企業サイトのアクセス数や、ログレポートなどを見ていると、直帰率について、調査をしているケースがあります。コメントとしても、直帰率について、言及しているレポートも多く、非常に良心的だと感じます。
しかし、直帰率について、正しい知識を持っていないweb担当者が多いのも事実です。直帰率が高いことの問題点や、改善方法など、意識をしておいたほうが良いケースもあります。
直帰率が高ければ、Webサイトの改善をする必要もあります。しかし、必要がないケースもあります。この違いは何でしょうか?また、直帰率の高いページの問題点は何か?直帰率の平均はどのくらいなのか?離脱率との違いは?改善方法はどんな方法があるのか?
この記事では、もろもろ、直帰率、そして、離脱率との比較をしながら、いろいろとweb分析について解説していきますね!
直帰率とは
直帰率とは、直帰したセッション数の割合のことと定義されます。
簡単に言えば、直帰率とは、入り口のページだけを閲覧して、他のページに遷移せず、離脱したセッションの数で、例えば、web広告をクリックして、ページに遷移したけど、別のサイトのページに遷移した場合などの比率です。
ちなみに、Googleアナリティクスでも、この直帰率の定義は、同じです。
Googleアナリティクスの直帰率は、最初のページだけを見て離脱してしまったセッションの比率を指します。
参考 直帰率 – アナリティクス ヘルプ
https://support.google.com/analytics/answer/1009409?hl=ja
直帰率が高いことの問題点は、
- ユーザーがサイトでアクションしてくれない
- ユーザーの求めるコンテンツ提供ができていない
この2つですが、意外と、問題視されていないのは、後者です。
何が問題になるかというと、後者の方は、SEOに影響してきます。
上位表示されるページは、直帰率が低いのです。
それゆえ、この部分は問題視されるべきですし、改善を進めるべき点になります。
具体的には、直帰率は60%程度には納められるようにがんばりましょう。
では具体的に、直帰率の計算方法について、進みます。
直帰率 計算方法
直帰率は、webサイト全体で計算しますね。
サイト全体の直帰率計算方法
サイト全体の直帰率=(直帰セッション数÷全体セッション数)×100
上記で、計算できます。
なお、ページごとであれば、ページのセッション数を分母にすればOKです!
さて、直帰率と比較されがちな、離脱率について解説します。
直帰率 離脱率 の 違い
離脱率とは ページが閲覧開始された回数のうち、どのくらいの割合で離脱されたかを表す指標となります。
直帰率と変わらない気がしますよね?
簡単に書くと、違いがわかります。
離脱率とは ホームページを訪問したユーザーが、どこのページで離脱したのかを示した割合です。
つまり、webサイトから離脱する確率です。
参考 離脱率と直帰率の違い – アナリティクス ヘルプ
https://support.google.com/analytics/answer/2525491?hl=ja
基本は、100%に向かいます。離脱率は。
ちなみに、離脱率は、高いから、ヤバイ!という指標とは限りません。
なぜなら、目的があって、去っていくケースや、満足をして去っていくケースがあるからです。
ECサイトなら、モノを買って、ECサイトを閉じる。
当たり前の動作ですよね。
それゆえ、直帰率と違って、離脱率が高いからといって、悲観する必要はありません。
と、文字情報だけだと、わかりにくい!という方向けに。
こちらで、直帰率と、離脱率の違いを、動画解説されています。
ところで、直帰率の平均値ってどんなものでしょうか。
直帰率 平均
直帰率 平均 は、アメリカのサイトで、参考になるものがありました。
直帰率の平均は大体60%なんだそうですよ!
参照
Brafton 2017 Content Marketing Benchmark Report
https://www.brafton.com/blog/strategy/brafton-2017-content-marketing-benchmark-report/
ちなみに、
- BtoB(法人向けサービス)の直帰率 は 61%
- BtoCの直帰率 は54.2%
となります。
業界別の直帰率の平均です。
- 金融 53%
- 病院・ヘルスケア 55%
- 医療・医薬品 55%
- 不動産 58%
- コンピュータ・ソフトウェア 61%、
- IT系サービス 64%
- 経営コンサルティング 68%
だそうです。
ただ、アメリカのデータなので、日本では少し変わるかもしれませんね。
日本の数字については、こちらの動画で、直帰率の目安は75%と解説しています。
たしかに、SEO効果出てきそうですね。直帰率を改善していくと。
次は、チャネルで比較をしてみました、直帰率。
チャネル別 直帰率 目安
チャネル別 直帰率の目安を記載していきます。
- 検索エンジンからの自然流入:30~50%
- web広告流入:60~80%
- ブログ流入:70~80%
というかんじです。
いずれにせよ、直帰率が高いのは、広告ですが、
これも使い方次第にはなっています。
直帰率の高いページを探す方法
直帰率の高いページの見つけ方は、わりと簡単です。
サイト全体の直帰率よりも高いページをピックアップしましょう。
ただし、月間のアクセス数が、100セッション超えているページに限定して、この直帰率の改善は行うべきです。
アクセス数の少ないページにも、この対策を行おうとすると、下手をすれば無駄な労力になるかもしれないからです。
それゆえ、アクセス数の少ないページは、noindex対応をしておくのがSEO対策上は、よいかと思っております。
直帰率が高い 原因
直帰率が高い 原因 は、主に、これですね。
- ニーズとコンテンツの不一致
- ページが重い
- スマホ用のページがない
- 導線とページの中身が一致しない
たいていの原因はこれです。
特に1番ですね。
アクセスをしてくれたユーザーのニーズとコンテンツが一致していないケースが、一番直帰率を高めます。
たまに、2番というのが、現状でしょうか。
いずれにせよ、直帰率の高いページでは、コンテンツの見直し、増量、追加が求められると思います。
それと同時に、他ページへの遷移をしやすくする導線の強化が重要です。
直帰率 改善方法
高い直帰率のページの改善方法は、以下になります。
- 導線をデザイン的に目立たせる
- コンテンツのボリュームを増やす
- テキストリンクの場所を増やす、変える
- コンテンツの内容の見直し
- グローバルナビの追加
- ページの重さを軽くする
- 広告の場合、広告を配信しない
上記のような改善策があります。
ちなみに、他にも、原因にもよりますが、アクセス解析のタグの読み込み位置の調整や、発火確認。そもそも、表示速度の速いサーバへの移転も検討した方がいいですよ。
レンタルサーバの場合、コスト的には、年間で、数千円しか違わないなら、表示速度の速いレンタルサーバに引っ越しした方が良いと考えられますね。
ユーザーライクな
ホームページになりますしね。
いずれにせよ、導線の強化と、コンテンツのアップデートは重要ですね!!
直帰率 低い方がいい?
直帰率は、低い方がいい!と思っている方も多いと思います。
実際、Googleではない、検索エンジンのアルゴリズムでは、ページの滞在時間や、遷移数なども、検索ランキングの順位決定で見ている説もありますから。
しかし、あながちそうではなく、低すぎる直帰率は、怪しい時もあります。
例えば、直帰率が30%未満のページでは、そもそも、直帰率を計測しているアクセス解析のタグなどが発火していない可能性もあります。
Googleアナリティクスなどの場合、読み込むタグの位置が、ページ内の最下部などにあると、場合によっては、ページの読み込み前に、他のページなどに遷移していて、その結果、直帰していないという形跡になることもあります。
あまりに低い直帰率の場合、しっかり、アクセス解析のタグの発火について、確認しておきましょう!!
リスティング広告 直帰率
リスティング広告の飛び先のランディングページの直帰率が高いことは、割りと多い話です
しかし、直帰率が高い!のは仕方ないとしても、少しでも、直帰率を下げるようにはすべてですね。
リスティング広告から誘導しているユーザーに対して、あまり興味関心を引けていない証拠になります。
広告配信してても、サービスや商品を紹介ページを見てないのであれば、購買などのコンバージョンは発生しないです。
なので、リスティング広告 直帰率 高すぎても、対策は打っていきましょう!
LP 離脱率 直帰率
インターネット広告などの受けページとなるランディングページ。ランディングページの直帰率は、どのくらいが平均の目安なのでしょうか?
LPの直帰率、すなわち、離脱率の平均、目安は、70%から85%ほどになります。
これは、ランディングページが、通常、購買などのアクション導線以外の導線を切っているため、ランディングページの離脱率が高まるのです。
さらに言えば、Web広告の受けページとなっているからです。ターゲットにドンピシャ当てはまるユーザー以外も誘導していますからね、インターネット広告は。いくらリスティング広告といえども、検索意図と合致するユーザーを100%連れて来てくれるわけではありません。
実際に、ランディングページの離脱率を、Google Analyticsなどで、いくつかのサイトで見てみたところ、軒並み、平均で、80%が離脱していました。
LPで、ユーザーの回遊性を求める設計はしていないので、当然の帰結かもしれません。
リスティング広告 直帰率 高い 場合 仮説
ところで、リスティング広告からの誘導で、直帰率が高い場合、どんなことが考えられるのでしょうか。
一つ目。そもそも、リスティング広告の広告文とランディングページの不一致
二つ目。ランディングページの訴求内容があっていない
三つ目。ランディングページのクリエイティブがわかりにくい
四つ目。ランディングページの表示速度が遅い
リスティング広告からの直帰率が高すぎる場合、こういう原因が考えられます。
ランディングページ 訴求内容の不足
ランディングページまで、ユーザーが来てくれても、直帰率が高くなっている理由のひとつが、訴求内容が、ユーザーのニーズとあっていないケースです。
たとえば、食べても痩せる!などのダイエット系キーワードで、流入してきたユーザーに、食事制限が重要って、訴求しても、おそらく直帰率は上がります。
なぜなら、ユーザーは、広告文のライティング内容とそのランディングページから得られる情報が乖離しているから、離脱します。また、当たり前のことを広告文のライティングで煽っても、もうわかっている結末ですから、離脱します。
集客したキーワードに沿った訴求内容のランディングページを制作して、リスティング広告のキーワードとマッチさせましょう!
また、マッチングさせたランディングページでは、必ずファーストビューにマッチしたキーワードの内容を入れましょう。
スマホユーザーは、ファーストビューファーストです。とにかく、頭から、課題解決になるページであることをアピールしていきましょう。
少しでも、直帰率を下げるための工夫です。Web制作時に、意識して取り組みましょう。
直帰率 英語
直帰率は、英語だと、Bounce Rate。
バウンスレートと言います。
Webサイトのバウンスレートが低くて、購入が増えた!と耳にしたら、直帰率が低いから、ページ流入が滞りなくて、サービスや商品の購入に繋がっている、みたいな感じで理解をしましょう。
スマートフォンやタブレットでの閲覧が多くなっているホームページだと、バウンスレートは、高くなりがちです。
一部の広告代理店やWeb制作会社の中では、スマホファーストによるバウンスレート向上対策、なんて、ネーミングで、ホームページのリニューアルを提案してくるケースもありますね。
モバイルでの閲覧環境の最適化は欠かせませんので、いいのですが、バウンスレートとは、ちょっと関係ない気はしています。