Google広告は、日々新しい技術、設定の改善がされています。メインの事業の1つであるデジタル広告分野ですからね。
2021年は7月を迎えて、リスティング広告のマッチタイプ変更がされています。マッチタイプとは、リスティング広告で購入したキーワードと、消費者が検索エンジンで入力するキーワードとのマッチング判定で利用する方式のことです。
Google 検索連動型広告 いわゆる、検索キャンペーンでプロモーションをしていると、キーワードマッチの設定で、広告効果が変わってきます。それゆえ、結構、リスティング広告をされている方からすると、大きな話なのですが、認識のない広告担当者も意外と多いのです。
そこで、この記事では、Google広告で2021年に行われたマッチタイプの仕様変更、リスティング の フレーズ一致 絞り込み部分一致 仕様変更 について解説していきます。
フレーズ一致 絞り込み部分一致 仕様変更 について
まず、この フレーズ一致 絞り込み部分一致 仕様変更があったことについてのエビデンス情報を掲載します。
2021年2月4日 Google 広告 から リスティング広告(検索キャンペーン)のマッチタイプの仕様変更が発表されました。
google広告 ヘルプ
検索広告を目的のユーザーに表示しやすくするために
https://support.google.com/google-ads/answer/10346549?visit_id=637498119010225802-383070402&rd=1
このGoogleの発表を見ると、
- 広告主に適した、多くのユーザーに向けて広告を表示できるようにする
- ユーザーの検索意図を理解するようにシステムは改善している
- 結果 フレーズ一致 と 絞り込み部分一致 は同じ用途で使用されていた
だから、仕様を変更した。ということのようですね。
このフレーズ一致 絞り込み部分一致の仕様変更の動きは、2021年の2月中旬から始まって、2021年7月には新しい動作のロールアウトが全世界で完了する、ということを発表しています。
そして、実際に、2021年7月21日時点で、以下のGoogle広告ヘルプでは、絞り込み部分一致について記述が削除されています。
google広告 ヘルプ
キーワードのマッチタイプについて
https://support.google.com/google-ads/answer/7478529?hl=ja
もちろん、フレーズ一致も新しい仕様の記述に変わっています。
ということで、もう、このフレーズ一致 絞り込み部分一致 仕様変更 については、日本においては、完了していることになりますよね。
では、改めて、フレーズ一致 絞り込み部分一致 仕様変更 で 何が変わったのかを、解説していきます。が、その前におさらい。
今までの Google 広告 マッチタイプ について
まず、変更前の、今までのマッチタイプの種類について書いておきますが、Google広告のマッチタイプは、2021年の仕様変更前は、全部で4種類ありました。
- 完全一致
- 部分一致
- 絞り込み部分一致
- フレーズ一致
上記の4つのマッチタイプがありました。
完全一致は、完全にあわないと、広告が表示されないので、精度重視。
部分一致は、一部あっていれば、広告が掲載されるので、リーチを多くとれました。
絞り込み部分一致とフレーズ一致は、主に、CV(コンバージョン)をとるための細かい設定として、実施されてきていました。
その2つのマッチタイプ(絞り込み部分一致とフレーズ一致)は、そもそも、テキスト自体が完全にマッチしていなくても、意味が同じであれば、Google 検索結果 にて、広告表示されます。
これは、このメディアでも、過去にご紹介しています。
Google 広告 リスティング おすすめ キーワードマッチング方法は?
https://saras-wati.net/knowhow/listing-keywordmaching201910/
では、具体的に、仕様変更について。
Google 広告 フレーズ一致 仕様変更
まずは、Google 広告 検索キャンペーンの フレーズ一致について。
これは比較します。
以前のフレーズ一致 | 仕様変更後 フレーズ一致 | |
---|---|---|
設定方法 | フレーズ一致でキーワード登録する方法 フレーズ一致のキーワードを半角のコーテーションマーク「” ”」でくくる |
|
変更点 | 設定したキーワードが含まれるときだけでなく、キーワード同士の順番指定も必要 | 順番が違っても、キーワードの語句の意味が一致していれば、広告表示 |
結果 | 検索キーワードとのマッチ精度高い | リーチ数増加 |
具体的なキーワードで、仕様変更前と、仕様変更後のフレーズ一致を比較します。
仮に、広告に出したいキーワードが、「渋谷 中華 居酒屋」とします。
この場合、変更前のフレーズ一致なら、Google検索するユーザーが「中華 しぶや 居酒屋」「渋谷 中華居酒屋」「渋谷 中華 居酒屋 安い」でも、広告は出ていました。
しかし、「中華居酒屋 渋谷」「中華の居酒屋 渋谷」では広告が出ませんでした。
変更後のフレーズ一致なら、検索するユーザーのキーワードと、そのキーワードの語句の意味が一致しているのであれば、広告表示されるようになるので、「中華居酒屋 渋谷」「中華の居酒屋 渋谷」でも、広告が出るようになりました。
簡単に言えば、フレーズ一致は、表示される広告のマッチングの領域が拡大したんです。すなわち、リーチ力が増えたのです。
Google 広告 絞り込み部分一致 仕様変更
つづいて、絞り込み部分一致 の 仕様変更についてですが、今回の変更で、絞り込み部分一致は、なくなりました。さらに、キーワードの一部のみ 絞り込むことも不可となります。
絞り込み部分一致は、もともと、細かく設定する要素として、リスティング広告の運用者の武器でした。絞り込み部分一致は絞り込める分、使いやすいマッチタイプだったんです。しかし、その武器は取り上げられました、Googleさんに。
これの背景は、同じ用途でフレーズ一致を使っているからも記述されているようにあると思うのですが、一方で、自動化の強化もありますよね。
仕様変更後の絞り込み部分一致は、なくなるため、フレーズ一致に統合されます。2021年6月までに絞り込み部分一致で登録しているキーワードは、フレーズ一致になるので、要注意です。
そして、もう1つ。キーワード内の一部の単語だけに、絞り込み部分一致を設定できなくなります。
これは、具体例を入れて書きます。
昔は「+渋谷 中華」と、渋谷にだけつけれたのです。
この場合、中華には、部分一致と同じマッチがされていました。
今後は、上記の設定自体が無効化されて、フレーズ一致として、「渋谷 中華」が扱われるようになります。
フレーズ一致 絞り込み部分一致 基礎知識
仕様変更の対象であるフレーズ一致、絞り込み部分一致は、リスティング広告で、ターゲット顧客を獲得するために、重要な設定です。
Googleから公式に出ている以下も読んで、google 広告 の 知識 も アップロードさせておきましょう。
google広告 ヘルプ
フレーズ一致と絞り込み部分一致の変更について
https://support.google.com/google-ads/answer/10286719?hl=ja&ref_topic=3119131
実際、基礎知識として読んでいれば、フレーズ一致 絞り込み部分一致 が どのように変更されるのかを理解しやすくなりますし、その原理原則にあった、マッチタイプの対策を考えることもできると思いますし。
Google広告 仕様変更 影響
このマッチタイプの仕様変更で、大きな影響が出るのは、リーチ量、表示回数が大きく増える可能性があるということです。
フレーズ一致になることで、インプレッションが増加して、結果、予算消化ばかりが速くされてくるという可能性も出てきています。
既存の絞り込み部分一致キーワードはそのまま運用できますが、フレーズ一致に統合されるので、放置しておく以外、手はありません。
対応策としては、表示回数の大幅増加には気をつけて監視するしかないですね。それゆえ、1日の日予算を少し、抑えめにしておく方がいいかもしれません。
リスティング広告のマッチタイプの変更点を学べる動画!
2021年8月1日時点だと、Youtubeの動画だと、この話、あまり、解説しているものが、あまりないようですね!
まとめ Google 広告 マッチタイプ 仕様変更 影響大きそう。
いかがでしょうか、
Google 広告 マッチタイプ 仕様変更
フレーズ一致、絞り込み部分一致 というマッチタイプが変わったことの基礎知識はついたと思いますが、絞り込み部分一致という機能がなくなるのは大きいですよね。
google広告は、AIの学習アルゴリズムが格段にアップデートされているので、自動化を促進したから、というのもあるかもしれません。
自動入札の活用で、運用技術よりも予算に投下してほしい!という思いもありそうですよね。マッチタイプの設定を簡単にするということは、手動を減らすということですからね。運用工数削減で、本来のコンテンツを充実化する!ということがいいのかもですね。
いずれにせよ、2021年に入り、Google広告のマッチタイプが変わったことで、広告業界でも、困った顔をする人も増えています。
ちなみに、Yahoo広告の検索キャンペーン、リスティング広告でも、同じような仕様変更が行われていて、Yahooは、2021年6月頃に行っているそうです。
リスティング広告、運用が、どんどん変わっていきますね。
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