インターネットの場合、引用元の情報は、引用タグを用いて、わかりやすく記載しないとGoogleから、ペナルティを受けたり、著作権者から問い合わせを受けたりします。そのため、引用元の情報、つまり、元ネタは、わかりやすくなっています。
しかし、本の場合は、購入した本の末尾などに並んでいるだけで、参考書籍や引用書籍がどんなものなのか?そもそも、権威があるものなのか?不明なケースも多いですよね。
そこで登場したのが、この記事で紹介する引用ドットコム。引用ドットコムは、引用書籍や参考書籍を、対象の本から、簡単に探せるサービスです。気になる本を見ていくと、ああ、この本は、あの本を参考にしているんだな!それなら、信用できるかも!!みたいなかんじで、元ネタから、価値のある本を探せます!
引用ドットコムとは?引用ドットコムの特徴は?引用ドットコムが取り扱っている本のジャンルは?引用ドットコムが、どのように情報を取得しているか?など、この記事では、まとめていきます。
引用ドットコムとは
引用ドットコム 公式 ホームページ
https://www.in-yoh.com/
引用ドットコムとは、株式会社MOCHI(本社:東京都墨田区)が、2021年8月26日にリリースしたwebサイトのサービスで、特定の本の引用書籍、参考書籍を探せるサービスです。
引用ドットコムは、無料で利用できるサービスです。
リリースタイミングでは、
- ビジネス書
- 技術書
のジャンルで、いくつかの書籍について、引用した書籍や、参考になった書籍と一緒に紹介をしています。
具体的に説明すると、引用ドットコムで、
デジタル時代の基礎知識『ブランディング』 「顧客体験」で差がつく時代の新しいルール(MarkeZine BOOKS)
という 翔泳社 の ビジネス書が掲載されています。
この書籍の詳細ページに行くと、本の概要と同時に、引用書籍の一覧が並んでいます。
たとえば、
- 問題解決ファシリテーター : 「ファシリテーション能力」養成講座
- 世代×性別×ブランドで切る!第5版
といった書籍が引用書籍として掲載されています。
そして、それぞれが、どんな本なのか?といった情報が掲載されています。
主な内容とか、目次などの情報も掲載されているので、引用書籍についても、こういう本なんだ!という理解がしやすいのが特徴の1つです。
ちなみに、引用ドットコムは、ツイッターも展開しています。
引用ドットコム 公式 twitter
https://twitter.com/in_yoh_tadoreru
掲載される書籍の追加情報などを、ツイッターで掲載していくんだそうです。
引用ドットコム 特徴
引用ドットコム 特徴 をまとめると、以下の特徴があります
- 本の引用書籍 参考書籍 可視化
- 引用書籍・参考書籍が旧版の場合は、最新版も合わせて表示
冒頭で書いたように、インターネットの場合、原則、引用元の情報は引用タグで記載されるのでわかりやすいです。
しかし、書籍では、購入前は、わかりにくかったのです。本の末尾に、さらっと書いていて、たとえば、amazonなどでは、引用元書籍の情報は、ほぼないからです。
しかし、引用ドットコムなら、それがわかります。
その結果、その本の信頼度が、どんなものかを、把握することができるようになります。引用情報が適当だと、その本の内容についても、???ということがありますからね。
有名な先生が著者のように見えても、実際、ゴーストライターが書いていた!みたいなケースもあるのが書籍なので、そういった部分の可視化ができるのはいいですね。
また、引用元書籍がわかることで、あ、この本も読んでみよう!というモチベーションにつながることもあります。
いわゆる、深堀ですね。本の深堀がしやすくなる!というのは、大きなメリットだと感じています。
引用書籍・参考書籍が古い場合は、最新版も合わせて表示してくれる仕様になっているのも、引用ドットコムのメリットですね。
引用ドットコム 開発背景
引用ドットコムができた背景としては、本の内容をより深く理解したい!というニーズにこたえるため、そして、それを簡単にするため!という点があるようです。
読書体験を充実させるため、書籍の巻末にある、引用文献、参考文献の調査をしなくても済むように、ネットで、不便を改善した!というかんじのようです。
引用ドットコム 手作りで データベース 整理
引用ドットコムは、本の引用書籍、参考書籍の関連づけをすべて手作業で行っているんだそうです。
これはすごいですよね。
1つ1つの本の巻末などを見て、本の引用書籍、参考書籍をピックアップしていっているんだそうです。
引用ドットコム 書影や本の情報はどのように取得している?
著作権法などもあるので、引用ドットコムは、どのように、書影情報や、本の情報を得ているのでしょうか。
ちなみに、書影とは、本の表紙などの画像のことです。
引用ドットコムは、掲載している本の書影と書誌情報を、openBDのAPIから取得しているんだそうです。
もちろんopenBDのガイドラインや利用規約を守って活用しているんだそうです。さらに、そのうえで、openBDで登録のない書籍については、書名のみを各電子書店や出版社公式サイトから取得して、引用ドットコムに掲載しているんだそうです
まさに、手作りで、データを作っているんですよね。
引用ドットコム 運営会社 株式会社MOCHI
引用ドットコムは株式会社MOCHIが開発しています。
株式会社MOCHI 企業ホームページ
https://mochicorp.com/
株式会社MOCHIは、2020年に起業した会社で、ソフトウェアの受託開発や、引用ドットコムのような自社サービスを展開している企業です。
ホームページは、企業サイトとして、わかりやすい、おしゃれなデザインですね。
出典 PRTIMES
引用書籍・参考書籍から本を探せる!「引用ドットコム」をリリース
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000002.000083309.html
openBDとは
openBDとは、書誌情報、書影情報の自由化プロジェクトのことです。
openBDプロジェクト(株式会社カーリルと版元ドットコムの共同プロジェクト)によって、書誌情報・書影情報は、だれでも自由に使えるように、データをデジタル化して、APIとして提供をしています。
株式会社カーリルは、図書館の蔵書や貸出情報を検索するサービスを提供していて、そのノウハウを活かして、出版社229社の団体で展開している版元ドットコムの本の書誌情報・書影をインターネットで公開しています。
openBD 公式 ホームページ
https://openbd.jp/
書誌情報1件あたり、1ミリ秒以下で応答されるようなAPIを提供してくれているようで、これはすごいですね。
本の販促・紹介目的に限り、商用利用もできるようで、個人でも、団体でも、そして、法人、すなわち 企業、だれでも、自由に使えるようになっています。
このopenBDのAPIは、2017/01/28に公開されているものになっています。
書誌情報 778,793タイトル
書評掲載情報 37,308タイトル
書影 449,680タイトル
2016.12.09現在
引用 openBD 公式サイト
https://openbd.jp/
このプロジェクトは、DX化の波に乗っている活動なので、とてもいいですね!オープンデータの動きの1つかもしれませんね。
引用ドットコム ビジネスモデル
引用ドットコム ビジネスモデルは、どうなっているのだろうと、考えてみました。
引用ドットコムは、無料で提供されている情報サイトなので、収益源は何になるのだろう!と思ったのですが、おそらく、amazonのアフィリエイトでしょうね。
サイト上、広告もないですし。
出版社からスポンサードなどを受けている可能性もありますが、ビジネスモデルとしては、amazonのアフィリエイト広告なんだと思います。