スマホアプリは、日々増加してきています。一時期よりかは、開発、リリースされる数は減少しましたが、それでも、多くのWebサービスは、スマホ用アプリにしていく動きをしていっています。
スマホアプリは、インストールさえしてもらえれば、プッシュ通知が使えるのが最大のメリットですよね。
タップするだけでアプリは起動されて、ユーザーへのPR告知がしやすいです。
そのため、サービスの利用率はWebサービスよりスマホアプリの方が高いといわれています。
しかし、アプリはインストールをさせるまでが大変です。また、インストールをしてもらっても、アプリ内で、なんらかアクションをしないと収益が発生しないアプリも多いです。それゆえ、アプリ内アクセス分析は重要です。
ですが、意外と、知られていないアプリ内の効果測定の方法。
そこで、今回は、具体的にアプリ広告の効果測定方法を解説していきます!
基本編:アプリのビジネスモデル
2019年12月時点で、アプリのビジネスは、大きく分けて、下記3つの課金パターンが多いです。
1、無料インストールからの課金型ビジネスモデル
ゲームアプリのほとんどは、いま、この形式が多いですね。
アプリを無料でインストール可能にして、無料で遊んで、楽しんでもらう。
そのゲームなどの過程で、より快適に使えるようにするには、課金というビジネスモデルです。
2、インストールで有料課金型ビジネスモデル
これもゲームアプリが多いですが、有料版というアプリです。
これはシンプルなので、解説は省きます。
3、広告での収益モデル
Webメディアと同じパターンです。
アプリに広告枠をつくり、広告を表示。
ユーザーは無料。広告主からお金をもらうというビジネスモデル。
この3つのビジネスモデルのうち、特に、1と3はユーザーの動向分析が重要です。
- インストール後にユーザーがどのようなアクションをしているか
- 売上に繋がるようなユーザー数はどれくらいか?
- そもそも、広告などで獲得したユーザーを収益化できているか?
いろいろとアプリ内でのユーザー分析が重要です。
そこで、アプリ広告の効果測定が重要になってくるのです。
基本編2:アプリ広告はGoogleアナリティクスで効果想定できない
Web広告だと、Googleアナリティクスを活用すれば、簡単にできる広告効果の分析。
でも、Googleアナリティクスでは、アプリ広告の効果測定はできません。
それは単純な話です。
アプリのインストールは、Webブラウザでしないからです。
iOSならAppStoreだし、アンドロイドならGooglePlayというのが普通に多いアプリのインストール場所ですよね。
人気のアプリ計測ツールのご紹介
そこで登場するのが、アプリ専用の計測ツールです。
これらは各計測サービスごとに発行されているSDKをアプリに組み込むことで、利用することができるものです。
人気で、代表的なものは、以下の3つのサービスです。
- Firebase Analytics
- AppsFlyer
- adjust
ちなみに、これ以外にもあります。ただ、アプリ広告との相性を考えると、上記のツールを使うのが、定石ですね。いわゆる、シェアの問題ですね。
アプリ 効果測定ツール Firebase Analytics
Firebase 公式サイト
https://firebase.google.com/
Firebaseは、Googleが提供する、アプリのインフラ構築、アプリに関する統合的なツールになっています。
これを導入すると、Google広告の計測はしやすいです。
無料プランもあるのは、やはり、Googleさんの強みです。
もちろん、ビジネス利用なら、有料プランもきちんとあります。
アプリ 効果測定ツール Apps Flyer
Apps Flyer公式サイト
https://www.appsflyer.com/jp/
マーケティングアナリティクスプラットフォームとして評判の高いApps Flyerさんをご紹介します。
Apps Flyerは、フリートライアルもできます。30日間無料お試しできます。
イスラエル発のアプリ計測専門ツールなので、高性能です。
Apps Flyerについての詳細は以下の公式ページでも記載がありますが、
ロイヤルユーザーがアプリのインストールへ至った成功への秘訣を、モバイルアプリの広告主が理解する手助けをしています
引用:Apps Flyer公式サイト Apps Flyerとは?
https://support.appsflyer.com/hc/ja/articles/207033476-AppsFlyer-%E3%81%A8%E3%81%AF-What-s-AppsFlyer
AppleSearchAds、Facebook広告、Twitter広告などとの連携が簡単なのもセールスポイントです。
比較的安価なのも人気のポイントですね。
アプリ 効果測定ツール adjust
adjust 公式サイト
https://www.adjust.com/ja/
モバイル計測、不正防止といったところで活用できるツールです。
アドフラウド防止などもうたっており、広告主からすれば、明確にうれしいですよね。業界一のセキュリティ対策がセールスポイントです。
各広告媒体との連携がとれやすいように作られているのは、ほかの2つとも同じです。
ちなみに、それぞれ、気になる料金ですが、だいたい、月額で10~20万円くらいの費用感だと思っていてください。
安ければ、10万円以内になるでしょう。
このあたりは、アドエビスや、WebアンテナなどのWebの計測ツールとあまりかわらないくらいのイメージです。
ちなみに、adjustに入っているApptraceを活用することで、ASO対策は、より効果的に、状況判断ができるようになり、アプリストア内での動きをチェックできるようになります。活用しない手はないですね。
ASO対策って何?と思った方。
アプリストア内での検索結果での順位アップや、ダウンロード促進につながるASO対策についてのご紹介は別の記事でしています。
【アプリ マーケティング】ASOとは アプリストア最適化 ASOの始め方 ガイド
参考にしてみてください。
アプリ 効果測定 ツールで計測できること
上記のようなツールを導入することで、どんなことが計測できるのでしょうか?
箇条書きで、列挙していきますね。
- アプリのインストール
- 初めてのアプリ起動
- チュートリアル完了数
- メディア再生数
- アンインストール
- アプリデータの削除
- アップデート
- OSのアップデート
- 通知の受信
- プッシュ通知からのアプリ起動
- アプリ内での購入、課金
- 購入、課金時の金額、数量
- カート追加
- カートから削除
- 広告表示
- 広告クリック
- 再生時間
- 表示回数
実は細かく書くと、もっといっぱい取れます。
これによって、広告効果の測定もできますし、当然、ユーザーのアクション分析、要は、アクセス分析もできます!
日本のアプリ1インストールあたりにかかる費用は?
ちなみに、日本で、アプリを1つインストールしてもらうのにかかるコストは、どのくらいなんでしょう。
appsflyerの調査によると、
日本は、約349~381円が、アプリ1インストールあたりにかかるコスト、おそらく広告費の相場になってきます。
ただ、LTV(顧客生涯価値)も高いのが日本のアプリ市場。
APACにおけるアプリインストール広告費は、日本市場だけで、2019年には約2,943億円。
出典 PRTIMES
世界のアプリインストール広告費は2022年までに現在の2倍以上に拡大 AppsFlyer、アプリインストール広告の3カ年市場予測を発表
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000021.000016963.html
まとめ:アプリなら、アプリの計測ツールを入れて広告効果を計測
アプリで、ビジネスをするなら、アプリ内でのアクセス分析は重要です。
分析、効果測定ツールは、代表的なもので、以下の3つのサービス。
- Firebase Analytics
- AppsFlyer
- adjust
アプリ用の広告効果測定ツールの料金は、だいたい月額10~20万円程度を見込むようにしておきましょう。
各サービスごとに出しているSDKをアプリに組み込むだけで、基本的には、導入もできてしまいます。
アプリのインストール、集客促進のマーケティングをするなら、必須のツールです。