないと思うかもしれませんが、インターネットの世界は厳しいのです。
資本の大小にかかわらず、コンテンツの品質などで、検索エンジンでの表示順位は変わってきます。それゆえ、中小企業だから、ページが下位になるとは限りません。
実際、アフィリエイターと呼ばれる個人のサイトが上位にくることもあります。
気にせず、競合として、認識しておきましょう。
自社ホームページに来ているキーワードで見つける
これはわかりやすいですよね。自社webにGoogleなどの検索エンジンから流入しているキーワードで検索をして、10位以内に表示されているwebサイトをリストアップするだけです。
Google サーチコンソールなどを活用すれば、キーワードを探すのは簡単ですね!!
基本的に、検索エンジンで検索している、ということは、情報やサービスを探しているということです。
自社ホームページで狙いたいキーワードで探す方法
今までは、自社のホームページ起点でしたが、ここからは、自社の製品、商品、サービスというプロダクトから考えていきます。
自社ホームページで、検索エンジンで上位表示させたいキーワードで検索したときに、上位10位以内に出てくるwebサイトをリストアップするのですが、これはやらない会社さんが多いんですよね。
たとえば、表参道にある美容室。
「カット 表参道」とかで上位に出したいと思ったら、これで検索をかけるだけです。
この競合他社の見つけ方を実践しない理由は、簡単です。手間だし、たくさんそういうキーワードがあるから、とか、そもそも競争にならないから、というものが多いですね。
ですが、現実を見てください。そこが1番競合を探す方法としてはでわかりやすいのですよね。
商品、サービスの競合で見つける
商品、サービスの競合で見つける方法も、上記とだいぶ近いですね。ただ、直接的に調べることができるのです。
web制作会社なら、web制作というキーワードであったりしますが、これで探したら、競合は山ほどでてきますよね。
web制作の中でも得意な分野や、工程で検索をしてみるといいかもしれません。
先程の例であれば、コーディングの得意なweb制作会社なら、「パララックスコーディング web制作会社」とかがいいかもしれません。
この競合の見つけ方は、web担当者のキーワードを見つけるセンスが問われますが。
無料 競合他社分析ツール まとめ
そこで、競合他社分析ツールのご紹介です!今回は無料の競合他社分析ツールを集めてみました。有料版もあるので、お金のある会社さんであれば、ぜひ有料版の導入も検討してみてください。
ただ、有料分析ツールでも、無料分析ツールでも、そこから得られる結果から、次のアクションどうするの?があるので、ソリューションを提案できるweb制作会社や、広告代理店にも共有して、レポーティングさせながら、ホームページの改善をしていくのが良策だとは思います。ただ、それができる会社が多くはないのが、残念ですが。。。
競合他社のUIを調べる! インターネットアーカイブ
インターネットアーカイブは、UIをアーカイブしているサービスなので、過去に競合他社がこういうwebサイトだった!というのを調べられます。
この調査結果から得られるのは、改善前と改善後の違いと、それによって、何がしたかったか、何が課題としてとらえていたか、という点を調べられます。
インターネットアーカイブは、ネット上に公開されたWebページなら、かなりの量を保存しているみたいですので、UIを考える際の参考にもなります。
ちなみに、サーバー上から削除されたコンテンツも閲覧できます。
競合他社のアクセス分析 SimilarWeb(シミラーウェブ)
SimilarWeb(シミラーウェブ)はインフォグラフィックがいいかんじで、初心者にもオススメなツールです。
Googleクロームの拡張機能でcromeブラウザにインストールして利用することもでき、これをすると、競合サイトにアクセス後に、ワンクリックで分析できます。
*そんなに頻繁に競合調査はしないと思いますが。
SimilarWeb(シミラーウェブ)で取得できる情報は以下です
- 訪問者数、利用時間、直帰率、PV数
- 検索流入キーワード
- 流入元分析
- Webサイトごとの人気ページ順位
ただし、このSimilarWeb(シミラーウェブ)の数字はあくまで傾向値としての把握にしておいた方がよいです。
実際のアクセス数値とはかけ離れていることも多いようです。
競合他社のSEO分析 eMark+(イーマークプラス)
https://www.valuesccg.com/service/emarkplus/
eMark+(イーマークプラス)は、本来有料のツールです。ですが、無料のトライアルがあります。
eMark+(イーマークプラス)で取得できる情報は
- 訪問者数、利用時間、直帰率、PV数
- 検索流入キーワード
- 流入元分析
- Webサイトごとの人気ページ順位
eMark+(イーマークプラス)も、シミラーウェブと同じ情報は取れるわけですね。
有料版は初期10万円~、月額10万円~という料金形態のようです
やりたいこと次第のツールですね。
eMark+(イーマークプラス)は対象ブラウザも明確で、Internet Explorer10以上、Google Chrome、Mozilla Firefoxは最新版で使えます。
LIG社のブログで、以下のような記事で、ツールについての詳細説明もあります。
結局どの数値を見ればいい?ログ解析ツールで競合分析をする5つのステップ
競合分析のやり方も書いてあるので、興味のある方は、ぜひ!
競合他社の利用ツール分析 Ghostery
Ghosteryは、各Webブラウザのアドオンツールとして提供されています。
Ghosteryは、競合他社のサイトがどんなマーケティングツールを組み込んでいるかがわかるツールです。
広告代理店の方なら利用されている方も多いかもしれませんね。
Ghosteryはで取得できる情報は、
- 使っているアクセス解析ツール
- SNSプラグイン
- 広告配信ツール
が取れます。
たとえば、競合のホームページで、マルケトやGoogleアナリティクスを使っているかどうかを調べたりできます。
のホームページで、Ghosteryを使ってみると、
Googleアナリティクスや、facebookのタグ、マルケト、Google広告のタグがあることが簡単にわかります。
そもそも、HTMLソースが読めれば、ある程度は調査できるのですが、すぐにわかるのは簡単で、時短になるのでいいですよね。
競合のweb広告は何を使っていて、逆に何を使っていないかもわかるかと思います。
ただ、注意点としては、Googleタグマネージャーなどで管理していると見えないタグもあります。
また、Ghosteryだと、タグは設置されたままで、実際、何のweb広告も出していない場合も検出されます。要注意なポイントです。
競合他社のSEO分析 WEBSITE GRADER
WEBSITE GRADERはホームページの表示速度や、SEO対策についての評価をしてくれるツールで、こちらは、メールアドレスの登録は必要ですが、サクッと利用できます。
WEBSITE GRADERで取れるのは、
- 表示速度
- モバイル対応状況
- SEO対策
- セキュリティ
になりますが、セキュリティ評価などは、実際のものとは異なってきますね。あくまで、ホームページから見える点だけになります。
シンプルな分析ツールとして活用しましょう。
競合他社のキーワード分析 SEOチェキ!
SEOチェキ!は有名なSEOツールですね。SEO情報の分析ツールです。
SEOチェキ!で取れるのは、
- titleタグ、meta descriptionタグ、meta keywordsタグ、h1タグ
- 内部リンク、外部リンク
- 最終更新日時、ファイルサイズ、読み込み時間
- GoogleやYahoo!の被リンク数、インデックス数
の情報です。
競合がどれだけ、SEO対策を気にしているかは、SEOチェキ!でよくわかります。あまり考えていない競合の場合は、無意味になりますが。
競合他社のwebスピード調査 GTmetrix(GTメトリックス)
GTmetrix(GTメトリックス)は、Webサイトの表示速度計測で大活躍するツールです。
lighthouseのようなCromeの拡張機能でも代用は可能です。
https://chrome.google.com/webstore/detail/lighthouse/blipmdconlkpinefehnmjammfjpmpbjk?hl=ja
GTmetrix(GTメトリックス)では、
- ページの表示ごとにかかった表示速度
- サイトパフォーマンス
を調べられます。
ただ、GTmetrix(GTメトリックス)は全部英語なので、意味がわかるかどうかは気になるところですね。
対応策なども書いてはくれているのですが、技術的なので、システムがわかる人、コーディングに詳しい人に見てもらわないと厳しいかもですね。
個人的には、GTmetrix(GTメトリックス)よりも、lighthouseを使っています。
keywordmap(キーワードマップ)で競合キーワード分析
keywordmap(キーワードマップ)は、Googleが評価するコンテンツ要素を調べるのに重宝する競合分析もできるツールです。
keywordmap(キーワードマップ)は、名前のとおり、基本、キーワードを軸にしています。有料版を使うと、どんなコンテンツを作成すれば掲載順位が上昇しやすくなるか、といった分析もしやすいツールです。
キーワードマップ
ただ、言葉がわかりにくいと感じる人もいるかもしれません。国産のツールなので、日本語対応しているのはうれしいですね!
無料版では、一部機能の制限はあるものの、検索エンジン上のキーワード情報などは十分取得できます!
まとめ:競合調査分析ツールは無料で使えるが信じすぎないこと
競合調査に便利で役立つ無料の分析ツールを8つにまとめてました。
- インターネットアーカイブ
- SimilarWeb(シミラーウェブ)
- eMark+(イーマークプラス)
- Ghostery
- WEBSITE GRADER
- SEOチェキ!
- GTmetrix(GTメトリックス)
- keywordmap(キーワードマップ)
途中でも書いたとおり、その情報を信じすぎず、あくまで情報の元としてとらえましょう。有料版ならいざ知らず、無料版で活用するのであれば、絶対ではないということです。とはいえ、エビデンスとしては使いやすいのは事実です。
最後に、競合サイトを分析するメリットを明確にしておきましょう。
競合サイトを分析するメリット
競合サイトを分析するメリットは、競合サイトは何で売りあがっているか、何が強みなのかを把握して、それを、自社サイトにも同じように活用できることです。
要は成功するための指針を得られるわけです。
web業界では、真似は重要だとされます。
真似て成功するケースが多いからです。
ただ、何を真似していいかが、競合調査をしないとわかりません。
それが、競合サイトを分析する最大のメリットといえるかもしれませんね。
とはいえ。
コンテンツまでは真似できないこともあります。
競争力を高められるように、コンテンツはしっかりと作りこんでいくことは、日々重要なwebマーケティングの業務だと思います!!