ひっそりと、サービスは終了していくものですが、そうではないものもあります。
今回ご紹介するのは、そんなお話です。
Googleはdata-vocabulary.org 構造化データの利用を2020年4月6日で終了します。
SEO対策をがんばってきて、パンくずリストの構造化マークアップしたのに、使えなくなるだけではなく、それどころか、Googleサーチコンソールで、エラーのメッセージまで飛んでいる内容です。
data-vocabulary.org でコーディングをしているwebサイトは、なるべく早めに schema.org の構造化マークアップをする、あるいは、 JSON-LDでの記述に直すという対応が必要です。
ちなみに、今回、タイトルで、googleサチコンと省略しましたが、Googleサーチコンソールのことです。
data-vocabulary.orgとは
簡単にdata-vocabulary.orgを解説します。
data-vocabulary.orgは、古いマークアップ方式で使われていた規格です。
昔は、data-vocabulary.orgを使って、構造化マークアップすることで、Googleの検索結果にリッチリザルトとして、パンくずのページなどが表示されていました。しかし、2020/4/6からは、出なくなります。
ちなみに、リッチリザルトの詳細は、
Search Consoleヘルプの サイトの検索結果機能を有効にする をご参照ください
https://support.google.com/webmasters/answer/7358659?hl=ja
data-vocabulary.orgのサポート終了についてのGoogleからの発表はこちら
Google Webmaster Central Blog 2020/1/21
https://webmasters.googleblog.com/2020/01/data-vocabulary.html
Google Search Console(サーチコンソール)で警告メッセージ
Google Search Consoleから、届くメッセージは、
「パンくずリスト」関連の問題が検出された!というメッセージです。
data-vocabulary.org を利用しているwebサイトでは
Search Consoleの構造化のメニューで、警告が出ています。
理由や詳細をサーチコンソールで見てもよくわからないというケースもありそうですが、上記のdata-vocabulary.orgというキーワードが、Google Search Console(サーチコンソール)に出ていたら、要注意ですね。
対応方法としては、構造化データのマークアップ data-vocabulary.org を削除して、schema.org の構造化マークアップに変更してください。
data-vocabulary.orgを残しておいたときの影響範囲は?
今回のこの対応をしなかった場合、どうなるんでしょうか?
何か、ペナルティなどがあるのでしょうか。
調べたところ、構造化マークアップだけなので、
その影響範囲は、
リッチリザルトが表示されなくなる
というものだけです。
ただ、警告を放置していると
Google検索結果でのランキングが下がる可能性も出てくるかもしれません。
あくまで、私見ですが。
data-vocabulary.org から schema.org に変更する方法
HTMLのソースコード、そして、場合によっては、CSSの修正も必要かもしれません。
具体的には、
itemtype=”http://data-vocabulary.org/Breadcrumb”と記述がある部分の周辺を書き直す感じです。
具体的なschema.org に変更するソースコードのサンプル、修正方法は、以下のサイトなどを参照してください。
パンくずリストの構造化 data-vocabulary.org schema deprecated エラーの改善方法
https://cocorograph.co/knowledge/seo/data-vocabulary-org-schema-deprecated/
コード修正後は、
URLを入力すれば、リッチリザルトに対応しているページになっているか、すぐに確認できるツールをGoogleは提供してくれています。
Googleのリッチリザルトテストツール
https://search.google.com/test/rich-results?hl=ja
上記でチェックしてみると、いいでしょうね。
ちなみに、上記のホームページでも記載していますが、
JSON-LD という記述方法で実装しなおしたほうが簡単かもです。
<body>内に、jsでJSON-LDのコードを追加して、あとは、普通のリストタグの修正だけで、パンくずリストの構造化マークアップができてしまうからです。
100ページくらいの静的なHTMLであれば、このJSON-LD方式での記述にするほうが、はるかに修正は楽ですし、そもそも、CSS修正なども不要になります。
さらに言えば、Google は JSON-LD での記述を推奨しているので、リッチリザルト対応をするのであれば、こちらのほうが、結果的にいいことになるでしょうね。
Google検索 構造化データの仕組みについて
https://developers.google.com/search/docs/guides/intro-structured-data
まとめ:パンくずリストの構造化マークアップ。速攻対応を!
2020年4月6日に、Googleは、data-vocabulary.orgのサポートを終了します。
今まで、data-vocabulary.org で構造化マークアップされていたwebサイトの場合、Googleサーチコンソールに警告が着ているはず。
この警告を解消するには、schema.org に変更することが必要です。
あるいは、JSON-LDの記述方式で、構造化マークアップをしましょう。
JSON-LD の方法のほうが、Google は おすすめしています。
SEO対策を考えると、クリック率を高めてくれるリッチリザルト対応は重要です。なるべく早めに、対応をしていきましょう!