web業界では、オープンソースを活用したプロジェクトがたくさんあります。それは、ソフトの利用料金が無料で、すぐに利用できるから、どうしても、オープンソースを活用したくなってしまうからですね。
しかし、このオープンソースについて、実は、知らないと危険な話があります。それは、ライツ、ライセンスのことです。この中味を知らずに、複製したり、変な使い方をしたり、クライアントに納品すると、下手をすると、訴訟、裁判沙汰にもなりかねません。
音楽や文章、写真などでも同じですが、ライセンスが絡む、プログラム。著作権についての知識を、基本としてもっておいて、活用しないと、オープンソースでも、あとで、多額な費用がかかってきますよ!
この記事では、オープンソースとは?から始まって、オープンソースのメリット、デメリット、そして、注意すべきライセンスについて解説していきます!!
オープンソースとは
日本OSS推進フォーラム 公式ホームページ
http://ossforum.jp/
オープンソースとは、一般的に、公開されたソースコード、プログラムコードのことを意味します。
簡単にオープンソースを解説すると、
- 無料
- すぐに利用できる
- プログラムやソフト
というかんじです。
オープンソースは、オープンソースソフトウェア(略してOSS)とも呼ばれ、基本的には、無料で使えることから、ノンプログラマー、プログラム初心者~プログラム有段者(熟練者)にも愛用されています。
オープンソースの日本国内での推進をしているフォーラムのURLを冒頭でも張っておきましたが、このように、利用の推進がされているのが、オープンソースです。
オープンソース 具体例
オープンソースのソフトウェア、イメージしやすいように、具体例をあげます。
ワードプレス
WordPress.org 日本語サイト
https://ja.wordpress.org/
世界中で使われているオープンソースのホームページ作成ソフトです。Googleが推奨している「WordPress」は、めちゃくちゃ活用されています。
ご存知の方も多いと思いますが、バグの修正も多いです。企業もよく使っています。
ECCUBE
EC-CUBE公式ホームページ
https://www.ec-cube.net/
デザイン、機能で、オリジナリティあふれるECサイトが作れるイーシーキューブ。
株式会社イーシーキューブが開発、運用をしているオープンソースのECサイト構築用ソフトです。国産では最強のECパッケージです。
ネットショップ構築で、耳にする方も多いシステムですね。
phpMyAdmin
phpMyAdmin 公式サイト
https://www.phpmyadmin.net/
データベースソフトといえば、コレ!
phpMyAdmin。
phpMyAdminは、データベースをwebブラウザの画面で操作、編集できるソフトです。
MySQLデータベースを管理するなら、これですね!
オープンソース 利用シーン
オープンソースの利用シーンについて、簡単に列挙します。
- 安くシステム導入したい
- すぐに導入したい
- 自社向けにサクッと作りたい
- プロトタイプ開発
主な利用シーンとしては、上記でしょうか。
実は、レンタルサーバなどは、このオープンソースのソフトが大量に入っています。それによって、多くのサービスが簡単にできるように見せていたりしますね。
オープンソースを活用すれば、ソフトの料金がかからないので、安くシステムの導入ができますから、コストメリットが大きいですね。
また、オープンソースの場合、DLすれば、基本すぐに使えるものが多いです。
もちろん、知識がないと、セットアップすらできないものもありますが。
とはいえ、プログラマの方に依頼すれば、オープンソースを活用して、いろいろなシステムの構築が可能になります。
- 業務管理システム
- コンテンツ管理システム
- データベース
- ECサイト
- ネットワークモニタリング
- 勤怠管理システム
- グループウェア
- オフィスソフト
- BI
- メール
- 機械学習 ai
と、実は、オープンソースのソフトはいっぱいあるんですよ!
オープンソース デメリット
オープンソースのメリットばっかり伝えると、微妙なので、主なデメリットについて
- マニュアルやサポートがない
- バグ修正の責任はない
これが大きなデメリットです。
そもそも、無料なので、マニュアルとかサポートがないことが多いです。それゆえ、オープンソースでは、コミュニティが作られたりします。
コミュニティがあれば、上級者に質問できたりします。
しかし、それが正しい答えとは限りませんけどね。
オープンソースの場合、こういったコミュニティのないソフトは、なかなか扱いづらい、というケースが増えます。
それゆえ、市民権を得ているオープンソースなら、業務などで利用しても、多少は安心なんですよね。
最大のデメリットはバグです。
オープンソースの場合、無料なので、バグに対しての責任はありません。これは仮に、個人情報の流出につながっても、責任は問えません。
原則オープンソースは、バグがあって、それは、自分で治すしかないということを理解しておきましょう。
オープンソース ライセンス
オープンソースとはいえ、ソフトなので、著作権などがあります。そして、ライセンスには、さまざまな種類があります。
商用利用できない、オープンソースもありますから、気を付けてください。
ライセンス契約に違反した場合は、裁判、訴訟に発展してしまうこともあります。
実際に主なライセンスについて、まとめると こんなかんじです!
MIT License
https://choosealicense.com/licenses/mit/
商用利用可能
著作権・ライセンス表示は必要
非コピーレフト
Apache License 2.0
https://future-architect.github.io/articles/20200821/
商用利用可能
著作権・ライセンス表示は必要
非コピーレフト
BSD 3-Clause License
https://choosealicense.com/licenses/bsd-3-clause/
商用利用可能
著作権・ライセンス表示は必要
非コピーレフト
LGPL 3.0
https://choosealicense.com/licenses/lgpl-3.0/
商用利用可能
著作権・ライセンス表示は必要
非コピーレフト
GPL-3.0
https://choosealicense.com/licenses/gpl-3.0/
商用利用可能
著作権・ライセンス表示は必要
コピーレフト
AGPL-3.0
https://choosealicense.com/licenses/agpl-3.0/
商用利用可能
著作権・ライセンス表示は必要
コピーレフト
ライセンスについての詳細
https://choosealicense.com/appendix/
商用利用できるオープンソースライセンスで考えると
- Apache 2.0 License
- MIT License
- Unlicense
- WTFPL
くらいですね。
まとめ オープンソース ライセンス 知識 は、しっかり意識して活用しよう!
いかがでしたか?オープンソースについて。
オープンソース(OSS)は、プログラムのソースコードが無料で利用できる、ありがたいソフトウェアのことです。
無料であるがゆえに、しっかりと著作権を意識して活用しましょう。
Google検索や、各種IT記事で見かけるオープンソース(open source)という言葉から、ついつい、無料で使っていいんでしょ!というイメージを持つかもしれませんが、この記事から、オープンソースとは何か?、オープンソースの意味、オープンソースのメリット、そしてデメリット、ライセンスについて理解されたと思います。
オープンソースは、改良したり再配布したりすることもできるライセンスもあれば、そうではないものもありますので、注意しましょう。