LTV 計算 方法 新規顧客獲得にいくら予算投資していいか 計算する方法

LTV 計算 方法 について、解説していきます。LTVはライフタイムバリューの略称で、顧客生涯価値といわれます。1顧客が企業にどれだけ利益を与えてくれるかの指標です。

Saasサービスなどを提供している企業やサブスクサービスをビジネスモデルとしている場合、顧客生涯価値はとっても大事ですね。1ユーザーあたりの収益になりますから。顧客の定着化と密接なLTVは、新規事業を考えるうえで、そして、新規顧客獲得の予算を考えるうえで、とても役立ちます。

この記事では、そんなLTV 計算 方法 について、考え、まとめていきます。

そもそも LTV とは

LTVとは、顧客がサービスを利用していくことで、生涯で、合計いくらのお金を使うかの指標です。長期間、継続して購入してくれる顧客ほど、LTVが高くなります。

冒頭でも書いたように、LTVは、Life Time Valueの略称で顧客生涯価値のことです。

LTVは、継続購入が前提です。なので、この指標を使えるマーケットは限られます。

たとえば、

結婚式の式場

基本、同じ式場で、2回目の結婚式はしないでしょう。

また、金額の大きい、家の購入などは、LTVで分析しても、微妙でしょうね。

LTV について、いいかんじで、解説しているYoutube動画もご紹介します。ハイパワーマーケティングという本の書評なんですが、LTVの計算方法などもイメージできます。

さすが、Youtubeの動画です。ハイパワーマーケティングなどのマーケティング本からの、LTVの計算方法を紹介していて、学びにつながりますね。

ちなみに、wikipediaでのLTVについてもご紹介します。

顧客生涯価値 (英: customer lifetime value、CLVまたは多くの場合CLTV)、生涯顧客価値(LCV)、または生涯価値(LTV)は、マーケティングでは、企業にとってある一人の顧客が将来の関係全体に寄与する価値 (純利益)の予測である。価値は、将来のキャッシュフローの現在価値と考えることもできる。顧客の獲得や維持にかかる費用は差し引く必要がある。

引用:フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 顧客生涯価値
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%A1%A7%E5%AE%A2%E7%94%9F%E6%B6%AF%E4%BE%A1%E5%80%A4

まぁ、結構、固い感じですね。

LTV 活用 方法

LTVがわかると、新規顧客獲得にかかる費用の把握が可能になります。

新規顧客獲得の費用は、非常に大きいです。新規顧客獲得の費用対効果を高めていけばいくほど、事業は安定します。

そもそも、ライバルの多い市場は、新規顧客獲得にも費用がかかります。広告費をかけなくても、営業マンを使う、人件費などはかかりますからね。

LTVを計算できるようになると、新規顧客獲得にかかるコストをつかめるようになり、いくらまで、新規顧客獲得に使っていいか、そして、使っても、その事業を続けていく価値があるのか?といった基準につながっていきます。

LTVで、数値化することで、マーケティング施策の目的も明確になってきます。

ただ、このマーケティングは、基本、新規顧客獲得にかかる費用を削減していくために、そのコストを把握して、結果、削減していく方法なので、そこは、活用方法として、覚えておいてください。

LTV 計算 方法

LTV 計算 方法 を まとめていきます。まずは、基本の計算方法。

LTVは、概算として、以下のように計算する方法があります。

  • 年間取引額 × 収益率 × 顧客の継続年
  • 平均購入単価 × 平均購入回数
  • (売上 - 原価) ÷ 購入者数

LTV 計算 方法 は、1人の顧客からの収益なので、いろいろ計算方法がありますね。

年間取引額 × 収益率 × 顧客の継続年を例に、具体化しますね。

LTVを出すときに、この計算方法を具体的に考えてみます。収益率は、いったん、粗利率として計算しましょう。

具体的に数字を入れます。

100万円×30%×2年=60万円

この場合、年間取引額100万円で、2年継続してくれる新規顧客を獲得するなら、60万円までは、顧客獲得コストに使えて、利益が出る範囲ということになります。

では、用途別に、LTV 計算 方法 をまとめていきますね。

BtoB での LTV 計算 方法

BtoB(企業間取引) における、LTV 計算 方法 なら、

年間取引額 × 収益率 × 顧客の継続年

を使いましょう。

BtoBビジネスの場合、収益率を計算式に入れ込めます。というのも、通常、利益率を考えて、商品の生産、サービス提供、値付けを行うからです。

さて、事例で、考えてみましょう。

ネット広告代理店の場合 LTV 計算方法

企業間取引の1つが広告代理店モデルですね。

たとえば、100万円の広告費の媒体手数料として、20%として計算します。

これを年2回。合計200万円を年間使うとします。

法人の取引は、2年程度とされるので、継続年数を2年とします。

すると、

200万円×20%×2年で、80万円が、LTVということになります。

この顧客を獲得するために、80万円までは、投資しても、良いという判断になるわけです。もちろん、80万円、まるまる使ったら、だめでしょうけど。

もっとミクロに考えると、月10万円の広告を使ってくれるお客様。2年継続。

240万円×20%×2年で、96万円。

つまり、月10万円のお客様は、ショットで100万円を2回使ってくれるお客様よりも、いいお客様なんですよね。

サブスク 事業 LTV 計算 方法

BtoC向け、BtoB向け、どちらでも、存在しますが、サブスク(月額定期決済)でのビジネスモデルの場合の、LTVの計算方法は、こちら。

平均単価×粗利率÷解約率

サブスクのビジネスモデル、サービスの場合、解約率を計算対象として考えます。

たとえば、月額1,000円の音楽聞き放題サービス。

粗利率が30%

解約率が60%なら、

1,000円×30%÷60%で、LTVは、500円となります。

つまり、この状態なら、新規顧客獲得に500円までコストがかけられます。もちろん、500円も、新規顧客獲得に使ったら、とんとんになってしまいますが。

また、解約率60%は普通にあり得る数字ですね。

粗利率30%もあり得るラインだと思います。

それゆえ、基本的には、サブスクモデルの事業では、平均単価の25~30%程度が、新規顧客獲得にかけられる費用だと思った方がいいかもですね。

解約率 計算方法

解約率の計算方法は、主には、こういう計算方法になります。

月間解約数 ÷ 月間顧客数

解約率が大きいと、LTVに影響が大きくなるため、サブスク型のビジネスモデルの場合、毎月毎月で計算をしていく方が良いと思います。

リピート商材での LTV 計算 方法

リピート商材の場合、たとえば、日用品とかの販売で LTV 計算 する場合の計算方法としては、以下のイメージですね。

購入単価 × 購入回数 × 継続期間

このLTVの計算方法は、ポピュラーなものです。

どんな商材でもあてはまるかんじですね。

具体的なイメージを持ってもらいやすいシャンプーで、このLTVの計算方法をイメージしてもらいますね。

購入単価は、1,000円としましょう。購入回数は、シャンプーなので、年間で4回としましょう。継続期間は、2年としましょう。

すると、LTVの計算方法は

1,000円×4×2 で、8,000円

すなわち、このシャンプーで、こういった客層を新規顧客として獲得するのに、8,000円までは使えるわけです。

なお、すべて、この場合の値は、平均値として計算します。

期間をわけて、LTVの計算をすることで、施策の効果が出ている時期、効果の悪い時期を見分けられます。

月ごとで、LTVを算出することで、広告費用が適正か?などの判断をする指標を探すこともできますね。

LTV 最大化 方法

LTVは、指標なので、この指標を上げる、伸ばすためには、どんな方法をとっていくのがよいのでしょうか?LTV最大化のための方法をご紹介します。なるべく、具体的に、LTVを改善する方法を記載していきます。

LTV 改善 方法 購入単価を伸ばす

当たり前の話ですが、1人あたりの購入単価を上げる施策です。これは、誰でも思いつきますよね。

そのための方法として、

  • 値上げ
  • アップセル

というのがポピュラーな方法ですね。

アップセルとは、他の商品もセットで購入してもらう施策です。

もちろん、同じ商品を複数個買ってもらう!という方法もあります。

これを成し遂げるための施策としては、

  • 値上げの場合は、値段を上げる理由を明確にする
  • 値上げの方法 おまけをつける
  • アップセルの方法 ECならレコメンド機能設置
  • アップセルの方法 オプション商品追加
  • アップセルの方法 まとめセット、大容量セット 追加

などがありますね。

LTV 改善 方法 購入頻度を上げる

このLTV改善施策もわかりやすいですね。ユーザーによる購入頻度を上げていきましょう!

ただ、LTVにおいて、購入頻度の上昇は、意外と難しいです。

なぜなら、そもそも、新規顧客を獲得するコストで考えているからです。

購入頻度を上げる!ということは、リピーター施策ですからね。

購入頻度を上げる方法は

  • プッシュ
  • 商品の量を減らす
  • 商品の消費量を増やす

という施策でしょうか。

昔、ケチャップのボトルなどで、ケチャップを出しやすくするボトルを展開したら、売上が上がった!という話がありました。消費量を増やすように仕向ける工夫は、こういったパッケージ面でも展開可能です。

プッシュには、TEL、メール、SMS、ディスプレイ広告などがあると思います。リマーケティング広告も、リピーター向けには、プッシュの広告施策として使えますしね。

SMSは、昔に比べると、到達率も上がってきているので、実はおすすめです。

LTV 改善 方法 継続期間を長くする

消費者、ユーザーの利用期間を延ばせば、LTVもアップしていきます。

継続期間が2年のお客様を5年に引き上げられたら、大きいですよね。

そのために、セール、キャンペーン、詰め替えパック、顧客サービスの向上などを、定期的にしていくかんじですね。

継続期間を長くする方法は、もう1つ。お値引きもありますね。

BtoBなどの契約であれば、長期割引なども1つの方法ですね。

さらにもう1つ。スリープビジネスという方法もあります。自動で、契約が延長するような契約を最初にしておいて、プッシュも何もしない施策です。

これも意外と活用されている施策の一つですね。

LTVの改善施策には、このような方法があることは知っているといいかもですね。

LTV 高い 企業

LTV 高い 企業 は、リピーターが多く、かつ、単価も高い企業ということです。

ファンも多く、ロイヤルカスタマーが多い証拠です。ブランドになっているわけです。それは、企業価値であり、魅力です。

SONYなどが1つの例ですよね。ほかの家電より高くても、SONY商品を買いたい!という人がいますよね。

LTVを高めるということは、お金を使ってくれるファンを増やすということ。LTVの高い企業というのは、そういうファンが多い企業なんですよね。

なぜ 既存顧客のLTV最大化を狙うのか?

マーケティング担当者でも、堅実に売上アップをしたい担当者は、既存顧客の活性化を狙っているケースが多いです。

実際、2:8の法則で考えても、既存顧客は重要です。

では、なぜ、既存顧客のLTV最大化を狙うのでしょうか?

幾人かにヒアリングした結果、多い理由をまとめると

  • 新規獲得が難しい
  • 競合が多い
  • 安定した売上が見込める

というのが多い回答でした。

特に、新規獲得が難しい、お金がかかるという声が多かったですね。

LTV 評判 クチコミ

地味に、LTVって、どれだけ、認知されている概念なんでしょう。そこで、LTV(ライフタイムバリュー)について、LTV の 評判、クチコミ、ツイートを、twitterで調べてみました。

LTVについては、企業レポート系、アフィリエイター系、LTVの概念や、こういう風に考えると、面白いとか、企業分析とか、株についての分析とか、そう!結構、幅広く、ツイートされていました。もちろん、LTV自体の説明系の投稿も多いですね。twitterのユーザーは、ビジネスモデルのリテラシーも高い方が多いようなので、LTVについても、腹落ちされているかんじです。

というかんじで、LTVについてのツイートは、結構、たくさんされています。意外と、ビジネスについての想いが高いことがわかりますね。

まとめ LTV 計算 方法 マスターして 新規顧客獲得 コスト 最大化 を狙う!

LTV(ライフタイムバリュー)について、いかがでしたでしょうか?

決算書や、ネットニュースなどで、見かける指標の1つですが、実際のLTVの計算方法を見てみると、なんだー!と思う方もいらっしゃるかもです。

しかし、シンプルなLTVの計算方法も、馬鹿にはできません。

コスト計算せずに、立ち上がる事業など、山ほどあります。これが現実です。

LTV 計算 方法をマスターして、ぜひ、顧客獲得の費用対効果をあげていきましょう。

新規顧客獲得の目安となる費用感を計算できるLTV。

顧客のLTVを高めるための方法も、ご紹介しました。

ネット広告、デジタルマーケティングにおいて、重要視される指標である、LTVを活用して、広告コストなどの最大化を狙いましょうね。

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