プロビジョニング というキーワード、ご存知ですか?AWSやazuleなどのクラウドサービスと一緒に普及され始めて、まだまだ、これからも、需要が高まるキーワードが、プロビジョニングです。
プロビジョニングはネットワークやPC、モバイルなどの設備、環境の供給から始まり、プロビジョニングの種類も増えています。
そこで今回は、プロビジョニングとは?プロビジョニングの基礎知識、プロビジョニングの種類、具体例、シン・プロビジョニングという概念についてご紹介していきます。プロビジョニングについては、思想部分もあるので、クラウドサービス、Saasを考えるうえでも、重要なポイントです。日々進化するプロビジョニングについての知識を高めて、ビジネスに活かしていきましょう!
プロビジョニング とは
参考)IDC Frontier クラウド・データセンター用語集
用語集|プロビジョニング
https://www.idcf.jp/words/provisioning.html
プロビジョニング とは、サービスやシステム、インフラなどを利用するユーザーに、設備やサービス、システムのニーズがあった際に、すぐに提供できるように準備することをさしています。
プロビジョニングは、provisioningという英単語を由来としています。
プロビジョニングの具体例をwebサービスなどで解説すると、AWS(アマゾンウェブサービス)、amazonクラウドがわかりやすいかもしれません。
具体例を用いて、プロビジョニングを解説します。
webサービスの立ち上げをしたい場合、サーバやインフラを用意します。オンプレミスで、用意をすると、立ち上げ後に、サービスが大きくなった時を想定して、大きなサーバPCが必要になり、ネットワークも大きなものを用意しておかないといけません。
しかし、amazonのクラウドサービスを活用すれば、仮想サーバを用いることができるので、サービスの拡大に伴って、サーバマシンのスペックをあげることができます。
このように、ニーズがあったときに、すぐに提供ができるような準備をすること自体が、プロビジョニングになるのです。
それゆえ、プロビジョニングは、IT分野においては、クラウドとセットで会話をされることが多いですが、そもそも、そのシステム設計、インフラ設計自体が、プロビジョニングになるわけです。
ちなみに、プロビジョニングしたものを元の状態に戻すことは「デプロビジョニング」と呼ばれることがあります。これは、先程の例であれば、サーバのスペックを上げた後で、意外と、サービスが伸びなかったときに、サーバのスペックを落とすような行為です。
プロビジョニングは、トラブル対応ともセットになります。トラブルが起きた際に、問題を切り分けて、必要な部分だけを活用して、不要な不具合のある箇所を改善したりします。こういう環境、状況を作れるようにすることが、プロビジョニングです。
当然ですが、プロビジョニングには、利用者権限や、そのワークフローなども含まれてくるのです。
Iotなどでも、プロビジョニングの概念は出てきています。
AWSのYoutube動画です。
日本では、プロビジョニングは馴染みが薄いキーワードですが、今後、クラウド、Saasサービスがより伸びてくると、プロビジョニングの概念は、多くのビジネスで活用されると思いますし、ビジネスモデルにおいても、プロビジョニングをベースにしたものが増えてくると思われます。
プロビジョニングにはさまざまな種類がありますが、次に、プロビジョニングの主な種類について解説していきます。サーバープロビジョニング、サービスプロビジョニング、ユーザープロビジョニングについて、解説していきます。
プロビジョニング 種類
プロビジョニングは、環境や、立場によって、種類があります。
メインどころとなる、3つのプロビジョニングの種類をまとめると、
- ユーザープロビジョニング
- サービスプロビジョニング
- サーバープロビジョニング
個別に、プロビジョニングの種類について解説します。
ユーザープロビジョニング
ユーザープロビジョニングとは、webサービスや、ネイティブアプリなどで、会員登録時に入力した情報を元に会員のアカウントを作成したり、会員のアカウントを保守したりすることを指します。
要するに、ユーザーのアカウント管理に関わる作業、管理、保守のことを、ユーザープロビジョニングというのです。
ユーザプロビジョニングには2種類あります。
- 完全自動化されたもの
- それ以外
の2種類です。
ちなみに、ユーザープロビジョニングは、アカウントプロビジョニング、IDプロビジョニングとも呼ばれます。
サービスプロビジョニング
サービスプロビジョニングとは、NTTぷらら、so-netなど、インターネットサービスプロバイダが、ユーザー向けに、インターネット接続などのサービスを提供、あるいは、設定することです。
サービスプロビジョニングの設定例は
- メール
- HTTPS
- FTP SFTP
- DNSサーバー設定
- ホームページサービス
になります。
もちろん、管理系のことも含まれるので、IDの再発行なども、サービスプロビジョニングの1つです。
サーバープロビジョニング
サーバープロビジョニングは、冒頭で、AWS、amazonクラウドのサービスで具体例としてあげたことになります。
サーバサービスの提供、保守管理が、サーバープロビジョニングになります。
サーバープロビジョニングの例としては、
- OS導入
- ミドルウェア導入
- DNS設定
- システム設定
- ソフト インストール
- ドメイン 割り当て
- サーバ自体の割り当て
上記のようなことがサーバープロビジョニングの例です。
サーバープロビジョニングは、ユーザー、管理者が、サーバの運用をできるようになるまでの作業全般、管理全般です。
それゆえ、サーバの設定変更、サーバの再起動、SSLの設定変更、サーバの復旧作業なども、サーバープロビジョニングの1つのアクションです。
AIで、これらの設定を変更するサービスなども販売されています。
WAFの設定などを自動化しているソフト、アプリケーションは、ここに当てはまります。それゆえ、サーバープロビジョニングについても、完全自動化と、そうでないものがあるわけですね。
スマホ と プロビジョニング
スマートフォンには、すでに、プロビジョニングというキーワードを使ったファイルがあります。
iPhoneには、プロビジョニングプロファイルというものがあります。
プロビジョニングプロファイルは、
- アプリケーションID
- デバイス識別子
- 正規開発者証明書
- App ID
といったものの情報をとりまとめたファイルです。
これがあることによって、そのiPhoneの持ち主がだれで、どの端末か?などがわかるようになっていますし、この情報をもとに、サービス提供ができるようになっています。
これはIotなどでも応用が始まっていて、管理者と管理者以外とで、挙動が変わるように、システムが動くようになっていたりしています。
キーロックなどは、この仕組みを活用するケースもあります。
次に、プロビジョニングで、よく耳にするシン・プロビジョニングについて解説していきます。
シン・プロビジョニングとは
シン・プロビジョニングとは、データを保存するストレージを仮想化して、空き容量などを有効活用できるようにする技術のことで、簡単に言えば、容量の割り当てを、システムによってコントロールする技術です。DBなどの概念でも、重要な概念になってきています。
たとえば、先程の例になる、インターネットプロバイダ。
ホームページ容量は100MB提供します。
みたいなことありますよね。
その際、この100MBは、物理的に、今までは、割り当てていました。
個人に紐づけているわけです。
しかし、そうなると、会員が10人で、1GBの容量を確保しないといけません。
それでは、どんどん、ストレージの容量が膨らんでいきます。
結果、管理コスト、ストレージのコストも膨らみます。
しかし、実際、そんなには使われません。
そこで、登場するのが、シン・プロビジョニングです。
シン・プロビジョニングは、ストレージの無駄遣いをなくしてくれます。結果、コストを低下させてくれます。
割り当てる量を最小限に設定して、使った分だけ!にしていくことが可能になる技術がシン・プロビジョニングなんです。
当然ですが、シン・プロビジョニングはストレージを効率的に運用できる技術、システムなので、膨大なストレージを扱わざるを得なくなった時に対処できる仕組みではありません。
また、シン・プロビジョニングは、容量管理の仕組みではないので、そこについては、別のソリューションも利用する必要があります。
シン・プロビジョニングについては、システム供給者以外は、あまり考えることではないかもしれませんが、1つの概念として、シン・プロビジョニングについての知識も持っておきましょう。
まとめ 進化 する プロビジョニング ビジネスモデル への 反映も。
プロビジョニング いかがでしたでしょうか?
概念的なので、わかりにくい、プロビジョニングですが、
基本的に、今の考え方としては、
・割り当てを外しても、安定したサービス提供ができるようにする
という考え方です。
これは、ストレージ部分で、シン・プロビジョニングのお話しの部分で、イメージがつくと思います。
しかし、モバイルなどの分野でも、この考え方はベースになってきます。プロビジョニングによって、無駄を省いて、安定供給できるレベルを高めていく!という概念になってきます。
Saasサービスというのは、基本、一部の機能の活用です。これによって、無駄を省いていける!というものになります。プロビジョニングは進化していて、ビジネスモデルでも、活用がされてきている状況です。
ストレージ容量を仮想化するシン・プロビジョニング以外でも、クラウドサービスを活用して、事業のシステム、ネットワークなど、補助、サポートできる部分は、より多く出てくると思いますし、そういう技術の背景こそ、プロビジョニングです。
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