日本国内のベンチャー、スタートアップ企業で、時価総額が大きい企業はどの企業なのか?これを知っていると、出資や投資の際に、役立ちますよね。
というのも、出資を募る場合は、どんな分野が受けるのかがわかります。それゆえ、そこに紐付けたコンテンツなり、システムがあれば、出資は受けやすくなるわけです。
投資の場合は、お金を出すほうなので、安心感が欲しいですよね。こういうジャンルが市場で投資を多く受けている、というのがわかれば、安心した出資などができるようになるわけです。
そもそも、スタートアップへの投資については、多くのエンジェル投資家は、10本投資して、3本当たればいい方といわれています。そんな中で、いい打率を残す投資のためには、やはり、ジャンル戦略が良いのではないかと思っています。
2019年9月版 国内スタートアップ企業時価総額ランキング
フォースタートアップス株式会社(本社:東京都港区)は、継続的な調査で、2019年9月10日時点での国内スタートアップ想定時価総額ランキングの調査結果を公開しています。
さて、その結果とはいかに・・・
- Preferred Networks(AI、RPAのシステム開発)
https://preferred.jp/ja/ - リキッドグループ(仮想通貨取引所Liquid by QUOINEなど運営)
https://liquidhd.jp/ - クリーンプラネット(新水素エネルギー開発)
https://www.cleanplanet.co.jp/ - スマートニュース(アプリ ニュースメディア)
https://about.smartnews.com/ja/ - TRIPLE-1(ビットコイン マイニング用IC開発)
https://triple-1.com/ - spiber(「クモの糸」をはじめとするタンパク質素材開発)
https://www.spiber.jp/ - パネイル(営業から電力調達、需給、請求までプラットフォーム提供)
https://corp.panair.jp/ - freee(フリー)(無料から使えるシェアNo.1クラウド会計ソフト)
https://www.freee.co.jp/index2.html - TBM(紙、プラスチックの代替となる日本発の新素材開発)
https://tb-m.com/limex/ - ティアフォー(大学発ベンチャーで自動運転システムの開発)
https://www.tier4.jp/
これが、国内スタートアップ想定時価総額ランキングのベスト10です。
ジャンルわけします。
- AIで2社
- 素材orエネルギー開発で3社
- プラットフォームで4社
- IC開発で1社
という感じです。
ちなみに、ベスト20位まで数えると、
FiNCや、Origami、ビズリーチ、フロムスクラッチなど、
web系のサービス、プラットフォームで、さらに4社が入ります。
つまり、webを活用したプラットフォーム型のビジネスモデルは、非常に投資されやすいビジネスモデルになっていることがわかります。
この背景には、利用者数や、わかりやすさ、という観点がありそうです。
想定時価総額トップのPreferred Networks社について
Preferred Networksは2014年に創業。
海外展開にも積極的です。Preferred Networksはアメリカに海外支社を構えており、海外事業もがっつり始めています。
AI、ロボットなどの最先端技術を開発する会社なので、投資対象は、基本エンジニアです。人件費と、サーバなどの費用がほとんどなので、投資がしやすいというところもあるのでしょう。
こんな資料もwebで見つけました。海外戦略を展開しているがゆえに、知的財産の処理などに、非常に明確なノウハウがあるようです。
https://www.meti.go.jp/policy/innovation_corp/start-ups/4_PFN.pdf
また、ITmediaでも以下のような記事がたくさん出されています。
「Preferred Networks」関連の最新 ニュース・レビュー・解説 記事 まとめ
https://www.itmedia.co.jp/keywords/preferred_networks.html
ところで、このような企業について、ユニコーン企業という言葉が使われることがありますが、そもそも、ユニコーン企業って何のことでしょうか。
ユニコーン企業とは
ユニコーン企業とは、以下の条件すべて該当する企業だそうです!日本にはほぼいません・・・
- 創業10年以内
- 評価額10億ドル(1,000億円以上)以上
- 未上場
- テクノロジー企業
日本では、これから育つ数も含めて、少ないといわれていますね。
でも、日本政府はユニコーン企業の増加を目指しています。
未来投資戦略2018で、2023年までに、企業価値又は時価総額が10億ドル以上となる、ユニコーン企業又は上場ベンチャー企業を20社創出するという目標を立てています。
経済産業省がベンチャー企業を支援するプログラム「J-Startup」も展開しています。
J-Startup公式サイト
https://www.j-startup.go.jp/
J-Startupに認可されると、企業は、こんなメリットがあります。
- 特設ホームページ、国内外メディアによるPR
- 政府の海外ミッションへの参加
- 海外・国内大規模イベントへの出展支援
- 各種補助金等の支援施策における優遇、手続きの簡素化
- ビジネスマッチング
いろいろと優遇がほかにもあるそうです。
日本も新規事業創設に対して、躍起なわけです。
STARTUP DBの調査概要
国内スタートアップ想定時価総額ランキングは、
調査期間:2019年9月10日時点
登記簿謄本に記載している情報を元に参考値として算出。
あくまで、STARTUP DBが、本情報の正確性、信頼性、完全性を保証するものではないそうです。また、この情報に基づいて被ったいかなる損害についても一切責任を負いません。ということで、表記しています。
STARTUP DB(スタートアップデータベース)とは
STARTUP DB(スタートアップデータベース)公式サイト
https://startup-db.com/
STARTUP DB(スタートアップデータベース)は、国内最大級の成長産業領域に特化した情報プラットフォーム。STARTUP DB(スタートアップデータベース)に登録されている企業データベースは、10,000社を越える日本のベンチャー企業や、スタートアップ企業の情報を持っています。
STARTUP DB(スタートアップデータベース)は、起業家・投資家の方々、累計100名以上のインタビューコンテンツもリリースしているサイトで、情報系の読み物サイトですね。
STARTUP DB(スタートアップデータベース)を運営しているのは、フォースタートアップス株式会社です。
ちなみに、このフォースタートアップス株式会社。
2020年3月13日に、マザーズに新規上場したそうです。
→マザーズ上場のニュースの詳細はこちら
フォースタートアップス株式会社
https://forstartups.com/
参照:STARTUP DB(スタートアップデータベース)
国内スタートアップ想定時価総額ランキングレポート(2019年9月)
https://media.startup-db.com/research/marketcap-ranking-201909