2020年、デジタル化の波の中でも、デジタルトランスフォーメーション(DX)に対しての大きな変革の波が訪れています。コロナの影響で、対面サービスの悪化、そして、コスト削減、業務効率の改善が叫ばれているからです。
そこで、今回は、メーカー、製造業に特化して、デジタルトランスフォーメーションの事例をご紹介します。
デジタルトランスフォーメーション(DX)に取り組みたいと考える製造業、メーカーの経営者、IT担当者のヒントになれば、いいと思っています!もちろん、メーカー以外の方も、参考にしてみてくださいね。
デジタルトランスフォーメーション(DX)とは
デジタルトランスフォーメーション(DX)とは、デジタル化による変革という意味です。
IT技術を活用して、データを貯蓄、それを活かして、新らしいサービスやビジネスモデルを展開したり、システムによってコストを削減し、社会や企業、事業の変革をしていく施策をまとめた言葉になります。
要するに、デジタルトランスフォーメーション(DX)とは
ITで、世界を変える
という動き、施策、すべてを指します。
デジタル化、ということです。
2018年~経済産業省は、国家として、デジタルトランスフォーメーション(DX)に向けた活動を行っています。
デジタルトランスフォーメーションに向けた研究会
https://www.meti.go.jp/shingikai/mono_info_service/digital_transformation/index.html
ちなみに、Digital transformationなのに、なぜ、略称は、DXなのでしょうか?
これは、英語圏では、transを、一般的に「X」と略記することからきています。
意外と、かっこいい略称ですよね。
デジタルトランスフォーメーション 具体的な プラットフォーム
デジタルトランスフォーメーションで活躍している 具体的なプラットフォームは、ある4つのキーワードでくくられます。
そのキーワードは
- クラウド
- ビッグデータ
- モビリティ
- ソーシャル
という4つのキーワードです。
これらの中で、モビリティというキーワードはあまり耳にしないかもしれません。
モビリティとは
モビリティとは、モバイルにもかかわってきますが、原則、移動可能、流動的に動ける
といった言葉を示します。
要するに、どこからでも、移動しながら、変化しながらでも。
というものです。
モビリティの高いことはとても重要です。
トヨタなどは、このキーワードを重要視しています。
トヨタは「モビリティカンパニー」にモデルチェンジしていきます。
引用:TOYOTA モビリティ
https://global.toyota/jp/mobility/
MaaSという言葉も、新聞などで登場していますよね。これはモビリティ・アズ・ア・サービスというもので、要するに、ワンストップで、移動にかかわる情報検索、予約、決済といったサービスの提供ができるようなものをさします。
メーカー による デジタルトランスフォーメーション DX 事例集
というわけで、ここからは、メーカーが行っている デジタルトランスフォーメーション DX 事例集をご紹介していきます!
メーカーに限定して、今回は事例集記事にしています。
ドシテル 日立グローバルライフソリューションズ株式会社
単身高齢者向け見守りサービス ドシテル 公式サイト
https://monstar-lab.com/projects/hitachi-gls/
日立グローバルライフソリューションズ株式会社が企画段階から携わったサービスですね。
部屋の壁などにセンサーを設置。
これによって、離れて暮らす単身高齢者の体調や活動量を、スマホで確認できるサービスなんです。
このドシテルというサービスは、2019年6月よりSTART。
顧客との関係性を高めることに成功しています。
ERPソリューション 導入 株式会社スノーピーク
NTTデータの紹介記事
https://www.nttdata-gsl.co.jp/case/snowpeak.html
韓国や台湾では、現地子会社が独自にERPを導入していたが、コントロールがしづらかった。各種情報の集積がリアルタイムには難しかった。
この課題を解決するため、Saas型のERPを導入。
これを国内、国外の子会社で統一して利用することに。
SaaS方式で提供されるため、短期導入が可能で、データの共通化に成功。
数字の共有化が簡単に!
衣料型ウェアラブルシステム グンゼ
グンゼといえば、肌着メーカーですよね。
ですが、実は、プラスチックフィルム材や医療機器なども手掛けるメーカーなんですよね。そこで、グンゼは、そのノウハウを活かして、取り組みを始めたそうです。
そこで出来たのが、ただ着るだけで姿勢や消費カロリー心拍などが取得できる導電性ニット。
もちろん、日常的に着やすいのもグンゼらしさ。
参考:グンゼ「衣料型ウェアラブルシステム」
https://www.gunze.co.jp/technology/about/pdf/gunze_wearable01.pdf
Salesforce トヨタ
トヨタは、自動車メーカーですが、販売をしないと、儲かりません。そこで、大切なのが、営業ですね。
その営業をデジタル化しようという取り組みです。
Salesforceを導入し、
- 基幹システム
- CRM(顧客管理システム)
の連携で、顧客情報の有効活用→販売会社の営業活動効率化
という図式を描きました。
販売会社ごとにDBをつくり、次期営業活動支援システムを開発し、その数なんと、280システムなんだとか。
参考:ZDNet Japan
トヨタが販売会社の営業活動支援システムを刷新!
顧客アプローチの迅速化を実現したデータ連携基盤に迫る
https://japan.zdnet.com/extra/terrasky_toyota_201906/35139036/
RPA 導入 制御・計測機器メーカーのアズビル
アズビル株式会社は、製品ライフサイクル管理システムのデータ登録、更新などで、RPAのbotを導入していおり、なんと、月間200時間以上の削減に成功。
RPAなので、基本的な利用者登録や削除などのテンプレート系業務をシステム化しているわけです。
これらのbotは、20以上もあり、システムなので、ミスもなく稼動。
製品ライフサイクル管理は、基本的に、機械的な処理も多いので、システムとしては、こういうシステムを省力化していく感覚が大切なんだと思います。
参考)IT Leaders 事例ニュース
アズビルがRPAを導入、PLMシステムの作業時間を5カ月間で約200時間削減
https://it.impress.co.jp/articles/-/19447
まとめ メーカー による デジタルトランスフォーメーション DX 事例集
DXの事例、いかがでしたでしょうか?
メーカーといっても、実際に課題となるところの共通点は多いはず。
他社のDX事例を見て、こういうやり方でやるのか!
とパクっていくのも重要です。
新しいことをするのが、デジタルトランスフォーメーションではありません。デジタル化によって、効率化、共有化、そして、売上拡大が重要なことです。
もちろん、セキュリティ、個人情報保護の観点なども大切なので、システム化、デジタル化の場合には、そこも重要視してくださいね。