今日は、ネット業界 に 転職 希望者向けに、web ディレクター の お仕事 について、解説をしてみようと思います。
コロナの影響で、経済も一気に落ち込んでいますが、ネット業界 は、企業によっては、大忙しの状況になっていました。ECサイト などは、巣ごもり需要で大きく売り上げを伸ばしたそうです。
たとえば、アマゾン。
第2四半期(4~6月)の売上高は前年同期比40%増の889億1200万ドル、純利益は100%増(2倍)の52億4300万ドル
引用)ITmediaNEWS
Amazon決算、コロナ禍の巣ごもり需要で大幅な増収増益 プライムデーはQ4開催と認める
https://www.itmedia.co.jp/news/articles/2007/31/news075.html
このように ネット業界の 堅調な 売上 を見て、転職 を 希望 する人が増加しているんだとか。
そこで、今回は、ネット業界 で、エンジニア や デザイナー をまとめていく、webディレクター という 職種 の お仕事 について、基礎的な マニュアル を書いてみます。
webディレクター の 仕事 とは
webディレクターは、どんな仕事をする職種でしょうか?
簡単に言うと、webサイト制作の際に、プログラマ や webデザイナー を取りまとめて、webサイトを作っていくお仕事です。
一言でいうと、簡単なのですが、webディレクターの仕事は多岐にわたります。
- webサイトのコンセプトを考えたり、構成を作ったり、原稿を書いたり。
- 写真素材をまとめたり、探して来たり。
- 必要なプログラムの仕様を組み立てたり。
- プログラムを設置するサーバについて考慮したり。
- SEO対策を考慮したコーディングのルールを考えたり。
まだまだ、たくさんあるので、次の項でまとめますが、webディレクターの仕事範囲は、非常に広いです。
webディレクター の タスク
前述のように、webディレクターが、担当する仕事範囲はとても広いです。
でも、ネット業界未経験の方には、イメージがつきにくいと思います。
そこで、webディレクターの仕事タスクについて、列挙します。
なお、会社によって、あるいは、役職・役割、チーム編成によって、実際にwebディレクターとして担当する範囲は変わってきますので、そこは認識しておいてくださいね。
webディレクターの主なタスクとしては、以下のものがあります。
- webサイトのコンセプト設計
- ドメイン名の候補検討
- コンテンツ設計
- webサイトを設置するサーバの検討
- 暗号化をするSSLの検討
- セキュリティへの配慮
- webサイトのメインキーワード検討
- webサイトのデザインコンセプト検討
- ライター、webデザイナー、プログラマーなどのチーム編成
- webサイト 構成作成
- webサイト 原稿作成
- 写真、動画素材のまとめ
- webサイト プログラム仕様検討
- webサイト 機能検討
- アクセス解析タグの設定
- タグ管理ツールの設定
- SNSの設定
- コンテンツデータ登録
- マスターデータ登録
- リリース日時の検討
- webサイトの機能チェック
- webサイトの文字チェック
- テスト仕様書の作成
- リリース後の 運用 方法 検討
- リリース後の 集客 企画
- webサイトにかかわるドキュメントのとりまとめ
- 制作者、制作依頼者、プロデューサーとのやりとり
ざっと、これだけ、webディレクターの仕事としては、タスクがあります。
こんなに広い範囲のことをやるのか?と思う人もいると思います。
そもそも、ホームページは、どんどんページ数が増えているため、こういった作業を、webディレクター1人で行うことも出てきています。
また、実際は、このほかにも、
- Saasツールの導入検討
- MAツール、CRMとの連携
- 他社システムとの連携企画
なども、検討要素として、仕事があります。
webディレクターの中にも、職種が3つある
実は、webディレクターと一言で、言っても、役割ごとで、分けられることがあります。
- クリエイティブディレクター
- テクニカルディレクター
- マーケティングディレクター
このように、職種としては、区分けがされます。
解説していきます!
クリエイティブディレクター
クリエイティブディレクターは、主に、デザインやコピーなど、UIにかかわる部分を担当するwebディレクターです。
主に、webデザイナーや、ライターの方が、webディレクションをするときに担当する役割です。
多くの人があこがれるポジションです。
しかし、結構、責任の大きいポジションです。
クライアントのいる受託制作の場合、クリエイティブディレクターがやらかせば、怒られます。
失注します。最悪は、損害賠償を請求されるケースすらあります。
テクニカルディレクター
テクニカルディレクターは、その名の通り、技術的なディレクションが役割です。webサイトの機能や、プログラム仕様を検討したり、それを、エンジニアにコミュニケーションしたりする役割をします。
そのため、テクニカルディレクターは、ドキュメントワークも多いです。
仕様書、設計書、サーバ構成図、DB設計書、RFP、テストケースなど。
様々な技術系ドキュメントを作れることが重要です。
そのため、SE、プログラマが担当することの多いwebディレクションの役割です。
マーケティングディレクター
最後に、マーケティングディレクター。近年、重宝されるようになってきました。
マーケティングにかかわる部分のwebディレクションを担います。
UI/UXの設計、コンテンツ設計、SEO対策設計、CRM連携、Saasツールとの連携などを、担当することが多いwebディレクターです。
構造化マークアップなども、担当領域ですね!
マーケティングディレクターは、コミュニケーションスキルの高い人が多く、テクニカルスキルの高い人が少ない領域です。
そのためか、広告代理店のプランナー、マーケ担当などが、この役割をすることがあります。
webディレクター 仕事 マニュアル 基礎編
続いて、実際に、webディレクションの仕事をマニュアル化してみます。
今回は、基礎編として、あまりプログラムのない、静的なページをベースとしたwebサイトを作るときのマニュアルです。
まずは、レシピから。
webディレクションのレシピ
- テキスト原稿
- 写真素材、デザイン素材、ロゴ
- ホームページの構成
- webサーバ 1台 *Xサーバの共有プランなど
- googleタグマネージャーのタグ
- ツイッター、facebook、LINEのシェアボタンのタグ
- SSL設定
- ドメインの取得
チーム編成は
- コーダー兼webデザイナー1名
- webディレクター1名
必要なものは、ほぼこれで、全部そろいます。
webディレクション の 手順 1
まずは、何をしないといけないかを、書きだしましょう。
手書きで、タスクを洗い出します。
その後、エクセルに列挙して、まとめます。
これに、スケジュールを加えたものをWBSといいます。
意外と、この工程をすっとばして、webサイトを作ることが多いのですが、絶対にやっておいたほうがいい工程です。
webディレクション の 手順 2
webサイトのテーマカラーを決めましょう。
そこから、ロゴと合わせて、webデザイン、構成を考えます。
簡単な方法は、同じ業界で、似た色を使っていて、最近リニューアルした、大手企業のwebサイトを探すこと。
あまりにも、デザインが突飛ではないのであれば、そこを踏襲していく方が、いい見映えのwebサイトを作れます。
くれぐれも、最初から、自分で考える!とはしないほうがいいです。
webサイトも、登場してから、30年以上たちます。
多くの人・金・時間、みんなの経験が集約されている大手企業のwebサイトを真似る、ここから、始めましょう。
webディレクション の 手順 3
ホームページの構成が完成したら、原稿を入れていきます。
原稿も、基本は、同じです。
大手企業のマネっこ!をしていきましょう。
ただし、原稿は、コピペで作ると、SEO対策上、ペナルティが発生する可能性もあります。それゆえ、1つのホームページから、まねるのではなく、いろいろなサイトから、適宜よい言葉を入れていくといいと思います。
ただし、長い文章を作るのではく、短めに、言い切りにしていくこと。
ホームページでは、わかりやすさが重要です!
webディレクション の 手順 4
原稿ができあがったら、webデザイナーにデザインを依頼。
PC版と、SP版と、webページのデザインをしてもらいましょう。
作ってもらっている間に、確認しないといけないポイントをエクセルで箇条書きにしておきましょう。
そして、もう1つ。
webデザインをしてもらっているうちに、
- サーバの契約
- ドメインの取得
- SNSのタグ取得、設定
- googleタグマネージャーのタグ取得、設定
- をしておきましょう。
webディレクション の 手順 5
デザインができあがったら、さっそく、コーディングへ。
コーディングの作業に入るときには、
- サーバの情報
- ドメイン情報
- SNSタグ
- Google タグマネージャーのタグ
を、webデザイナーさんに渡しておきましょう。
あとは、webデザイナーさんが、がんがん、webページをアップ!
できあがるそばから、リンクチェックをしておきましょう!
そして、忘れてはいけない、アクセス解析の設定。
Googleタグマネージャーで、Google アナリティクスの設定をしておきましょう。
また、SSLの設定を、webサーバでしておきましょう。
SSLの設定は、Xサーバなどの共有プランであれば、難しくありません。
また、費用も無料で使えるSSLがあります。
最後に、webサイトが完成したら、
- サーチコンソールの登録
- サイトマップの送信
を忘れずにしておきましょう。
意外と、これも放置しがちですが、webサイトの運用では重要です。
まとめ webディレクター 仕事範囲 広いが、やりがい スキルアップも速い
webディレクターのお仕事、いかがでしたでしょうか?
仕事の範囲が広いと感じませんか?
ひとりで、やっていく量は、かなりの量です。
しかも、そのうえ、確認などのコミュニケーション量も多いです。
受託のweb制作会社であれば、クライアントへの確認、コミュニケーションも重要です。
骨が折れることでしょう。
しかし、やりがいも大きいですし、世の中の人に使ってもらえる感は、大きな喜びですね!
そして、スキルアップも速いのが、webディレクター。
この前まで新人クラスだったのに、、、という人が、とても素晴らしい働きをしているケースもよく見かけます。
とはいえ、いいwebディレクターは、ほんの一握りです。
いいwebディレクターは少ない!と言われるのは、
経験をつまないと、なかなか育たないからです。
しかし、経験を積めば積むほど、webディレクションの幅は広がります。
案件規模も、1人で10~30万円くらいのwebサイトから、数億円規模のwebサイト構築まであるので、技量によって、どんどん変わってきます。
しかし、仕事の基本は同じです。
今回は、マニュアルとして、webディレクターの仕事内容の手順も記載しました。
参考になれば、ありがたいですね。