EC マーケッター 必見です。adjust(アジャスト) から、面白いレポートが出ていたので、ご紹介します。広告代理店の方も、ぜひ、見ておいたほうがいい数字指標です。
adjust(アジャスト)が、ショッピングアプリで、1インストールにかかるコストが、いくらか、そして、初回購入者の獲得単価がいくらか?をレポートしてくれています。
先に答えをいうと、
- ショッピングアプリで、1インストールにかかるコストは、5.69米ドル
- ショッピングアプリで、初回購入者の獲得単価は、54.77米ドル
でした。
adjust(アジャスト) 2020年 モバイルショッピングアプリレポート
adjust(アジャスト) 株式会社 日本公式ホームページ
https://www.adjust.com/ja/
adjust(アジャスト) は、スマホ アプリ 効果計測などで活用できるソリューションです。それゆえ、アプリに関する、さまざまな情報をもっている、グローバルな企業です。
そんなadjust(アジャスト)が、アプリマーケティングとリターゲティングの業界リーダーであるLiftoffとの共同調査による、モバイルアプリコマース市場に関する最新レポート「2020年モバイルショッピングアプリレポート」を発表しました。
2020年 モバイルショッピングアプリレポート
https://www.adjust.com/ja/resources/ebooks/shopping-app-report-2020
登録すれば、詳細なレポート情報を読むことが可能です!
この調査は2019年4月~2020年4月の間に計測したもので、AdjustとLiftoffのデータがベースになっています。
そして、その調査数が、本当にすごいです。
なんと、1,000万回のインストールと200万回の初回イベントに紐づく530億回以上の広告インプレッションからの調査レポートだそうです。
内容的には、ショッピングアプリについてのレポートです。
- プラットフォーム別
- 地域(北米、南米、EMEA、APAC)別
- 季節別
- そして、3ヶ国(日本、米国およびブラジル)のデータ
についてレポートしています。
この中で、出てきたデータについてです。
ショッピングアプリ 経由 購入率 世界的に増えている。
インストールから、購入にいたるコンバージョン率が、2019年に比べて、2020年は、なんと、40%も増加しているんだそうです。
要するに、ショッピングアプリ 利用率は、大きく伸びているんですよね。
この背景には、
- UIの進化
- 決済方法の充実化
- 商品数の増加
があると考えられますね。
日本での、ショッピングアプリ 動向
日本での、ショッピングアプリ 動向レポートの中で、冒頭で紹介した
- インストール単価
- 登録単価
- 購入単価
について、レポートがあります。
冒頭では、米ドルで書いているので、改めて、記述しなおします。
- ショッピングアプリ インストール単価 約611円
- ショッピングアプリ 登録単価 約1,452円
- ショッピングアプリ 初回購入者獲得単価 約5,880円
となります。
ショッピングアプリ 登録 は、ユーザー登録ですね。
ショッピングアプリ によっては、インストールをしても、決済情報や、名前、住所などの登録が必要な場合もありますからね。
※2020年6月25日時点での為替相場で計算
上記の数字を高いと取るか、安いと取るか。
あくまで、広告コストをベースにした数字のようですが。
ショッピングアプリ 初回購入者獲得単価 約5,880円
となると、
LTV(ライフタイムバリュー) で、計算しないと、なかなかあわないですよね。
仮に1万円の商品を売っていても、25%が広告費なら、2,500円ですが、それでも、5,880円には、程遠いです。
2.5万円単価の商品にならないと、25%の広告費におさまりません。
ですが、そんな商品、ほぼ、購入にいたらないでしょうね。
ニトリ などのような家具であれば、存在しますが、化粧品、ゲーム、本、どこをいっても、なかなか、商品単価、2.5万円は、ないですよね。
日本 ショッピングアプリ インストール後の購入率 10.4%
ただ、ショッピングアプリ の 長所として、CV率の高さがあります。
インストール後、購入率は、10.4%と、驚異的な高さです。
webサイトの場合、ホームページにアクセスしてからの購入率は、相当に良くても、0.5~0.7%。
そう考えると、10%超という状況は、ショッピングアプリ を 利用するユーザーの購買意欲は高いという計算になります。
そして、もう1つ、メリットになるのが、LTVにかかわる継続率。
日本 ショッピングアプリ 継続率は、インストール後30日目でも10%いるそうです。
継続率は、その後買ってくれたユーザーの数でしょうから、リピ が多いということになりますね。
つまり、こういう計算は成立します。
- 3,000円の商品を初回購入 100人
- 次回も、3,000円くらいの商品を買ってくれるリピーター 10人
仮に、初回購入者の獲得コストで、5,880円使っていた場合、
- 5,880円×100⇒588,000円
- 売上は、3,000円×100+3,000円×10⇒330,000円
となっていきますから、
あと、2回くらい継続して買ってくれるようであれば、
広告コストについては、ある程度、ペイできる!という計算になります。
運用費、コンテンツ費、システム構築費、原価、送料など、考えるべきコストはいろいろありますが、商品単価があがってくれば、この辺も、変わってきますね。
ショッピングアプリ アンドロイド VS iOS どっちのユーザーを取るべき?
これは、日本国内の事例ではなかったのですが、レポート内容をまとめると。
- アンドロイド は、インストール獲得コストは、iOS の 半分
- アンドロイド は、初回購入獲得コストは、iOS より 1ドル安い
- iOS コンバージョン率(23.8%)は Android の約2倍
というかんじでした。
そうなると、
- ショッピングアプリ 購入促進なら、iOS ユーザー 獲得が効率的
- ショッピングアプリ インストール 数を増やすなら、Android
というのが、結論になりそうですね。
出典 PRTIMES
Adjust、2020年モバイルショッピングアプリレポート発表 ショッピングアプリでの購入率 昨対比で40%増 消費者のモバイルショッピングアプリの利用率益々増加
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000067.000011908.html
考察:ショッピングアプリ ECサイトを加速させるツールに!
上記のような情報を整理していくと、
- 世界的に、ショッピングアプリ経由の購入が増えている
- 日本で ショッピングアプリ 初回購入者獲得単価は、約6,000円
- アンドロイドより、iOSユーザーのほうが、購入してくれやすい
というかんじになっています。
ECサイトは、世の中に、たくさん存在します。
そもそも、国内ECモール売上ランキングTOP3 は、
1位 楽天:3兆4,310億円
2位 Amazonジャパン:1兆5,280億円
3位 Yahoo!ショッピング:7,314億円
参考)
【最新版】ECサイトの売上高ランキング!モールから大手ECサイトまで
https://precs.jp/blog/?p=9550
こんなに、ECで、売れているのですから、結構大変ですよね。
そう考えると、ECサイト以外の戦略も視野にいれざるを得ません。
ショッピングアプリ の活用で、ECサイトでの販促を増やしていく!という相乗効果を期待して、売上をあげるための ツール として、ショッピングアプリ 開発 をしていくのも1つのマーケティング手法ではないでしょうか。