2018年は、DSP広告の精度アップ、DMPデータの拡張が非常に多いと感じられます。おそらく、DSP広告の出稿が一巡し、そのうえで、ビックデータの精査が進んだことによる影響が大きいのではないかと思います。
一方で、DSP広告は、第3の刈り取り系広告として、広告主側の要望が強い分野のため、その需要がいろいろな形で進んでいっているんだと思います。2018年11月には、LINEの広告なども、リターゲティング機能を持つようになりましたしね。
今回はクライド社が展開し始めたDSP広告のオーディエンス拡張も、その一環ですね。アドテクノロジーの進歩は本当に目まぐるしいですね。
人口統計などを活用しオーディエンスデータ拡張を実現!クライド、DSPに新たな広告配信メニューを追加
BtoB企業支援のアドテクノロジー事業を行うクライドは、広告配信プラットフォーム「ADMATRIX(アドマトリックス) DSP」において、人口統計と行動履歴をもとに外部のオーディエンスデータを拡張する「ADD(アド)オーディエンス配信」の提供を開始した。
ADDオーディエンス配信とは
「ADMATRIX DSP(アドマトリックスDSP)」とは、BtoB企業の広告需要に特化したターゲティング技術を有するディスプレイ広告配信プラットフォームです。2018年12月現在、月間約2,000億インプレッションの広告配信在庫を保有。
この「ADMATRIX DSP(アドマトリックスDSP)」にある広告配信機能の一つ「オフィスターゲティング」では、特定の企業・業種のターゲティングが行えます。
たとえば、不動産会社向けのwebサイト制作というサービスを売りたい場合、不動産会社、不動産販売会社向けのターゲティングをして、広告を配信するというイメージです。
今回提供開始となった「ADDオーディエンス配信」は、クライド独自の拡張ロジックを用いた広告配信メニューで、「ADMATRIX DSP」の外部オーディエンスデータをベースに、同社がこれまで蓄積してきた行動履歴データと、新たに取り入れた人口統計データを活用。これによって、従来型の他のオーディエンス拡張配信サービスよりも高精度なターゲティングを維持することが可能になるそうです。
ADDオーディエンス配信のメリット
「ADDオーディエンス配信」の機能により、これまで配信対象にすることが難しかった潜在顧客層に対しても、幅広く配信が行えるようになったそうです。
おそらく、DSP広告の類似拡張の扱いができるようになったことで、ブロード配信の精度もあがる、それによって、より精度の高い広告配信を実現することができるようになったということでしょう。
BtoB、企業間取引向き合いのDSP広告の分野は、最近、多くなってきていますが、これも1つの選択肢としていいですよね。
今さらですが、オーディエンスデータとは
オーディエンスデータとは、人の属性情報と行動ログのデータ。個人の登録情報とその個人の行動ログが構成要素となる。もちろん、行動ログは、Webアクセスログを中心にしたデータ。購買情報、閲覧履歴、検索履歴、アプリの稼働時間などユーザの行動記録を、時系列情報をもとに、解析を行っていくための元データになります。
考察:法人サービスの販売にも増えてきているDSP広告
DSP広告は、BtoCだけではなく、BtoB広告でも増えてきている。確実に、需要が高いBtoB領域での活用が増えてきている。
BtoBにおけるDSP広告の需要が高い理由は、大きく分けると2つ。
リスティング広告のクリック単価の上昇
データ活用しやすい(IPアドレス、アクションなどが明確)
というところだ。
ちなみに、DSP広告についての基礎知識としては、以下をご参照ください。
http://www.new-gps.club/marketing/dsp-ad-basic
http://www.new-gps.club/marketing/dsp-ad-basic2
株式会社クライド
https://www.craid-inc.com/
参照記事
人口統計などを活用しオーディエンスデータ拡張を実現!クライド、DSPに新たな広告配信メニューを追加
https://markezine.jp/article/detail/29972