アプリサービスを開発されている方ならご存知かと思いますが、webマーケティングばかりをやっている方だと意外と知られていない広告ID。IDFAとAAIDとそれぞれ広告IDはありますが、これら広告IDは、Google広告のリマーケティングリストにインポートして活用できるのをご存知ですか?
この広告IDを活用することで、精度の高いweb広告展開も可能になるので、ぜひご参考にしてみてください。PPCアフィリエイターの方、役立つアイデア、企画になりますよ。
今更聞けない!?そもそも、広告IDとは
広告IDとは、簡単に言うと、AppleやGoogleなどが提供する、スマホ端末ごとの広告配信識別用IDのことです。
もっとまとめると、広告IDは、ユーザーの個人情報までは特定できないものの、スマホ端末(もっと正確に言うとアカウントごと)の固有のIDで、広告配信時に、個別識別できるようなIDです。
Appleの広告IDは「IDFA(Advertising Identifier)」
Googleの広告IDは「AAID(Google Advertising Identifier)」
といわれています。
そして、この広告IDは、アプリ間での受け渡しが可能なものになっています。
Ad Exchange のモバイルアプリ広告枠の入札リクエストで、広告掲載 ID(IDFA)または Google 広告 ID(AAID)の受け渡しがサポートされるようになりました。
参照)Google Mobile targeting options
IDFA または AAID を使ってモバイルアプリ広告枠をターゲットに設定する
https://support.google.com/authorizedbuyers/answer/3221407?hl=ja
広告IDの利用用途:広告の費用対効果改善に!
広告IDは、各ユーザーが使用しているアプリや、そのアプリの使用状況などの情報を持っており、精度の高いターゲティングが可能になっています。
ただし、利用できる範囲がアプリに限定されます。
とはいえ、広告IDは、リターゲティングやインタレストベースの広告配信に利用可能。
何度も言いますが、アプリでの広告配信のみ、ブラウザは非対応です。
ただ、アプリにしか広告配信できないこの状態で考えても、この広告IDを活用することで、広告配信の精度をあげることが可能なんです。
たとえば、他社提供のアプリから、利用者の広告IDを受け取ることができた場合。
具体的に言えば、香港の旅行情報アプリから、広告IDを受け取って、その広告IDにのみ、香港旅行のGoogle広告を配信するとしたら、どうでしょうか?
どう見ても、広告の費用対効果はあがりますよね!
Google広告の場合、AAIDをリマーケティングリストとすることができるので、使い方次第です。webマーケティングは、アプリを活用して、広告の配信精度をあげられるのです。アドテクノロジーならぬ、アドテクニックですね。
ちなみに、広告IDは、Yahoo!のDSP広告などにも流用は可能です。
あくまで一例です!
広告識別子(IDFA、GAID)のYahoo! MOBILE INSIGHTへのアップロードとダウンロードが可能になりました。
これにより、過去インストールユーザーの広告識別子をアップロードし、Yahoo! MOBILE INSIGHT導入後のインストールユーザーと合わせて全インストールユーザーセグメントを作成して配信除外リストとするなど、幅広いマーケティング活動に活用いただけます
出典:Yahoo!モバイルインサイト
https://ymi.yahoo.co.jp/topics/product_180209_newfunctions.html
Appleの広告ID IDFA(Advertising Identifier)の補足
Appleが提供してくれる広告ID IDFA(Advertising Identifier)について、補足で説明をいれておきます!
- iOS端末用の広告掲載ID
- iOS6以降に導入
- IDFAはユーザーがいつでも自由にリセットできる
- IDFAはデフォルトでアクティブ
さらに!AAID(Google広告ID)の補足
今度はGoogleさんが提供してくれるAAIDの補足説明です。
- Android端末用のGoogle広告ID
- AAIDはユーザーがいつでも自由にリセットできる