マストバイキャンペーンがより低コストに。LINEの「レジ・クーポン」プロモーション

LINEの店頭販促ソリューション「LINE Sales Promotion」において、カタリナ マーケティング ジャパン(以下、カタリナ)の「レジ・クーポン」システムを活用したキャンペーンができるようになった。

どういうことかというと、こんなフローでキャンペーン応募がLINEアプリからできるようになるのです。

LINEの「レジ・クーポン」プロモーションのユーザーフロー

LINE「レジ・クーポン」プロモーションのユーザーフローをまとめると、こんなかんじになります。

1、消費者は、対象商品をスーパーなどで購入
2、消費者は購入時に発行される専用クーポンチケットを受け取る
3、消費者はクーポンにあるQRコードをスマホのLINEアプリで読み取る
4、消費者は、QRコードで読み込んだ画面に遷移
5、消費者者、キャンペーン画面で、クーポン記載のシリアルコードを入力
6、応募完了
(*もし、ここで、シリアルコードを3枚集めるなどがあれば、それも可能)

LINEアプリで簡単にキャンペーン応募ができる仕組みなのです。

企業側のメリット

これまでの店頭キャンペーンと異なり、対象商品に貼付するシールの作成・貼付作業が不要となるため、キャンペーン参加企業は、工数の大幅な削減が期待できます。

また、キャンペーン応募と同時に「LINE」のタイムライン上でシェアされるため、直接店頭で商品を購入していないLINEユーザーに向けたキャンペーン認知も可能。

さらに、参加時にLINE公式アカウント等の友だち追加やブロック解除といった条件をオプションで追加することができるので、後からメッセージを送ることも可能。
※メルマガ登録みたいなものですね。

ちなみに、そもそも、カタリナ社は、効果分析を得意としているため、購買データをもとにした効果分析に活用することも可能。

効果分析としてはブランド購買金額や購買頻度の変化、競合製品への影響度などが可視化できるので、店頭でのキャンペーン参加者の購買行動を把握することができるのも、メリットですね。

LINEの「レジ・クーポン」プロモーション導入は?

このLINEの「レジ・クーポン」プロモーションのキャンペーンは、2018年10月1日より全国のスーパーマーケットやドラッグストアなどの対象店舗約5,200店で実施されているそうで、実際にどんなアクションがされるのかが気になるところですね。

LINEの「レジ・クーポン」プロモーションに対しての考察

正直企業メリットは、このシール張りなどのコストが減る分と、LINEの「レジ・クーポン」のシステムコストとどちらが大きいかがポイントですね。実際、シール張りの方が、人件費がかさむ分、つらいかもしれない・・・と考えられますが、本当にそうでしょうか。実施店舗数や本数が少ない場合は、そうでもないですよね。

マーケティングの基本は、ターゲットを特定して、そのターゲットに対しての露出です。そう考えると、本来的には、店頭でも同じように、エリアごとでプロモーション内容を変えるべきで、このLINEの「レジ・クーポン」プロモーションは、規模感が大きすぎるような気もする。その分、コストメリットはあるのでしょうが。広告代理店が考えそうなマーケティング施策ですね。

むしろ、レシートにQRコードを入れられるようにして、消費者がQRコード読み取り→web→応募のような従来型の流れの方がメリットは大きそうだし、実際、考えるべきポイントは多そうな気がする。本来的には、レシートからQRコードをを読み込ませるモチベーションをあげられるような、デジタルコンテンツとの提携、サービス提供にコストを使った方がいい気がする。そうすることで、エリアごとの特色や結果的にユーザーターゲットを絞れるような気がしますね。

参照URL LINE Sales Promotion プレスリリース
https://linebiz.jp/news/5443/